まずはどこから整えるべき? 「センスがいい」家にするための秘訣とは?/暮らしが整う「片付けない」片付け
公開日:2021/12/28
忙しい毎日のなかで、「家事をもっと効率的にできたらいいのに…」と考える方は多いはず。料理、洗濯、掃除などのあらゆる家事に必要な「片付け」が、より簡単になったらと思いませんか?
今回は、フォロワー数11万人の人気インスタグラマーで整理収納アドバイザーのkayokoさんによる著書『暮らしが整う「片付けない」片付け』をご紹介します。
kayokoさんが無理をしない、ストレスもない、心地よい暮らし方を追求するなかで生まれた、片付けのコツ=片付けない。
片付けで悩んだり疲れたりしないために、片付けなくてもいいように暮らしを整えましょう。最小限の労力でできる、心地よい暮らしのヒントをぜひ見つけてください!
センス良く見せるには、他のものに浮気せず、自分の好きなメーカーで揃える。それだけで見た目が変わる!
※本作品はkayoko著の『暮らしが整う「片付けない」片付け』から一部抜粋・編集しました

まず、小さな「スッキリ」を感じる。楽しくなって続けたくなる
暮らしが整うと毎日が楽しくなって人生まで豊かになるなんて、数年前の私には想像もできませんでした。
まず、家が大好きになり、育児も楽しめるようになりました。あんなに面倒でたまらなかった料理でさえ先生について習うほど、意欲的に取り組んでいます。
8歳の娘と6歳の息子にとってもこの家は過ごしやすそうで、自分のことは自分でできるし、お手伝いもしてくれます。
夫も「家に帰ってくると気持ちがいい」と言ってくれて、自分から料理や片付けなど、まめに動いてくれます。
なんといっても整理収納を仕事にするまでのめりこみ、こうして本まで出すことができるなんて……最初に書いた、あんな暮らしをして超ネガティブだった私が、です。
さらにコーチングの勉強や、時間マネージメントコーチの資格まで、次々にやりたいことや素晴らしい仲間に巡り合えています。
いま、生まれて初めて「自分の人生を生きている」という実感が持てています。
そうなれたのは、暮らしを整えた、ただそのおかげです。
私自身は何も変わっていません。相変わらず不器用で、ズボラで、おっちょこちょいで、面倒くさがりやです。
新しいとはいえ家は狭いし、ついでに言うと強迫性障害も残っています。
だけど、断言できます。仮にまた以前のアパートに戻ることになっても、いまの私ならちゃんと楽しく暮らせます。
以前の私は「暮らしを楽しむ」とか「好きなことを仕事に」とか、そういう感覚がまるで分かりませんでした。
どうしたらそうなれるかもまるで想像できず、そういうのは、もともと特別に生まれついた人や、特別な努力をした人や、特別な幸運に恵まれた人なんだと思っていました。
でも、違いました。
ありふれた日常の、本当に些細なことを一つひとつ、心地いいものに変えていく。嫌なことをやめていく。やめるためにはどうしたらいいかを考えて、工夫していく。それだけでよかったんです。
まるでオセロゲームのように、白が一つ増えて、少しずつ多くなって、あるとき一気にボードの上の色彩が変わるように、すべて変わってくれるんです。
私にとって一つ目の白は「キッチンリセット」でした。インスタグラムで「調理台の上とシンクの中を何もない状態に片付ける」というのが流行っていて、ちょっと試してみたんです。
やってみたらスッキリしました。ドラマチックな感動とかではなく、小さなスッキリ感です。でも、そのおかげで「整理収納って楽しいかも」と思えたんです。
少しでも「気持ちいい」を感じることができたら、そこから「心地いい」「暮らしやすい」を増やすのは意外と簡単です。少しずつ、少しずつ心地よさを広げていきましょう。
本書に紹介したことの中で、なるべく簡単にできそうなこと、すぐに試せそうなことをどれか一つ、ヒントにして試していただければと思います。