子どもが苦手なネコ。名前を呼ばれても無視したい…/ネコからの人生相談 ニャンとかなりませんか?
更新日:2021/10/9
一見、気ままに生きているように見えるネコ。でも、実は…?
名前を呼んでも知らんぷり。キャットタワーを用意したけど、なかなか遊んでくれない…。そんなコミュニケーションのすれ違いを経験したことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
本書では、ネコと一緒に生活をするなかで“モヤモヤ”したお悩みを、ネコの研究に携わる齋藤慈子(さいとうあつこ)先生、服部円(はっとりまどか)先生がネコ目線で解説。今までよかれと思ってとっていた行動は、もしかしたら誤ったコミュニケーションかもしれません。この本を読めばネコの習性・能力の誤解がとけます!
【相談ネコ:マロン(メス・4歳)】
子どもに呼ばれても無視したい!飼い主のことは好きだけど、子どもは苦手…。名前を呼ばれても、面倒だから無視していい?
※本作品は齋藤慈子・服部円:著、にゃんとまた旅<ねこまき>:イラストの書籍『ネコからの人生相談 ニャンとかなりませんか? ネコ研究者がズバリ! 回答します』から一部抜粋・編集しました。

ネコはこんなに悩んでます ―― まえがき

はじめまして。私の名前はココ。2才のロシアンブルーです。絵本作家のユキさんと妹のルルと暮らしています。
ユキさんはとってもいい飼い主さん。よく遊んでくれるし、しっかりケアしてくれます。
……でも、実は困っていることがあって。
たとえば、ユキさんはよく話しかけてくれます。「どこを撫でてほしい?」なんて。だから、目やしっぽで返事をしているんだけど、いまいち伝わっていないみたい。
あと、専用のキャットタワーを用意してもらっているんだけど、本当は高いところより、うす暗くて狭い場所のほうが好きなんです。
こんなふうに、モヤモヤしているの、私だけ? と思っていたら、そうでもないみたい。
8匹の仲間たちも「私だって悩みがある!」「僕も飼い主さんに言いたいことがあるよ~」ですって。でも、誰に相談したらいいかしら……と迷っていたら、心強い先生たちに出会ったんです。
それが私たちネコの研究をされている、齋藤慈子先生と服部円さん。おふたりとも、動物好き・ネコ好きが高じてこの道に入られただけあって、長年の悩みや疑問にあれこれ答えていただきました。そのエッセンスをまとめたのが、この本です。
私たちの心とカラダ、そして独特な習性の謎まで解き明かされているので、いっけん気ままなネコとのつき合い方に自信のない飼い主さんたちには、とくにお役に立つことうけあいです!
私たちがネコのお悩みに答えました!
研究対象はネコ、サル、ヒト
齋藤慈子 ── さいとう・あつこ

高校生のころから「進化の研究がしたい!」と思い、大学に進みました。心の進化を探る比較認知科学という学問に興味を持ち、卒業研究ではネコの心の研究をしましたが、その気まぐれっぷりにいったんネコの研究は挫折。
大学院からしばらくは、サルの色覚や子育て行動について調べていましたが、大学に就職してからネコの研究を再開。ネコは飼い主の声を聴き分ける、名前を知っている、などの研究を発表しました。
オスの愛猫「おから」は現在13歳。とてもおとなしい性格で、わが家の子どもにいじられても耐えています。留守中に、お掃除ロボットがおからの「落としもの」を吸ってしまうのが悩み。
ファッション誌の編集者からネコ研究者に
服部 円 ── はっとり・まどか

美術大学を卒業後、ファッション誌の編集者として10年以上仕事をしていました。2011年にネコをテーマにしたWEBメディア「ilove.cat」を独自に立ち上げ、ネコの研究をしている齋藤先生に出会いました。
身近にいる動物にもかかわらず、ネコの研究がなかなか進んでいないことを知り、自分でも研究をしてみたい! と大学院へ進学。麻布大学大学院獣医学部でネコの顔形態やホルモンの研究を行いました。
現在は京都大学で、ネコとヒトとの関わりについて調べています。
愛猫「スカイ」は、東日本大震災のときに保護され、福島の三春シェルターで出会いました。性格はおっとり、食欲旺盛。13歳のおじいちゃんになってきたせいか、新しいオモチャをあげても、全然遊んでくれないのが悩み。
マロン メス・4 才・スコティッシュフォールド

優しいブリーダーさんのところから、サチコさん夫婦宅にやってきました。最近、ヤマト(オス・2 才・スコティッシュフォールド)っていう後輩ができたんです。小学生の子どもたちもいるし、日中はすごく賑やか。もう少しひとりの時間が欲しいな、なんて。

まんがはにゃんとまた旅〈ねこまき〉担当