約1年前、夫を病気で亡くした32歳の麻緒(あさお)。未来に希望を見いだせず、みずからも死ぬ準備をはじめた彼女の目に飛び込んできたのは“終末の洋裁教室”のチラシ。それ…
文芸・カルチャー
2018/6/30
『我が心の底の光』(貫井徳郎/双葉社) 何かを奪うためではなく取り戻すための犯罪とは、何と哀しいものなのだろうか。貫井徳郎の作品を読むと、そんな感慨に打たれるこ…
文芸・カルチャー
2018/6/30
『ゆれるおっぱい、ふくらむおっぱい 乳房の図像と記憶』(武田雅哉:編/岩波書店) ちぶさ、にゅうぼう、ちち、むね、おっぱい…。人類はおっぱいが好きだ。多くの男性は…
文芸・カルチャー
2018/6/29
『砂の女 (新潮文庫)』(安部公房/新潮社) 31歳、教師の仁木順平という男は、8月に休暇を取って趣味の昆虫採集のために海岸の砂丘に行く。そこには今にも砂に埋もれそう…
文芸・カルチャー
2018/6/28
『星ヶ丘高校料理部 偏差値68の目玉焼き』(樋口直哉/講談社) この世で一番美味しい料理は、お母さんの作る料理かもしれない。レストランで食べる料理よりも舌が求めるの…
文芸・カルチャー
2018/6/28
『あの家に暮らす四人の女』(三浦しをん/中公文庫) 「○歳になってもお互い独り身だったら結婚しようぜ」なんて若者の軽口にくらべ、一定の年齢を超えた女同士でかわされ…
文芸・カルチャー
2018/6/26
『星ヶ丘高校料理部 偏差値68の目玉焼き』(樋口直哉/講談社) 料理は観察。火にかけた食材の色の変化を見、音を聞き、絶妙のタイミングで次の工程をこなしていくのが、美…
文芸・カルチャー
2018/6/26
「乳房」と聞いて、なにを思い出すだろう。今付き合っている恋人のそれを思い出す人もいれば、生まれたばかりの頃にさんざん吸った母親の乳首への哀愁にかられる人もいる…
文芸・カルチャー
2018/6/24
『宝島』(真藤順丈/講談社) 2008年にダ・ヴィンチ文学賞などを受賞してデビューした真藤順丈は、今年ちょうどデビュー10周年を迎える。その間に上梓した小説は(ノベラ…
文芸・カルチャー
2018/6/23
『国宝の解剖図鑑』(佐藤晃子/エクスナレッジ) 旅行先などで国宝の美術品を観た時に、「あれ、こんなものか」とがっかりしたことはないだろうか? 私は…結構ある(笑)…
文芸・カルチャー
2018/6/23
『未来』(湊かなえ/双葉社) 身を寄せ合い、逃げるように夜行バスに乗り込む2人の少女。誰かに追われているのか、それとも何かをしでかしたのか。夜の闇に不穏な息遣いの…
文芸・カルチャー
2018/6/22
『巨悪』(伊兼源太郎/講談社) 今年2月に刊行された『地検のS』では地方検察庁を舞台に正義のあり方を問うたミステリー作家・伊兼源太郎。この前作に続いて6月に刊行され…
文芸・カルチャー
2018/6/22
『拝啓、本が売れません』(額賀澪/ベストセラーズ) 作家と呼ばれる人になることは、東大合格以上に難しい。東大の合格者は毎年1000人以上いるけれど、作家デビューでき…
文芸・カルチャー
2018/6/21
『画帖 月百姿』(双葉社スーパームック) 東京・原宿の真ん中ですぐれた浮世絵コレクションが楽しめる太田記念美術館では、現在「江戸の悪PART II」なる展覧会を開催中だ…
文芸・カルチャー
2018/6/21
『痴人の愛(角川文庫)』(谷崎潤一郎/KADOKAWA) 28歳独身の河合譲治は、模範的なエリートサラリーマンである。女性経験もなく、真面目すぎる彼は会社で「君子」と呼ばれ…
文芸・カルチャー
2018/6/21
『本当にある! 変なことわざ図鑑』(森山晋平:文、角裕美:イラスト/プレジデント社) 先日、アメリカと北朝鮮の首脳が初めて会談し、関係改善を演出してみせた。しかし…
文芸・カルチャー
2018/6/21
『選んだ孤独はよい孤独』(山内マリコ/河出書房新社) 女には女の孤独があるように、男には男の孤独がある。『選んだ孤独はよい孤独』(山内マリコ/河出書房新社)は全19…
