7年間連続ナンバーワン! 日本一売り上げるキャバ嬢・エンリケに聞いた、成功の秘訣

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公開日:2018/9/9

「週7日、年間360日出勤」「2日間で1億円を売り上げる」「7年間連続ナンバーワン」。こんなパワーワードばかりが経歴に並び、まさにキャバ嬢界のレジェンド、トップ・オブ・ザ・トップのキャバクラ嬢。それが、エンリケこと小川えりさん。

 現在、テレビや雑誌など続々とメディア出演を増やし、一躍話題の人となっている彼女。初の著書として上梓したのが『日本一売り上げるキャバ嬢の指名され続ける力』(小川えり/KADOKAWA)。売れに売れて重版の勢いが止まらない、ヒット街道驀進中! そこには、エンリケさんが12年におよぶキャバ嬢人生のなかで磨き上げた、ナンバーワンになるための仕事術や思考法がまとめられている。

 著書から伝わってくるのは、いつも明るく前向きでとにかく元気なエンリケさんの人柄。そんな彼女と直接話をしてみたくて、さっそくインタビューを依頼。快く時間を作ってくれたエンリケさんに、成功の秘訣や今後の展望について聞いてみた。

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──著書を読んで、エンリケさんがとても負けず嫌いな性格だということがわかりました。

 そうなんですよ。子どものころからものすごく負けず嫌いで、「1番になりたい!」「誰よりも目立ちたい!」という気持ちが人一倍強かったですね。それは今でも変わっていなくて、だからこそ「7年間連続ナンバーワン」という結果を残せているんじゃないかと思います。

──ずっと負けず嫌いでいるのって、すごいことだと思うんです。「もう1番じゃなくてもいいや……」って、疲れてしまうことはないんですか?

 たしかに、そんなに簡単なことではないのかも。でも私が負けず嫌いに疲れたことはまったくないですね。常に前しか見ていないので!

──すごい……! キャバ嬢を始めたきっかけも「独立して自分の力で生活してみたい」という、ものすごく前向きな理由ですよね。

 もともと独立心は強かったのですが、それも負けず嫌いな性格が影響しているんじゃないかと思います。人に頼らず、自分の力で1番になりたかったから。キャバ嬢は、実力勝負の世界なので、私の性格にはすごく合っていました!

──エンリケさんは12年間キャバ嬢を続けられていますが、振り返ってみるとどんな思いが湧いてきますか?

 うーん……。とにかく波瀾万丈だったなって(笑)。なかなか指名が取れなかったり、売上がちっとも上がらなかったり、あと一歩でナンバーワンになれなかったり……。悔しい思いをした下積み時代が長かったので。

──下積み時代、とくにつらかったのは……?

 最初に勤めていたお店から、少し年齢層の高いお客様向けのお店に移動したときです。それまで積み上げてきたものが一気にゼロになってしまったせいで、お客様がぜんぜんつかなくて。4日間連続で早上がりさせられたんです。そのときは本当に悔しくて、プライドが傷つきました。でも今振り返ってみると、そのときちゃんと悔しがれてよかったなって思います。だって「ま、いっか」で終わったら成長しないもん。そのときちゃんと現実と向き合って反省したことが、その後のナンバーワンにつながったのかもしれません。

──たしかに「悔しがる力」も成功の秘訣のひとつなのかも……! ちなみにエンリケさんは、キャバ嬢を辞めたいと思ったことはないんですか?

 まったくないですね! だって楽しいから。いろんな人と出会えるし、それが自分の成長にもつながる。それが、キャバ嬢っていう仕事の醍醐味だと思います。

──そんなキャバ嬢人生のなかで、転機になった出来事はありますか?

 仕事をしながら看護系の高校を卒業したことですね。アフターには行かずにまっすぐ家に帰ってはレポートを書いて。わからないことがあるとお客さんに聞いたりもしていました(笑)。両立はものすごく大変だったけれど、4年間通いきったことで自分に自信がついたんです。そこからどんどん指名も増えていったので、私にとってすごく大きな出来事でした。

──看護系の高校を選んだのは、小さいころから看護師になりたかったからなんですよね。

 はい。人の役に立ちたいって気持ちが強かったから。キャバ嬢もお客様のために尽くす仕事なので、看護師さんと通じるところもあるのかなって思います。

──著書『日本一売り上げるキャバ嬢の指名され続ける力』には、そんなエンリケさんの12年間の軌跡が凝縮されています。結果を出すために必要な心構えも多数掲載されていますが、なかでもとくに大切だと思うポイントを教えてください。

 本の中で「私は当たり前のことをしてきただけ」と書いたんですが、本当にそれがすべてだと思っています。私は、お客様とタメ口で話したり、友だち感覚で接したりすることもありますが、それは基本を知っているからできること。まずは当たり前のことを当たり前にやるっていうのが一番大切なんです。

 お店でも挨拶ができなかったり、「ありがとう」や「ごめんなさい」がちゃんと言えなかったりする子は、ぜんぜん売れません。私も昔から意識していたわけじゃないけれど、基本的に素直な性格だから自然にできていたんだと思います。これは、キャバ嬢だけじゃなくて、どんな仕事にも通じるものなんじゃないかしら。

──たしかにそのとおりだと思います……! 最後に、著書『日本一売り上げるキャバ嬢の指名され続ける力』について、コメントをお願いします。

 実は、今回のお話をもらう1か月くらい前に、自分が本を出版する夢を見ていたんです! すごい偶然ですよね。私は普段まったく本を読まないんですけれど(笑)。でも自分が出すなら、いろんな人のためになるものがいいなって思って。だから、私の半生のエピソードを交えながら、仕事術や思考法を紹介するかたちにしました。どんな職業でも「頑張りたい」「成果を出したい」と思っている人には、きっと参考になるはずです。ぜひ、たくさんの人に手にとってもらえればと思います!

──ありがとうございました!

 ナンバーワンになるためには、それに見合った実力や「1番になりたい」という熱意が絶対に必要だと思う。でもきっと、それだけでは7年間もその座を守り続けることはできないのではないだろうか。

 実際にエンリケさんと話をさせてもらって、彼女がお客様をはじめ周りの人たちに愛され続けているのは、1番になりたいのも誰より目立ちたいのも、実は自分だけのためではなく、「人の役に立ちたい」という思いが根底にあるからなのかな、なんてことを感じたりした。

 そして『日本一売り上げるキャバ嬢の指名され続ける力』には「小さなプライドなんて、仕事に必要ありません」「基本を知っていれば崩せるし、崩しても安心」「アドバイスは素直に聞くこと。必ず成果が出ます」「仕事が早い人ほど返信が早い。連絡が取りやすいと信頼されます」など、どんな仕事にも通じる金言が盛りだくさん! そんなエンリケさんのナンバーワン思考に触れたことで、彼女のパワーや仕事への熱意を少し分けてもらえたような気がする。

取材・文=近藤世菜 撮影:加藤 歩/ナイツネット