「茶色いおりもの」は放置したらダメ! その原因と対策は?

健康・美容

公開日:2020/8/14

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

茶色いおりもの

 おりものの異常を見分けるポイントは、普段の状態と比べて「量が多い」「臭いが異なる(強い)」「色が異なる」といった症状がないかどうかです。おりものに異常を引き起こす菌の中には、カンジダ真菌や大腸菌など、性行為とは関係ない雑菌もあり、菌自体の感染力が弱いため自然に治ることもあります。多少おりものが増えたり、色が濃くなっても、それらの症状が3~4日で治まるようであればひとまず様子を見ても大事には至らないでしょう。ただ、数日で治まったけれどすぐにぶり返すという場合や強い痒みを伴っている場合は、一度は受診して検査を受けた方が安心です。

 おりものの異常の中で、一番注意が必要なのは、「おりものに出血が混ざっている」状態です。つまり、血液混じりのおりもの・ピンク色のおりもの・茶色や黒っぽいおりもの、は全て要注意であり、早めの受診が必要となります。これらの異常は、おりものに血液が混ざっている証拠であり、不正出血しているサインです。不正出血の原因には、子宮頸がん・子宮体がん・クラミジア感染・淋菌感染など、見逃してはいけない病気が多々あります。半年以内にこれらの検査を受けており、新たな感染のリスクがない状態であれば様子を見ることもできますが、基本的に「茶色いおりもの」は放置してはいけないと思っておいてください。

 茶色いおりものが出ている場合は、クラミジアや淋菌感染がないか・子宮頚部や子宮体部の細胞に異常がないか・子宮の出口や子宮内にポリープができていないか・ホルモンのバランスに異常がないか、などを各検査で調べます。これらに何も異常がないのに、月経と月経の間に少量の出血が起きる場合は、「中間期出血」や「排卵期出血」と呼ばれる正常範囲の不正出血と判断されます。あくまで「一通り検査をしてみて異常がなかった場合」に診断されるものなので、少量の不正出血や茶色いおりものを「たぶん排卵期の出血だ」と判断して様子を見るのは危険です。

 おりものの異常も、体調の変化をいち早く知らせてくれる大事なバロメーターです。ちょっとした変化を見逃さず、必要な検査を受けるようにしましょう。