女性に最も多い性感染症「クラミジア感染症」とは。症状や予防方法を解説

健康・美容

2020/6/19

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

 女性の性感染症の中で最も多いのがクラミジア感染症です。クラミジア・トラコマティスという細菌が、主に子宮の出入り口に感染することによって起きる性感染症です。性器だけではなく、オーラルセックスによって喉の奥(咽頭)に感染することもあります。

 年代別で見ると20代前半に最も多く、次に多いのが10代です。数だけで見ると「若者の病気」と思われるかもしれませんが、実は結婚している方や更年期世代の方でも陽性が出ることがあります。

 クラミジアは比較的感染力が強いため、「いつもはコンドームを使っているけれどたまたま1~2回使わないことがあった」という場合でも感染してしまいます。厄介なのが、あまり自覚症状が出ないために、自分が感染していることに気付かずにパートナーにうつしてしまう可能性があるということです。

 症状が出るとしたら、女性の場合は水っぽいおりものが増える・おりものの臭いが強くなる・おりものに出血が混ざる、などです。炎症がひどくなると、腹痛や発熱も伴う場合があります。また、おなかの中の炎症が下腹部より上まで広がると、みぞおちの辺りが痛くなるといった、一見婦人科の病気を疑いにくい腹痛が出ることもあります。

 クラミジアに感染しているかどうかを調べる方法は、「抗原検査」になります。おりものや喉の分泌物をぬぐい取ったり、喉の検査の場合はうがいをして採取した液体で検査する場合もあります。抗原検査で「陽性」なら、検査したその場所にクラミジアがいるということです。陽性反応が出たら、クラミジアに有効な抗生物質を飲んで治療します。クラミジアは、まだ、耐性菌(薬が効きにくい菌)があまり増えていないので、たいていは1回治療すれば治ります。ただ、まれに耐性菌である場合もあるので、必ず治療後の再検査を受けて、きちんと治っているかどうかの確認をしましょう。

 性感染症を予防する方法は、パートナーを限定すること・コンドームを正しく毎回使うこと・定期的に検査を受けること、です。セックスは「相手」がある行為ですから、どうすれば相手の健康を守れるのかという視点をもって、より安全なセックスを心がけてほしいと思います。