生理中にセックスをしたらどうなるの? 医師に聞く、月経中にセックスを控えるべき4つの理由

健康・美容

2019/5/31

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

月経中のセックス

 月経中にはセックスをしないのが「医学的」には正解です。「月経中」というのは、少量でも出血がある時期のことを指します。月経中にセックスをするとどのようなトラブルにつながりうるのでしょうか?

1.骨盤内感染のリスクが高くなる
 月経中は膣内の免疫力が落ちた状態になり、感染に対する抵抗力が弱まります。月経血中には多数の雑菌が存在しているため、セックスによってその血液を押し戻してしまうと、子宮内や子宮周囲に感染を引き起こす原因となります。また、出血中は、いわゆる性感染症への抵抗力も落ちている状態ですので、性感染症に感染するリスクも高いと言えます。

2.子宮内膜症のリスクが高くなる
 子宮内膜症の発生原因として考えられているのが、月経血の骨盤内への逆流です。性行為を行わなくても、ある程度の割合で月経中に月経血が骨盤内に逆流しているのではないかということが指摘されています。月経中にセックスを行うと、この逆流をさらに促してしまうことになりかねません。

3.避妊がおろそかになりやすい
 いまだに「生理中はコンドームを使わなくても妊娠しない」と勘違いしている人もいるようですが、実際は月経期間中の性行為でも妊娠することがあります。特に、月経周期が短い人の場合、月経の終わりかけの時期は十分「妊娠する可能性がある」時期になるのです。にもかかわらず、「生理中だから大丈夫」と思ってきちんと避妊しないケースが多々あります。特に、男性側の意識が甘くなる可能性があるので要注意です。

4.血液を介して男性側に感染するリスクが高くなる
 感染源となる細菌やウイルスは、膣分泌物や精液などの「体液」に含まれますが、最も注意が必要なのが「血液」なのです。月経中にセックスをするということは、この「血液」に無防備に触れることになるわけです。医療用の手袋とマスクをしてセックスをする人はまずいないでしょう。例えば、指にある小さな傷からも、感染源は侵入します。

 月経中のセックスは、単純に不衛生であったり、周りを血液で汚してしまうというだけではなく、健康面でも非常にデメリットが大きい行為なのです。わざわざ月経中にセックスを行わなくても、安全に楽しめる時期があるのですから、お互いを思いやって行うようにしましょう。