「幸福を感じないもの」は、思い切って処分! 寝る前に絶対やってはいけないこと6つ
公開日:2021/3/7

眠りに就く前、その日一日を振り返り「どうしてあんなこと言っちゃったんだろう……」なんて反省していると、“イヤな気持ち”が膨れ上がってなかなか寝られない。毎晩、そんな負のスパイラルに陥っている人も少なくないかもしれません。反省するのは悪いことではありませんが、もしかしたら、その行為は悪い記憶を脳に刻み込む悪癖かもしれません。
『寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26』(中経出版)の著者・中村将氏は、同書の冒頭で反省やイヤな記憶についてこう解説します。
「脳の中にある『海馬』という部署が、眠っている間に、『残しておく記憶』と『消す記憶』を整理しています。そう、あなたの記憶は、眠っている間に形成されているのです。だとしたら、毎晩、寝る前に1日のイヤな経験を振り返ったり、悪かったところを反省してはいけません。海馬がその情報を鮮明に自覚してしまうからです」
著者は「寝る前に、絶対やってはいけないこと」として、以下の6つを挙げています。
・あの人に言われたイヤな言葉を思い出すこと
・反省すること
・人にしちゃった悪いことを思い出すこと
・仕事で失敗した原因を考えること
・テレビ番組で悲しいニュースを見ること
・起こるかどうかわからない将来の出来事を心配すること
どれも多くの人がやってしまいがちな思考ですよね。でも、習慣化すると頭の中が“イヤな記憶”で埋め尽くされてしまうかもしれないので、今すぐやめたいところ。
そして今夜からは『寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26』を読んでほしい、と中村氏。なるほど、寝る前にイヤな思いをするくらいなら、この本を読んで記憶を上塗りするというワケですね。
タイトルにある通り、同書にはイヤな気持ちをポジティブに変える26の法則が書かれています。そのうちのひとつをご紹介しましょう。
プチ・ヘブンの法則
とくに深い理由もないのに、あまり幸せを感じない……。そんなあなたの満たされなさの原因は“自分の部屋”に隠れているかもしれない、と中村氏。とくに散らかった部屋は要注意です。なんでも、整理整頓ができていない部屋を見ると以下のような思考が働くそうです。
「部屋の風景が目に入る→『あぁ、散らかっているな』と思う→『ほこりがたまっている』と気づく→(中略)→『やらなきゃいけないことが、いっぱいある』とうんざりする」
この一連の流れが無限ループになり「なんとなく満たされない」という不満につながるとか。
もちろん部屋を片付けるのが先決ですが、掃除するときは「目に入ったときに『幸福を感じないもの』は、思い切って処分する」のがポイントです。
幸福を感じないものとは……
・痩せたら着られるサイズの小さい服
・買っただけでやってない教材
・この先も使わないと思うけれど、壊れていない品々 など。
たしかにどれも“幸せ”とはかけ離れていますね……。幸福でないものは捨てる、もしくは目につかないところにしまいましょう。
そして、捨てるだけでは終わらないのが中村流。片付いた部屋は「小さな幸せを感じるもの」で埋め尽くして小さな天国(プチ・ヘブン)を作ってほしい、と中村氏はアドバイスします。ダイヤモンドのような高価なものを集めるのは大変なので「楽しかった旅行の写真」など、あくまで“小さな幸せ”を集めるのがコツ、とのこと。
心がやすらぐアイテムが視界に入るたびに「幸せ」を感じられるので、不満のつけ入るスキがなくなるのです。
たとえば、ベッドまわりに小さな幸福アイテムを置けば、イヤな気持ちも起きなくなるかも。ほっこりした気持ちのまま、眠りに就けそうです。
ぜひ寝る前にこの本を読んで、穏やかな眠りに就いてください。
文=とみたまゆり