小原莉子「自信がなくて落ち込むこともあるけど日々自分との戦いです」【声優図鑑+】

アニメ部

2020/4/6

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 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。【声優図鑑+(プラス)】では、これまでに「声優図鑑」を飾ってきた声優たちが2度目の登場! 前回を振り返りつつ、成長したことや新たな目標をインタビューし、今の素顔に迫ります。

第6回となる今回は、2016年2月に「声優図鑑」に登場、「バンドのギタリストとしてデビュー」という声優の経歴としては珍しいキャリアスタートをし、いまは声優をメインに活動する小原莉子さん。
『BanG Dream!』(朝日六花役)や『神田川JET GIRLS』(蒼井ミサ役)などの注目作に出演し、「RAISE A SUILEN」ではギタリスト活動も。ストイック精神、桜、大切な友人……つねに進化する小原さんのパワーの源泉を聞きました!

――声優図鑑には4年ぶりの登場ですね。さらに声優の活動がふえて、とくにバンドリ(BanG Dream!)でお名前を聞くことが多いです。

小原:4年前からはいろいろあったな〜と振り返ることがたくさんあります。じつは前回のインタビューで、バンドリのような音楽に関わる仕事ができたらいいなってお話してたんですよ。その願いが叶って、こうしてもう一度インタビューを受けられるのはうれしいことですし、好きなことがお仕事になって素直に楽しいです。元バンドマンで今は声優という自分の強みを生かせる作品だと思いますし、だからこそ自分の力をそそいでバンドリの世界をもっと広げていけたら、という想いです。

――当然ながら、バンドリのリアルバンド「RAISE A SUILEN」はThe Sketchbookとは違う世界観をもつバンドで。活動しながらその違いを実感することはありますか?

小原:やっぱり新鮮なことは多いですし、はじめて経験することもたくさんあります。RAISE A SUILENは、まずはバンドリという作品があり、作品のイメージにあわせて楽曲を作ってくださるElements Gardenさんがいて、そうして作られた曲を完璧に落とし込んで再現するのが私たちの役割。作品やキャラクターが主導になるので、アーティスト活動とは全然違いますね。完璧に再現するっていうのも、自分の手グセを使うのとは違うから、「弾けない!どうしよう!」と思うことがたくさんあって。でもそれを限られた時間内でマスターして演奏するのが頑張りどころかなと思っています。すごく成長させてもらっていますね。

――2019年秋に蒼井ミサ役で出演した『神田川JET GIRLS』はジェットレースをテーマにしたアニメでした。この作品にはどんな思い出がありますか?

小原:ジェットレースは2人1組なので、相手役の篠原侑ちゃん(波黄凛役)とアフレコで隣同士に座ったりして、キャラクターとしての意識を高めるためにも団結した現場でした。ミサちゃんはキャラクターのなかでもクールな印象で、こういう役をいつか演じてみたいという想いからオーディションに挑戦し、合格をいただけた役でした。

――挑戦して、得られたものは?

小原:難しいことはたくさんありましたけど、ミサちゃんにもっと寄り添いたいと思いましたし、これからもクールなタイプの役を演じていきたい、むしろ強みにしたい!と感じられた役でした。自分と似ているところが多かったからかも。人に歩み寄りたいのになかなかできない不器用さとか、ちょっと真面目すぎるでしょ?みたいなところとか。

――小原さんにも真面目すぎるところが?

小原:ありますあります(笑)。そういう意味では、今まで演じたなかでも一番、自分の本当の内面に近いキャラクターだったと思います。

――可能性を広げる貴重なキャラクターだったんですね。では温泉の魅力を伝えるコンテンツとして注目の『温泉むすめ』に鈍川まなみ役で参加してみていかがですか?

小原:まなみちゃんは、自分の好きなことに対して猪突猛進なところがうらやましいです!温泉を活性化させるなんて、とても平和ですばらしいコンテンツだと思うので、温泉の良さをまだ知らない人たちが足を運ぶきっかけになれたらうれしいです。私も鈍川温泉に行かせていただいたのですが、普段暮らしているテリトリーの外に足を伸ばすわけじゃないですか。リフレッシュできるし、行った先での発見が自分の人生に生きるかもしれないし、いいことばっかりだなと思いました。

――普段も、自分のテリトリー外から学びを得ることは多い? たとえば自分以外の人の考え方を受け入れるとか。

小原:それはありますね。人から言われたことを頭ごなしに否定しないようにしています。まずは受け入れて実行し、実行して違うと思ったら違うでいいというか。言われたことを試して新しい発見があればプラスだし、違ったとしてもそれを認識できるので、どちらにしてもいいことだなあと。

――そういった意味で、最近の新しい出会いや発見は?

小原:昨年プライベートで沖縄旅行にいったんですが、すごく感動しました。10代で上京してから遠出の旅行に行ってなかったんですよ。「日々の疲れがうるおっていく〜」とか、「こんなちっぽけなことで悩まなくても良かったのに…」とかふりかえることができて。あまりにも感動したので、今度は私の好きな人たちとも一緒に行きたいなと思い、「りこぴん農園」という個人イベントが派生して、「りこぴん果樹園」に参加してくれているみなさんと一緒にいける沖縄・石垣島でのイベントツアーを準備中です!

――「りこぴん果樹園」はfanicon(ファンコミュニティアプリ)などで展開しているコミュニティですね。

小原:はい。自分の声優活動に期待して応援してくださる方のことをすごくありがたく感じているので、もっと一緒に思い出を残していきたいと思って作りました。普段はプライベートな写真や映像の配信、グループチャットなどを定期的に発信してるんですけど、沖縄には私のイベントをきっかけにいく機会をつくってほしいなと。自分で決めて計画をたてるのってちょっと腰が重いじゃないですか。みなさんの癒しの時間になることを目的に、アコースティックライブなどの楽しい空間も作っていきたい。なかなかできないプロジェクトなので、この貴重な機会にぜひ遊びにきてほしいなと思います!

