仲里依紗「どちらもしっかりしていたら、夫婦はうまくいかないと思います」

あの人と本の話 and more

2018/9/6

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、映画『パパはわるものチャンピオン』にプロレスオタク役で出演した、仲里依紗さん。息子さんの驚きの発言、そして夫・中尾明慶さんとの「超いいバランス」とは……?

仲里依紗さん
仲里依紗
なか・りいさ●1989年長崎県生まれ。2006年映画『アイランド タイムズ』で女優デビュー。映画『ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-』『時をかける少女』で一躍注目を集める。ドラマ『あなたのことはそれほど』では、東京ドラマアウォード助演女優賞を受賞。今秋公開の映画『生きてるだけで、愛。』に出演。
ヘアメイク:近藤志保(reve) スタイリング:黒瀬結以 衣装協力:トップス2万1000円、パンツ5万8000円(ともにPAMEO POSE /PAMEO POSE TEL03-6840-5553)、イヤリング8800円、チョーカー1万9000円(ともにimac/imac TEL03-3409-8271)(すべて税別)

 夫の俳優・中尾明慶さんとの間に4歳の男の子がいる仲さん。今回選んでくれた『えのない えほん』以外にも、絵本をよく読み聞かせるというが、うまく読むコツは?

「“なりきって”読むことですかね。同じ絵本でも、その日の気分で、違う感じで読んだりもします。絵本はひらがなだけだから、読むのにへんなストレスがなくていいですよね(笑)」。

 仲さん自身が子供のころ好きだったのは、「こわい本」。

「『口裂け女』とか『トイレの花子さん』とか今考えるとなぜ怖いのかわからないようなものが本当に怖かったし、大好きでした。小僧さんが山姥に追いかけられる話がありますよね……『三枚のお札』かな? あれが好きで。『迫ってくる山姥、まじ怖い!』って思っていました。実写化されたら、ぜひ山姥をやりたい(笑)。普通のおばあさんが包丁を研いでいたと思ったら……!みたいな。最高におもしろそう!」

 新日本プロレスの棚橋弘至選手が悪役レスラー・ゴキブリマスク=大村孝志を演じる映画『パパはわるものチャンピオン』では、プロレスオタクの雑誌記者・ミチコを、プロレス初心者とは思えないほどリアリティたっぷりに演じた。

「オタクっぽい役はあまりやったことがなかったんですけど、難しく考えず、プロレスのことだけに集中しよう、と思っていました。一生懸命やれば伝わるかな、と。エキストラさんもプロレスファンの方たちだったので、必死に応援する時の声のかけ方はどういうふうにやるのかなど、教えていただきました」

 プロレスの企画をボツにされたミチコが編集長役の大泉洋さんにつかみかかるシーンも、プロレスオタクらしい迫力がたっぷり。

「ガーッ!っと行ってましたよね。上司につかみかかるって、すごい!熱い!(笑)。プロレスファンならではの行動だと思いました」

 映画では、父の悪役レスラーという仕事を知った息子と父との間に生まれる葛藤が描かれるが、仲さんの息子さんは、母親の仕事をわかっているのだろうか。

「 “仲里依紗さん”っていう仕事だと思ってます(笑)。この前一緒にネイルに行った時、私がピンクを選んだら『ゴールドがいい』って言うんですよ。なんで?って聞いたら『インスタ見てまーす、って言う人たちは、ゴールドのほうがかわいいって言うよ?』と。私がよく道で『インスタ見てます!』と声をかけていただくのを覚えていたみたいで……もうだいぶわかってますね(笑)」

 では木村佳乃さん演じる、大村の仕事を理解し支える妻は、仲さんの目にどう映っただろう。

「しっかりした奥さんだなあと思いましたね。やっぱり夫婦って、どちらかがしっかりするのがいいんだな、と。どっちもしっかりしていると、うまくいかないんじゃないでしょうか。どっちかが怠けるほうがうまくいく(笑)」

 仲さん夫妻の場合、しっかりしているのは?

「どっちもですね。それぞれしっかりしている時も、していない時もある。家事とか家の中のことは私のほうがちゃんとしているのでだんなさんが怠けられるし、お金周りに関してはだんなさんがしっかりしているので私は怠けられる。光熱費がどうとか、私は全然わからないし、管理できる気がしない。超いいバランスだと思います(笑)」

(取材・文:門倉紫麻 写真:かくたみほ)

 

映画『パパはわるものチャンピオン』

映画『パパはわるものチャンピオン』

原作・著:板橋雅弘 絵:吉田尚令(『パパのしごとはわるものです』『パパはわるものチャンピオン』岩崎書店刊) 監督・脚本:藤村享平 出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田 心、仲 里依紗 配給:ショウゲート 9月21日(金)全国ロードショー
●レスラー大村孝志は、悪役・ゴキブリマスクとして活動していた。父の仕事を知った9歳の息子・祥太との間にも溝ができ苦悩する中トップに返り咲くチャンスが──。
(c)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会