目玉焼きをふわっふわに仕上げるための2つのコツ/ゆで卵の殻をツルッとむく方法⑤
公開日:2020/8/28
思い通りの固さでゆで卵をつくる方法、パサパサにならない肉のゆで方…今さら人に聞きづらい「料理のマル秘常識」が大集合。
知ると今日からすぐ料理の出来栄えがぐっと良くなるような豆知識を紹介。『ゆで卵の殻をツルッとむく方法』(ホームライフ取材班/青春出版社)からの試し読みです。
目玉焼きは直接割り入れてはいけない
●器に入れてから落とすと黄身が割れない
同じ卵料理でも、だし巻き卵やオムレツに比べると、目玉焼きはぐっと手間をかけずに作ることができる。
フライパンに油を少しひいて、卵を割り入れ、黄身が好みの固さになったら取り出す。こんな簡単な料理にもかかわらず、黄身が崩れてぐちゃぐちゃになり、到底、〝目玉〞には見えない仕上がりになったことがないだろうか。あるいは、黄身が崩れこそしなくても、その位置が真ん中からは随分ずれて、〝流し目〞のような目玉焼きになることはよくあるのではないか。
目玉焼きの黄身が崩れたり、位置が片寄ったりしてしまう原因は明らかだ。フライパンに卵を直接割り入れるからに違いない。
黄身は想像以上にデリケートな作りになっている。このため、落ちたときの衝撃によって、割れてしまうことがあるのだ。あるいは、割れないまでも、勢いよくフライパンに落とすことから、黄身の位置が本来の真ん中から大きくずれてしまう。
こうした失敗をなくすには、卵は小さなボウルや器にいったん割り入れること。このひと手間をかけてから、フライパンに落とすようにするといい。

もうひとつのポイントは、低い位置からそっと落とすこと。落とすのではなく、流し入れるという感覚で行うのがいいだろう。こうすれば、黄身が受ける衝撃はより小さくなり、内部構造が壊れないので、ふわふわの目玉焼きを作ることができる。
【次回に続く】