【ダ・ヴィンチ2016年2月号】Cover Modelは、オードリーさん!

Cover Model 紹介

2016/1/6

【ダ・ヴィンチ2016年2月号】Cover Modelは、オードリーさん!

Cover Model オードリー

 
オードリーの二人が表紙を飾るのは、約5年ぶりだ。
前回登場したのは、2010年12月号。
5年前は、それぞれにとってルーツと言える本を1冊選び、語ってもらった
若林さんは、藤沢周の小説『オレンジ・アンド・タール』、
春日さんは、小林よしのりのマンガ
『新ゴーマニズム宣言 SPECIAL 戦争論』をセレクト。
今回のテーマは「相方にオススメしたい本」。


F先生の狂気の部分、
濃度が濃くなったやつが、これですね。(春日)

言葉が脳にこびりついちゃって、
読み終わった後も怖いまんまでした(若林)

  
若林 最近、作家さんたちと定期的に飲ませていただくようになったんです。もともと好きだった作家さんたちなので、新刊が出れば読みたいと思うし、どの小説が面白かったとか最近話題だっていう情報も耳に入りやすくなってきて。でも、マンガは何を読めばいいかいまいちよく分からない。新刊が出たら、必ず買うマンガはいくつかあるんですよ。『バガボンド』、『ヒストリエ』、『キングダム』、『アイアムアヒーロー』……今はそれぐらいなのかなあ。長い作品って、ススメられてもちょっと腰が引けちゃうんです。  

春日 私は基本的に、マンガしか読まないですね。これは本のインタビューでふさわしくないかもしれないんですが、基本的にコンビニで雑誌の立ち読みをさせていただいておりまして……。楽屋に置いてある、みなさんが読んでクタクタになった雑誌を持って帰る、ですとか。

若林 泥棒じゃねえかよ!

 

■春日さんが若林さんに薦めたい一冊は…

minotaurosu

『藤子・F・不二雄 [異色短編集]』(全4巻)
藤子・F・不二雄 小学館文庫 各562円(税別)

牛と人間の主従関係が逆転した惑星を舞台にした「ミノタウロスの皿」、食欲を表に出すのは恥ずかしいけれど性欲は恥ずかしくないパラレルワールドの物語「気楽に殺ろうよ」、地球滅亡に備えた脱出ロケットの噂が渦を巻く「箱舟はいっぱい」……。いずれの短編も現代風刺的な視線が鋭く、時に笑えてほっこりするが、全編黒い。

「藤子不二雄A先生のほうはね、怖いマンガを描くイメージがあると思うんです。例えば、若林君も好きな『笑ゥせぇるすまん』だとか。でも、藤子・F・不二雄先生は、『ドラえもん』とか『パーマン』とか『21エモン』とか、子ども向けの楽しいマンガを描いているイメージですよね。ところが大人のマンガ雑誌に描いていた短編は、後味が悪かったり考えさせられたりして非常に怖いんですよ。しかも絵のタッチが『ドラえもん』と同じですから、より怖い。これを読み終えてから改めて『ドラえもん』を読み返すと、実は怖い話だったんだなって感じるんです。(春日 談)

 

■若林さんが春日さんに薦めたい一冊は…

kyodanX

『教団X』
中村文則 集英社 1800円(税別)

自分のもとから去った女性の行方を追いかけて、男は民間宗教施設の門を叩いた。その教義ならざる教義は、極めて特殊だった。「そもそも神はいるのか?」。一方、セックスによる洗脳を進めるもうひとつのカルト、通称「教団X」の幹部の男はテロの準備を進めていた──。2015年の文芸界を代表する純文学エンターテインメント。

「この本は『アメトーーク!』でも紹介したんですが、春日のハードルを考えると、やっぱりこれかなと。春日の好きなマンガの傾向としては、集団パニックもの。これは宗教で洗脳されちゃう人たちの話だし、国家的な陰謀とか、戦争、テロ、エロス。ハリウッドで映画化されてもおかしくないぐらいの物語なんですけど、書いてある中身はめちゃくちゃ怖いんです。“人間に自由意思なんてないよ”とか……。言葉が脳にこびりついちゃって、読み終わった後も2週間ぐらい、怖いまんまでしたね」(若林 談)