『通天閣』(西加奈子/ちくま文庫) 『通天閣』(西加奈子/ちくま文庫)の始まりは、何だか暗い。 大阪ミナミのマンションに住む「俺」の生活は、わびしい中年男性の一人…
文芸・カルチャー
2018/2/24
『名作なんか、こわくない』(柚木麻子/PHP研究所) 誰もが知っている古典的名作というのは、手にとるハードルが高いものだ。なんだか小難しそうだし、“いまさら”という羞…
文芸・カルチャー
2018/2/24
『ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで』(真梨幸子/幻冬舎) 「お客様は、神様です」 そう初めに言ったのは、誰だっただろう。日本の会社ではこの精神が根強く、できる限…
文芸・カルチャー
2018/2/22
内定ゼロのまま大学を卒業したマヒコ。アパートの契約も切れ、いくあてのなかった彼が住むことになったのは、築100年の銭湯「刻の湯」だった。社会に馴染めない変わり者た…
文芸・カルチャー
2018/2/22
『なでし子物語』(伊吹有喜/ポプラ社) 『地の星 なでし子物語』(伊吹有喜/ポプラ社) 『天の花 なでし子物語』(伊吹有喜/ポプラ社) 自立――顔を上げて生きること。自…
文芸・カルチャー
2018/2/21
『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』(浅原ナオト/KADOKAWA) 高校生のジュンこと安藤純(あんどうじゅん)はクラスメイトの三浦紗枝(みうらさえ)が書店で、…
文芸・カルチャー
2018/2/20
『ピアノの名曲聴きどころ弾きどころ』(イリーナ・メジューエワ/講談社) 何かの機会でクラシックのピアノ曲を耳にして、“いい曲だなあ”としみじみ思うことがあると思う…
文芸・カルチャー
2018/2/19
『開ける男鍵屋・圭介の解けない日常』(杉田久作/ポプラ社) 「鍵屋」が主人公の一風変わったエンタメ小説を紹介したい。2月5日にポプラ文庫より書き下ろしで刊行された…
文芸・カルチャー
2018/2/18
「普段見ている光景」を描いたつもりだった ―――『名称未設定ファイル』、すごく斬新な小説だなと思いました。 品田●そういう感想を多くいただけてありがたいです。でも正…
文芸・カルチャー
2018/2/17
『鳩の撃退法』(佐藤正午/小学館) 48歳とは思えない美しさを持ち、“奇跡のアラフィフ”とも形容される女優・石田ゆり子。そんな彼女が最近ハマった本があるという。 「散…
文芸・カルチャー
2018/2/17
『文字に美はありや。』(伊集院 静/文藝春秋) 文字に美はありや(美しい、美しくないということがあるのか)、という問いは、伊集院静氏を歴代の名筆、名蹟をたどる旅へ…
文芸・カルチャー
2018/2/16
『羊と鋼の森』(宮下奈都/文藝春秋) 2018年6月8日(金)に公開が予定されている映画『羊と鋼の森』。主演を山崎賢人が務め、三浦友和や上白石萌音・萌歌姉妹、鈴木亮平…
文芸・カルチャー
2018/2/16
『秀吉の活』(木下昌樹/幻冬舎) 『秀吉の活』(木下昌樹/幻冬舎)は日本人なら知らない人はいないであろう歴史上の人物・豊臣秀吉を題材にした小説だ。周知のとおり、秀…
文芸・カルチャー
2018/2/14
『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』(木下龍也・岡野大嗣/ナナロク社) 「三十一文字」と書いて、「みそひともじ」と読む。かな文字で、五、七、五…
文芸・カルチャー
2018/2/12
『銀河鉄道の父』(門井慶喜/講談社) 親というものは自らの子を甘やかさずにはいられないものなのか。たとえ親の威厳を保とうと平静を装うとも、子の一挙手一投足に心揺…
文芸・カルチャー
2018/2/10