――また新たな出会いがありそうですね! 日々お忙しそうな小原さんですが、1日お休みになることはありますか?

小原:もちろんあります! でも私、ほんっとに自分のプライベートに興味がなくて。去年の沖縄もそれを心配した周りの人からのアドバイスで行ったものだったんですよ(笑)。でもベースは相変わらずで、休日はほんとにフツーです。必要な日用品を買いにいき、家でトレーニングをしたり、定期的に行っているレッスンを受けたり…あとはごはんを食べて…。

――お仕事の日にできないことをしている、という感じでしょうか(笑)。たとえば必要な日用品のなかでも、こだわって買っているものなどは?

小原:あえていえば、お洋服ですね。結局はお仕事にもつながりますけど(笑)私はたぶん何でも似合う体型ではないので、ネット通販ではなく必ず試着をしてから買うんです。マネキンを見てかわいい!と思ったら全然似合わないとか、いけるかな?と思ったら意外と似合うことがあるじゃないですか。表に立つものとして視覚的要素は大事なので、アフレコ用、プライベート用、ラフに着られるバンド練習用とか、場面ごとにジャンル分けして買っています。

――どれがどれだか、わからなくなりませんか?

小原:それが大丈夫なんです! アフレコ&プライベートとかブレンドされている服もありますけど、頭のなかに入っているので見ればパーンとわかります!

――迷いがなくてすごいですね(笑)。なかなかできることではないと思います!

小原:本当ですか? たまに窮屈になるんです、この性格(笑)。でも家にいるときは基本オフモードでリラックスしていますね。お芝居やギターの練習もしますけど、気を抜きたいときは切り替えられるほうです。

――部屋のなかには音楽関係のものがたくさんあったり?

小原:いえいえ、ギターとアンプくらいです。インテリアもシンプルで、色味は白かピンクが多いですね。

――白とピンクというのはちょっと意外でした。

小原:女の子に憧れる女の子でいたい!というコンセプトで(笑)。それに桜がすごく好きだから。この前笑われたのが、「桜は短期間で散っていくからこそ、その儚さが美しさを増加させるんだよ。海外の人たちも夢中で、桜のタネが輸入されるくらいで…」って力説したら「ああ・・・」ってめっちゃ引かれてしまって(笑)。中学生の頃から本当に好きで! 毎年桜を見にいく場所も決まっていて、近くの川べりで体操座りをしながら友だちと一緒に眺めるんですよ。昼間と夜の桜の顔は全然ちがっていて…。

――昼間と夜の顔が?

小原:一眼レフのカメラを持っていくんですけど、昼間は純粋な顔をしているのに夜は急に艶っぽくなるので、ああ、やっぱり女性の憧れの象徴だなと思いながら。私も桜を目指しているような感じです(笑)。

――憧れの対象でもあるんですね、力説ありがとうございます! ではプライベートでよくあそぶ声優さんはいますか?

小原:それこそ以前お話したPSO2からの知り合いのゆりぽん(高木友梨香)とは一ヶ月に一度はご飯に行く仲です!基本的にはひとりが好きで、人見知りの自分にとってはすごく貴重な存在です。同じ職業だからこそわかりあえることが多くて、お互いにモヤモヤしていることをぶつけあえるので、会っているときはいつも充実しているなって感じます。

――お仕事の相談もできる仲だと。声優として本格的にデビューした2014年から6年ほど経っていますが、正直大変なこともありましたか?

小原:才能のある方に出会うたびに、自分の技術や演技に向き合ってつらくなることは正直あります。でも、今も続けているということはもちろんあきらめていなくて。何かを極めようと思ったとき、必ず自分より上はいるし、かといって追いついたら終わりじゃないですか。人間だから落ち込むこともあるけど、頑張る気持ちをもちつつ、日々自分と戦っている感じです。

――そんな毎日のなかで、現在の目標になっていることは?

小原:声優としての活動をもっと充実させたいと思ったときに、もっと自分を鍛えるためにも舞台や朗読劇に挑戦しています。一度きりの舞台で自分に何が届けられるのか経験してみたいですし、緊張するほうなので人から見られることに慣れたいというのもあって。とにかく演じる機会を増やしたいという思いもあります。やってみたい役だけにとらわれず、自分に対する発見があるような、いろんな役を演じてみたいです。

――ストイックにご自分に向き合っている様子が伝わってきました。最後に読者へのメッセージをお願いします!

小原:4年前は「声優として何ができるんだろう」「何年つづけていけるんだろう」というなかでの取材でしたが、今こうやってもう一度取材を受けさせていただけて光栄ですし、今も目標をもちながらお仕事をさせてもらえている環境に感謝しています。また取材の機会があったら、そのときはさらにいい報告ができることを願って、それを楽しみに頑張りますので、ぜひとも応援をよろしくお願いいたします!

――小原さん、ありがとうございました!

【声優図鑑+】小原莉子さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

次回の「声優図鑑+」をお楽しみに!

小原莉子

「小原莉子」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】(2016/02/08)

小原莉子(こはら・りこ) オブジェクト所属

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小原莉子(こはら・りこ) YOUTUBEチャンネル

りこぴん果樹園(ファンコミュニティ)

◆撮影協力

撮影=山本哲也、取材・文=麻布たぬ、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト