こじれる原因は2つ! お義母さん、モラハラ夫… 『イヤな人間関係から抜け出す本』の著者で臨床心理士の先生に解決策を聞いた!

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更新日:2021/3/1

イヤな人間関係から抜け出す本
『イヤな人間関係から抜け出す本』(高品孝之/あさ出版)

 家時間が増えたことで断捨離に励む人も多いだろう。たくさんの洋服や本…いらない「モノ」は捨てられても、いらないとは思っても「人間関係」を捨てるのはちょっと難しい!?

 そこで、「人間関係」のトラブルに詳しく『イヤな人間関係から抜け出す本』(あさ出版)の著者で臨床心理士/一級交流分析士の高品孝之先生に話を聞いた。

――そもそも人間関係のトラブルはなぜ起きてしまうのでしょうか?

高品孝之氏(以下、高品):交流分析の立場からいうと、ひとつに「親子関係」があると考えられます。親が持っている「歪み」が増幅されて子に伝わっていき、それが人間関係のトラブルにつながっていくというわけです。もうひとつは「反復強迫」。心理学者フロイトの『快感原則の彼岸』にある「人間は死にたいという欲望、無機質になりたいという欲望を持っていて、それに向かうために本能的にイヤなことを繰り返している」というもので、この2つが「人間関係をこじれさせる原因」と心理学的には考えられています。

――なるほど。親の立場からするといきなりドキリとします。

高品:親といっても「大人」の部分と「子ども」の部分があるんですよ。子どもの部分があるから子どもと楽しく遊んだりもできる一方で、ヘンなところで叱りつけたり、虐待したり、あたかも自分が幼児のようになって相手に向かってしまうわけです。そうした親の歪みを子どもが受けてしまうことで、子どもも増幅して歪んでいきます。たとえばお父さんが子どもを叩いたとしましょう。そのときに子どもがどう感じるかというと「お父さんは僕を叩くことによって喜んでいるんだ」なんです。そして「自分は叩かれて当然の人間なんだ」と思って長じるとリストカットをしたり自分を叩くことが身についてしまったり、あるいは自分を叩くかわりに誰かを叩いてしまう…そんなふうに親から「歪み」が伝わっていくわけです。

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――そうした歪みの連鎖のためにトラブルがなくならないわけですね。

高品:そうです。「世代間連鎖」という言葉がありますが、その子が親になったときもやはり叩くし、またその次の子も叩くようになる。実際、虐待する人にインタビューすると9割近くが自分も叩かれたことがあると答えます。そうした歪みをみんなが引き継いでいるから、やはり人間関係のトラブルもなくならないわけです。

――先生は本の中で人間関係の困難をRPG(ロールプレイングゲーム)にたとえていらっしゃいますね。

高品:RPGはキャラクターが助け合いながら試練を乗り越えて目的を達成しますよね。まさに人間関係も同じで、トラブルを試練と考えればいいわけです。ゲームにはスポーツ競技と同じようにルールがありますが、ルールがあるから勝敗も決まりますし、逆にルールを知っていれば試練に「勝つ」こともできると考えられます。同じように人間関係にもルールがありますから、ゲームだと思って客観的に考えれば相手への見方も変わっていくでしょうし、自分自身を見つめる上でも有効でしょう。本で紹介しているのは基本的なゲームの形式ばかりですが、知っておくことでいらないトラブルはだいぶ回避できるでしょうし「どうすればいいか」もわかるようになるでしょう。

 とはいえ、実はトラブルを解決しようとする場合には、いきなりゲームのパターンに当てはめようとするよりは、まずはその人のトラブルの原因になっている大元の部分を考えていくほうがいいかもしれません。マイナスなことを繰り返してしまう人の心には、不毛な行為を生み出してしまう「否定のスイッチ」があり、実は生涯にわたってあるパターンでこのスイッチが押されてしまうのです。この一連のパターンを「人生脚本」と呼びますが、それらを形作るのは親から与えられる「禁止令」と「ドライバー」。問題解決の方法を考える上では、この2つに注目したほうがいいことも多いのです。

 