『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(夢枕獏/KADOKAWA) 2月24日に全国公開される染谷将太主演、チェン・カイコー監督の話題作『空海―KU-KAI―美しき王妃の謎』。その原作が『…
文芸・カルチャー
2018/2/10
2月6日調べの「トーハン週間ベストセラー」が発表されました。各ジャンルから注目の本をピックアップしてご紹介します。 総合ランキングには、先日発表された第158回芥川…
文芸・カルチャー
2018/2/9
『ダ・ヴィンチ』本誌の人気連載コーナー「この本にひとめ惚れ」から、コルク代表・佐渡島さんのひとめ惚れ本を紹介。『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』といった大ヒット作品を…
文芸・カルチャー
2018/2/8
『ストラディヴァリとグァルネリヴァイオリン千年の夢』 (中野雄/文藝春秋) 16世紀半ばから18世紀にかけて北イタリアを中心に誕生したヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと…
文芸・カルチャー
2018/2/8
『絵物語 古事記』(富安陽子:文、山村浩二:絵、三浦佑之:監修/偕成社) 「稲羽の白うさぎ」「海幸彦と山幸彦」「天の岩戸」などなど、『古事記』を読んだことがなくとも…
文芸・カルチャー
2018/2/7
『そのバケツでは水がくめない』(飛鳥井千砂/祥伝社) マンガ化もされたヒット作品『タイニー・タイニー・ハッピー』の著者最新作『そのバケツでは水がくめない』(飛鳥…
文芸・カルチャー
2018/2/7
恋のせつなさと愛の苦しみを独特の筆致と感性で綴る「花鳥風月」シリーズ。『ロミオとジュリエット』を下敷きに、家の呪縛と抗いながら愛しあう男女の軌跡を描いた「ノー…
文芸・カルチャー
2018/2/6
『ここは、おしまいの地』(こだま/太田出版) スーパーで売られる80 円の蟹を見て、「虫より安い」と冷やかす父。娘たちを容赦なく張り倒す苛烈な母。家族のこと、学生時…
文芸・カルチャー
2018/2/6
『ハンカチやさんのチーフさん』(どいかや:著/伊藤夏紀:イラスト/白泉社) 昨年、雑誌『MOE』に掲載された作品『ハンカチやさんのチーフさん』(どいかや:著/伊藤夏紀:…
文芸・カルチャー
2018/2/6
『吉原の江戸川柳はおもしろい(平凡社新書)』(小栗清吾/平凡社) 正灯寺おっと皆まで宣うな これは江戸の悪友同士の会話を詠んだ句。「どうだい、正灯寺の紅葉見て…」…
文芸・カルチャー
2018/2/4
『嘘を愛する女』(岡部えつ/徳間書店) 嘘とは何なのか。それは、真実が変装した姿にすぎないのかもしれない。嘘を見つめ続ければ、必ず真実が見えてくる。そこには、相…
文芸・カルチャー
2018/2/4
『奇跡の人 The Miracle Worker』(原田マハ/双葉社) 奇跡の人──と言えば、ヘレン・ケラーに言葉をもたらしたアン・サリヴァン女史のことである。原田マハ『奇跡の人 The…
文芸・カルチャー
2018/2/4
『残像に口紅を』(筒井康隆/中央公論社) 「読書芸人」発の書籍ブームが続いている。2017年11月に放送された、テレビ朝日系バラエティ番組『アメトーーク!』では、「本…
文芸・カルチャー
2018/2/3
『たまうら~玉占~』(星乃あかり/小学館) 「これぞ“あやかしエンタメ”の隠し玉!」と、『みをつくし料理帖』の高田郁さんも推薦する小説『たまうら~玉占~』(星乃あ…
文芸・カルチャー
2018/2/3
『もうすぐ絶滅するという煙草について』(キノブックス) 作家と煙草にまつわる異色のアンソロジー『もうすぐ絶滅するという煙草について』が、2018年1月31日(水)に発…
文芸・カルチャー
2018/2/2
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