『星をつるよる』のキム・サングンさんが来日されました! (パイ インターナショナル)

文芸・カルチャー

更新日:2024/1/31

先日、『星をつるよる』が第16回MOE絵本屋さん大賞2023の第5位を受賞しました。

MOE絵本屋さん大賞の贈賞式に参加されるため、作者のキム・サングンさんが韓国から来日されました。こちらの記事では来日の模様をお伝えします。

ブックハウスカフェさんへ

来日されてすぐに向かったのは、神保町の子どもの本専門店・ブックハウスカフェさん。『星をつるよる』翻訳者のすんみさんと一緒に、サイン本を作っていただきました。

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せっせとサイン本を作るキム・サングンさんとすんみさん
貴重なダブルサインです!

可愛らしいうさぎがあしらわれたサインです。ご興味のあるかたはお早めにどうぞ!

大盛況のトークイベント

ブックハウスカフェさんの後は、韓国語書籍と韓国関連書籍を専門に扱うブックカフェ・チェッコリさんでのトークイベントへ。平日夜の開催にも関わらず、たくさんのかたにご参加いただきました。

オンラインでも同時開催のイベントでした

すんみさんの司会進行のもと、『星をつるよる』を描かれた背景や絵本作家になられたきっかけなど、幅広くお話しされました。イベントには『星をつるよる』のデザインを手がけられた小松洋子さんと、当社の担当編集者も参加していたので、韓国語版と日本語版のデザインの違いについても皆さんに紹介しました。

韓国語版と日本語版のデザインの違い

韓国語版と日本語版

韓国語版との表紙の違いについて、担当編集者は「キャラクターが可愛らしく、楽しい絵が伝わる表紙にしたかった。また、書店でも目につくようなデザインにするために金の箔押しを使った」とのこと。読者のみなさんからも、たびたび「表紙がキラキラして綺麗」と感想をいただくのですが、サングンさんも「実物を見て、思った以上に美しいと思った」と気に入っていらっしゃるようでした。
そして表紙だけでなく、本文にもこだわりが。

「うさぎうさぎ」の文字に注目

本文中では、うさぎの「うさぎうさぎ」という声など、韓国語版の原書にあわせて手書き文字が使われています。こちらはデザイナーの小松さんの手書きとのこと! 何度も練習し、描き直されたそうです。「海外版ではフォントに置き換えられているので、日本語版は手書きにしてくれて感謝している」とサングンさんもお話しされました。
このように直接絵本作家さんからデザインや絵本に込められたメッセージを聞くことのできた貴重な会になりました。
『星をつるよる』に込められたメッセージが気になったかたは、ぜひこちらのインタビューもあわせてご覧ください。

イベント終了後のサイン会では、サングンさんと直接韓国語でお話しされているかたもいらっしゃいました。韓国の文化に興味のあるかたがたくさんいらっしゃるのだなと、温かな気持ちになる夜でした。
あらためてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

サイン会の様子

イベント翌日はいよいよMOE絵本屋さん大賞の贈賞式です!(Part.2に続く)

星をつるよる

文・絵:キム・サングン訳:すんみ

出版社からの内容紹介

読んでいる間も、本を閉じた後も、豊かな気持ちになる、真夜中の物語。

眠れなくて不安な夜、窓の外のお月様に「あそぼうよ」と声をかけてみると、星形の釣り針がついた糸がするするとおりてきて、眠れないお友だちがつぎつぎとあつまってきました……。2020年の国際推薦児童図書目録『ホワイト・レイブンズ』に選定された、韓国の新進気鋭の絵本作家による最新作! 

言葉にしなくても 相手のことを 理解しようとする 大切な 気持ちを 描こうと しました。
世の中の すべての「ひとり」が 集まって、 思う存分 遊んで
その力で ぐっすり寝られることを 願っていますーーキム・サングン