「禁止令」とは?
 禁止令とは親の養育態度から幼児期初期に子どもに伝わってしまうネガティブなメッセージ。「~するな」の形をとり「存在するな」「お前であるな」「近づくな」「属するな」「成長するな」「子どもであれ」「健康であるな」「成功するな」「するな」「重要であるな」「考えるな」「感じるな」の12のパターンがある(詳細は以下の図を参照)。

 たとえば兄弟間で親から兄ばかりがかわいがられた場合、弟は「自分ではダメなんだ」という感情を持つ。それは「お前であるな」という禁止令であり、その結果「自分本来の生き方をしてはいけない」などと無意識に思い込んだりするようになる。

ドライバー(拮抗禁止令)とは?
 幼児期後期に受ける親からのメッセージ。禁止令を抑止して禁止令を働かなくさせ、「~せよ」の形をとる。「完全であれ」「他人を喜ばせよ」「努力せよ」「強くあれ」「急げ」の5つがある。

 

 次に紹介する具体的なケースで考えていきましょう。

〈相談1〉捨てたい人間関係「モラハラDV夫」

相談内容:
 結婚4年目。夫は飲食店経営(シェフ)で、私は飲食店でホールや事務仕事などを手伝っていますが、夫のモラハラが年々激しくなっています。もともとバツイチだった夫とはできちゃった結婚。夫が激昂する場面は色々あり、ほとんどは彼が狙っている可愛い女性のお客さんが来ているときに、私が余計なことを言ったという言いがかりをつけられて、お客さんが帰ったあとで怒鳴られ、ひどいときにはオリーブオイルやワイン、小麦粉などを頭からかけられたこともありました。「お前が俺を怒らせなければこんなことにはならないしそれを先回りして気づいてサポートするのがお前の役目だ」が夫の言い分。

どうしたいか:
 子供がまだ3歳で、私は自分で仕事もしていないのでなかなか別れる踏ん切りがつかず、自分がどうしたいか、どうしたらよいかもわからない状態です。(30代 主婦)

高品:あくまでも「悩み相談の情報の範囲」での判断だとお断りしておきますが、このご相談はいわゆるモラハラ&DV夫の例ですね。オイルをかけるなどかなりひどい状況にあるといえそうです。まず注目すべきことは、夫が妻を攻撃することは、「相手を攻撃する/相手の存在をなくそうとしている」ということであり、おそらく夫は、「存在に関する禁止令」を持っているタイプではないかということ。存在に関する禁止令には2つあり、「存在するな」は虐待、「お前であるな」は兄弟葛藤が原因になりやすいとされていますが、この夫はどちらかのタイプに当てはまるでしょう。

 また、「お前が俺を怒らせなければ、こんなことにはならないし、それを先回りして気付いて、サポートするのがお前の役目だ」ととても長い言い分を口にしています。こうした長い言い訳は「完全であれ」というドライバー、さらに「お前が何々させる」という言い方は、「強くあれ」というドライバーを持っている可能性を感じさせます。ドライバーは、禁止令を抑止する働きを持ちますので、この場合は「強くある間は存在できるんだ」「完全である間は存在できるんだ」という考えにつながっていくのです。

 こうした考えは妻に対しても「自分は強く完全でないといけない」という思いになり、逆に妻に弱みを見られたり、自分の不完全さを指摘されそうになったりするとドライバーが弱まって「存在するな」の禁止令が強くあらわれてしまう。結果的に「妻を存在させないようにしてしまう」のです。

〈解決法 〉
 RPG的に考えるとゲームの終了には以下の4つのやり方があります。

1. ミスをしない
2. 仕掛け人の否定的な気持ちに反応しない
3. 大人の対応を心がけて事実を告げる
4. ゲームの場から離れる

 このケースに有効なのは1、3、4と考えられます。

 まず、「1. ミスをしない」について。この場合は「相手の失敗や不完全さを指摘する」ということが「ミス」になります。それを指摘することが夫の「存在するな」という禁止令や「完全であれ」というドライバーに触れてしまうからです。つまり「ミスをしない」ということは「妻は相手の失敗が見えてもそれに触れない」ということになります。

