要潤が語る、「僕らは奇跡でできている」の脚本力と終盤の見どころ

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公開日:2018/11/23

 高橋一生さんが演じる動物行動学講師・一輝と周囲の人々を描く火9ドラマ「僕らは奇跡でできている」(カンテレ・フジテレビ系)。今週放送された第7話は、母・涼子(松本若菜)とうまくいかず家を抜け出してきた少年・虹一(川口和空)のために一輝が奮闘。虹一と重なる自身の幼い頃の葛藤や経験を真摯に語る一輝の思いが伝わり、虹一たち親子の関係は修復し一段落。と思いきや、一輝の過去についてのある事実が…?という衝撃の展開でした。

 来週放送の第8話では、「僕は山田さんから生まれたんですよね?」――予想もしなかった一輝(高橋一生)の一言に言葉を失う山田(戸田恵子)。相河家の真実と一輝の生い立ちについてのさまざまな事実が明らかに…。また、一輝を取り巻く登場人物たちもこれまでの自分自身と向き合い、それぞれの心境や生活に変化が表れてきます。

 そこで今回は、一輝の自由な言動に振り回されながらも、回を重ねるごとに距離を縮めている樫野木先生に注目。樫野木を演じる要潤さんに役柄や脚本の魅力、今後の見どころについてうかがいました。

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――後半になって、樫野木先生の過去についても徐々に明らかになってきました。ここまで演じてこられていかがですか?

「誰しも仕事での失敗や挫折というものはあると思うんですけど、樫野木はそれが大きな傷になっていて結構引き摺っている。一輝に対しては、最初はなんだか変わった人だなっていうくらいだったのが、だんだんその存在が大きくなってきて、いい意味でも悪い意味でも影響を受け出してきた…っていう感じでしょうかね。うらやましいなと感じつつ、ちょっと面倒くさいなっていう気持ちもあったりして。自分で演じていても、樫野木先生はこれからどうなっていくのかな? このままこの学校でやっていけるのかな?って考えてしまうことがあります」

――要さんが樫野木先生の過去を詳しく知られたのはいつ頃だったのですか?

「つい最近です。いろいろな仕組みが複雑にからんでいるんだな…って思いました。でも基本的に僕は“先を知りたくない”タイプなんです。(先の展開を)勘ぐって芝居をしてしまうということが嫌なので。行き当たりばったりで演じた方が、視聴者の皆さんと同じ気持ちで演じられますしね。監督をはじめ、制作側を信頼しているからできることだと思います」

――出世欲が強くて、一輝に対して厳しいところもある樫野木先生ですが、要さんが演じられると、クスっと笑えて憎めない、愛着を感じるキャラクターになりますね。

「それは、橋部(敦子)さんの脚本力でしょうね。樫野木が一輝を単に攻撃するだけだったら多分すごく嫌なヤツで終わってしまうと思うんです。でも、“なんで離婚したんですか?”っていう、あの一輝の絶妙なイジリが樫野木をかわいく見せているんだと思うんですよね。あのやりとりがあるからこそ樫野木のキャラが立つというか、皆さんに愛着を持って見ていただけるのではないかなと。一輝がいて、樫野木がいて、“グッジョブ”しか言わない沼袋がいて、鮫島教授がいる。第1話からその関係性が変わらないので、言葉は少なくてもとてもいい距離感を保って来られているような気がします」

――橋部さん脚本作品に出演されるのは、久々(2004年「僕と彼女と彼女の歩く道」以来)ですよね。

「すごく久々ですね。橋部さんの脚本は、言葉の置き方が本当に上手だなと思います。例えば、全部を言っているわけではないんだけど気持ちが伝わってくる、みたいな言葉の使い方とか。演じる側としてもぐっと引き込まれますし、一言一句にセンスがあふれている。“てにをは”一つ一つまで狂わせずに言ってやろう、っていう気持ちにさせてくれますね。やっぱり言葉がいいとキャラクターも愛されるようになっていきますし。十何年前にお仕事させてもらった時もそう感じていましたけど、ますますブラッシュアップされているなと思います」

――印象的なシーンや言葉といえば?

「やっぱり、沼袋先生のひと言ひと言ですね。今までにたくさんドラマがありましたけど、ああいうキャラクターっていたようでいなかった。ああいう人物の“置き方”がすごいなって思いますね。“グッジョブ”っていう同じ言葉を言っているのに、毎回なぜか新鮮じゃないですか? 予定調和にならないというか…それは児嶋(一哉)さんが演じられているからでしょうね。沼袋先生も会話に入ってくる設定だったら4人の掛け合いはまた変わっていたんでしょうけど、この形だからこそ大きく色が出るというか。この前の居酒屋のシーンでも、席が空いていなかったので鮫島教授が“沼袋先生どうする?”って聞くと、沼袋先生は何も言わずに目の芝居だけで演じていて…そういうのってすごく面白い。無声映画のような世界ですね」

――では、終盤に向けて今後の樫野木先生の見どころ、ヒントを教えてください。

「樫野木先生はちょっと偏っている部分がある人ですが、そういう風になっちゃった原因が、描かれていくんじゃないかと思います。その原因が離婚なのか、家族なのか、大学なのか…あと何話かのうちに露わになっていくはずですので、そこが見どころですね」

 樫野木先生の過去のトラウマや今後、沼袋先生の目の演技など、さらに深く味わっていきたい“僕キセ”。12月4日(火)発売の公式スペシャルBOOKには、高橋一生さんが今作についてじっくり語る1万字超のロングインタビューや、一輝の休日をイメージした完全撮り下ろしグラビア、ドラマ撮影現場のオフショットのほか、河野圭太監督や3人のプロデューサーが語る制作エピソード、生き物図鑑などを収録。さまざまな角度から“僕キセ”の世界に迫ります。

 通常版のほか、撮り下ろし写真(書籍未掲載カット)による2019年1月~12月用の卓上カレンダー付の限定版もドラマ放送期間中に同時発売。こちらもご期待ください。

■ドラマ「僕らは奇跡でできている」
カンテレ・フジテレビ系 全国ネット
毎週(火)夜9時~9時54分
出演 高橋一生 榮倉奈々 要潤 児嶋一哉 西畑大吾(なにわ男子/関西ジャニーズJr.) / 田中泯 / 戸田恵子 小林薫

書籍 僕らは奇跡でできている SPECIAL BOOK
12月4日(火)発売  発行/KADOKAWA
通常版(書籍のみ) 1512円(税込)

Amazon.co.jp限定版(書籍+卓上カレンダー)2894円(税込)

■表紙イメージ(通常版、限定版)



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