お店を持たない料理人が増加中! どうやって生計を立てるの?
公開日:2021/5/6

料理人といえば自分のお店を持って商売をするイメージですが、最近ではお店を持たない料理人が増えているとのこと。飲食業界の新しい流れですが、一体彼らはどのようにして生計を立てているのでしょうか。
「キッチンカー」が成功している理由とは?
以前放送された「日経スペシャル ガイアの夜明け」(テレビ東京系)では、「お店を持たない料理人」たちを特集。そのなかの1つとして、近年目覚ましい進化を遂げている「キッチンカー」を取り上げていました。
車を店舗としてお弁当などを販売している「キッチンカー」。番組ではキッチンカーを派遣している会社「Mellow」に密着していたのですが、同社は月に1億円を超えるお弁当を売り上げているそうです。仕組みとしては「Mellow」が売り上げデータを詳細に分析し、キッチンカーの特徴などに合った最適な売り場を割り当て。キッチンカーのオーナー側は売り上げの15%を「Mellow」に支払い、「Mellow」はその中から5%をスペースの提供者に支払います。
つまりキッチンカーの売り上げを伸ばさなければ、「Mellow」側も儲からないという仕組み。そのため「Mellow」はキッチンカーの営業スペースを確保するだけではなく、料理の盛りつけや店の飾りつけなどを指導することもあるそうです。一方で料理人側が「キッチンカー」という働き方を選択する理由は、やはり初期費用の安さにある模様。番組に出演した「Mellow」と契約している主婦は、車や調理器具をあわせて200万円弱ほどで開業できたそうです。
「出張シェフ」という働き方も
どうやら「Mellow」のキッチンカーは、腕のある料理人と企業がタッグを組んで営業している模様。キッチンカーの裏側に視聴者からは、「どうやって利益を出してるのか謎だったけど、取り仕切ってる会社があるのか」「料理人は低いリスクで開業できるし、面白いところに目をつけたな」「オフィス街とかにキッチンカーを派遣してるのも売り上げにつながってそう」といった声が寄せられていました。
また「お店を持たない料理人」たちのもう1つの働き方としては、「出張シェフ」という活躍の場も。例えば「株式会社オプトインキュベート」が提供しているサービス「PRIME CHEF」は、ネット上で出張シェフの依頼が可能。調理をするだけでなく、食材の買い出しや後片づけなどもやってくれるそうです。
いずれの働き方も「料理の腕」があることが大前提ですが、料理人たちの働き方が広がっていることは事実。今後も「お店を持たない料理人」たちはどんどん増えていくかもしれません。