 とはいえ、びくびくしながら生きていくというのも難しいことですし、「3. 大人の対応を心がけて事実を告げる」が次のステップになります。その際、夫の心に「愛情」があるかどうかがポイントになります。「私はあなたのこういうことで困っている」と妻から正直に話せば、夫に愛があれば「ごめんよ」と受け入れてくれるかもしれません。

 もし響かないようであれば必ずほかの権威者(弁護士や両親など味方になってくれる人)をつけて「私はあなたからこんなことをされました。これがパワハラに当たるのかわからないので(権威者に)相談していいですか?」と事実だけをつきつけましょう。下手すれば関係を壊す可能性はあるとはいえ、相手の理性に訴えることになるので急激にゲームが終わるはずです。

 それでもダメならば「4. ゲームの場から離れる(=離婚を考える)」でしょう。ちなみにRPGゲームで考えると「とっちめてやるぞゲーム」。それを繰り返している状態ですね。

〈相談2〉捨てたい人間関係「 パワハラ実父との関係」

相談内容:
 子供を産んでシングルマザーとなり、親元に帰ってきて親の会社の仕事を手伝うようになったが、それまでとはまったく違う業種で未経験から始めたこともあり、四苦八苦している。次々と仕事を振られてなんとか対処しているものの、家族ということで誰からも評価されずこちらは自己肯定感が爆下がり。また、父はモラハラ・パワハラ気質があるため、ほかの従業員に対して怒鳴っていたり、こちらにも遠慮なく機嫌の悪さをぶつけて八つ当たりをしてくるので毎日職場に行くのが本当に憂鬱。母は特にどちらの肩も持たず、八つ当たりを許容しているため父のブレーキにはならない。一度、父の暴言に耐えかねた従業員が失踪して(後に無事見つかりましたが)そのときに反省を促そうとアンガーマネジメントの本などを父に読ませようとしたものの「こんな本を読ませてこっちを責めるつもりか」と逆ギレされてしまった。

どうしたいか:
 父とうまくやっていく方法はあるのでしょうか。(40代女性 会社員)

高品:父親は感情で物事を考えているので「考えるな」の禁止令の可能性があります。また近づきすぎると相手との距離がわからなくなるので「近づくな」もありそうですね。高い目標に対して努力をしたい、周囲も努力しないと許さないというところからすると、ドライバーは「努力せよ」。

 たとえば禁止令を「近づくな」で考えると「努力をしている間は近づける」ということ。努力をしているうちはみんなで仲良くできますが、努力に耐えきれなくなると、後ろから「考えるな」「近づくな」の禁止令が出てきて、感情がわーっと出てしまうわけですね。

〈解決法〉
「3. 大人の対応を心がけて事実を告げる」

 ご家族から「お父さん、そんなにみんなお父さんのように努力できないよ。ほどほどにしないと人間関係を維持できなくなっちゃうから考えてよ」と言ってはどうかと思います。「ほどほど」な努力が禁止令を出さないし、結果的には自分を守ることにもなります。なお「お父さん、努力してここまでやってきたね」と尊重する態度でいることはとても大切です。ドライバーをやわらげる口調が大事です。

〈相談3〉捨てたい人間関係「一言多い友人」

相談内容:
 学生時代からの友人で、20代前半の頃は一緒に海外旅行に行ったり、お互いの家に泊まりに行ったり、一番の親友だと思っていました。ただ、彼女が結婚してから、一緒に何をしても以前のように楽しめなくなってしまったんです。会う度に向こうが独身で自由を謳歌している私に嫉妬しているような発言が目立つようになりました。新しい服を買ったり、若い女の子が使っているアプリを使っている私に「○○は若いよね、もっと落ち着いたほうがいいんじゃない?」といわれてモヤモヤ。私も付き合っている彼氏はいるのですが、私自身あまり結婚願望がなくてふたりで楽しく生活しているのに「もういい歳なんだから学生ノリやめて結婚しなよ」とかわざわざ言ってくるんですよね。昔は個人の自由に口出ししてくる子じゃなかったのに、結婚してから変わったなあと思って、会ってもつまらなくて…。それでも、向こうはヒマなのかLINEでご飯に誘ってきます。