文芸・カルチャー
2018/6/19
『イレーナ、闇の先へ』(マリア・V・スナイダー:著、宮崎真紀:訳/ハーパーコリンズ・ ジャパン) 守るものができた時、人はまた強くなる。生きることを強く願った死刑…
文芸・カルチャー
2018/6/18
『飛ぶ孔雀』(山尾悠子/文藝春秋) “伝説の作家”山尾悠子の新刊『飛ぶ孔雀』(文藝春秋)が5月10日に発売され、話題を集めている。 山尾悠子は1975年、大学在学中に短編…
文芸・カルチャー
2018/6/18
『友達以上探偵未満』(麻耶雄嵩/KADOKAWA) ミステリ小説の定番の設定のひとつに、超人的な推理で真相を解明する探偵と、その姿を読者目線で語る凡人のコンビものがある…
文芸・カルチャー
2018/6/18
文学と言われると、なにか崇高でお堅いものをイメージする方もいるかもしれないが、名作とされる文学にはかなり踏み込んだ性描写が実際多く存在する。ふだん我々が、単に…
文芸・カルチャー
2018/6/17
『香華(こうげ)(新潮文庫)』(有吉佐和子/新潮社) 「こじれた母娘関係」という括りの中にも、実にさまざまなこじれた関係性が存在する。そのうちのひとつに、「自分…
文芸・カルチャー
2018/6/17
『通い猫アルフィーと海辺の町』(レイチェル・ウェルズ:著、中西和美:訳/ハーパーコリンズ・ジャパン) 猫といると、自分は猫を飼っているのではなく、猫に飼われてい…
文芸・カルチャー
2018/6/17
『怠惰の美徳』(梅崎春生/中央公論新社) 私はニートであったことはないが、現在に至るまでに合算半年ほどの失業期間と、何度かの倦怠期を経験している。失業期間がニー…
文芸・カルチャー
2018/6/16
『じっと手を見る』(窪美澄/幻冬舎) 『ふがいない僕は空を見た』『晴天の迷いクジラ』などの作品で、現代人の抱える孤独を描いてきた窪美澄。彼女の小説に登場するキャ…
文芸・カルチャー
2018/6/16
『ダ・ヴィンチ』本誌の人気連載コーナー「この本にひとめ惚れ」から、コルク代表・佐渡島さんのひとめ惚れ本を紹介。『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』といった大ヒット作品を…
文芸・カルチャー
2018/6/16
『星ヶ丘高校料理部 偏差値68の目玉焼き』(樋口直哉/講談社) 卵料理は料理の基本であり、芸術であり、高尚な科学である。黄身の色みを美しく仕上げるにはどうしたら良い…
文芸・カルチャー
2018/6/16
夜ごとに語り続けた未来とは今と思えばふわふわとする 大人になって、私たちは途方に暮れる。ここは一体どこなのだろう。まるで知らない星にひとりぼっちで降り立ったよう…
文芸・カルチャー
2018/6/15
『地球にちりばめられて』(多和田葉子/講談社) 同じ日本語を話していると思うから喧嘩になるんだなあ、と思うことがある。言葉の力を信じすぎているのかもしれない。話…
文芸・カルチャー
2018/6/15
6月5日調べの「トーハン週間ベストセラー」が発表されました。各ジャンルから注目の本をピックアップしてご紹介します。 総合ランキング1位は『おもしろい!進化のふしぎ …
文芸・カルチャー
2018/6/15
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スーパーで万引き…? 突然姿を消した夫が変わり果てた姿で見つかった。悪意と狂気を描く至極のサスペンス『デブスの戯れ』【書評】
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25歳で女性が定年を迎えた時代。男性は30歳独身だと気持ち悪がられ…「昭和のトンデモ」と「令和で失われたもの」【書評】
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