どうしたいか:
 別に付き合っているわけでもないし距離をとりたいと伝えるのもおかしいし、自然消滅的に距離を置きたいのですが、どうすればいいでしょうか?(30代女性・独身)

高品:文章だけでは禁止令はわかりませんが、「嫉妬している」ことから「お前であるな」、「一言多い」ことから「完全であれ」のドライバーが当てはまります。「自分の不完全なものを一言多くして完全にする」という心の動きが読み取れます。

〈解決法〉
 この関係の場合は、気が進まないのであれば「4. ゲームの場から離れる」でいいのではないでしょうか? もし関係を維持し続けたいのであれば、相手は結婚に失敗した気持ちを相談者に投影してくるようでもあり、「旦那さんとうまくいってるの?」「どんな感じなの?」と聞いてあげることで違う展開があるかもしれません。

〈相談4〉捨てたい人間関係「マウンティング上司」

相談内容:
 私の上司は、いつでも自分が一番じゃなきゃ嫌なタイプでした。特に、非正規者への当たりがきつく、私は年上ですが立場は弱いということで、見事にターゲットになりました。具体的には、電話は(私がとるから)でないで、上司や男性(彼らの仕事の一部も私は直接請けているので、やりにくかった)に質問がある場合は、まず私を通してと言われたり。たとえ自分が間違っていたとしても謝りません。やたらと上から目線で、仕事を教えたがるので、ご機嫌とりのために、わざと分かっているものを聞いたりもしました。改善の余地はなく、私は3年で退社することになったのですが、その後は別の人がターゲットになり、結局その方も辞めてしまったそうです。その上司のさらに上の立場にある2人の女性も見て見ぬ振り。たとえ部下であっても敵に回すと面倒なタイプなんだと思います。

どうしたいか:
 空気を読みつつ、マウンティングをかわせる技術があったらよかったのですが、何が正しい対応だったのでしょうか。(30代女性)

高品:禁止令はわかりませんが、マウンティング行為の奥には「いつも自分が一番でないと嫌だ」という気持ちがあり、「他人より早くやりたい」という「急げ」のドライバーが関係していると考えられます。このドライバーは急ぐあまりに競争心が強いタイプになるか、急ぐあまりにあれこれやったりするタイプ(たとえば音楽を聴きながら、テレビを見ながら走るなど)に分かれます。急ぐだけにミスが多い側面もありますが、出世するタイプにも多く見られます。

〈解決法〉
3. 大人の対応を心がけて事実を告げる

高品:上司に「そんなに急がないでほどほどにしてはどうですか?」と伝えられるのが理想ですね。さらに「いつもこういうことをされていますが、それをされると能率がおちて会社がギクシャクする。みんな困っているんです。このことを部長に告げてもいいですか?」と事実をベースに伝える。もちろん最初から直接伝えるのが難しければ、正当性があるなら上司のまた上司に話をしてみるのもいいかもしれません。とはいえ言い方に気をつけないとトラブルが起きてしまいます。もしも直談判して上司が怒ったら、「怒りましたね、また。なんでですか?」と冷静に切り返すといいでしょう。

〈相談5〉捨てたい人間関係「お義母さん」

相談内容:
 出産を機に4年前から夫の母と同居しています。すごく「できた」お義母さんで、私は気にならないのに、毎日リビングなど共有スペースを掃除したり、子どもの夕ごはんの支度をしてくれます。76歳という年齢にもかかわらず、毎日徒歩で保育園へ子どもを迎えに行くのはすごいと思います。そんな完璧な義母だから、ケンカなんてしません。ただ一度を除いて。きっかけは、義弟が、集いのLINEに「お年玉待っているよ」と書き込んだことです。私はその書き込みに「お金をねだるなんてすごい」と食卓で発言したところ、烈火のごとく怒りだして。「あなたの実家は学者だから気取っているのよ! お正月はお年玉をやりとりする場。もう顔も見たくない」と声を荒らげました。でも外面のいい義母なので2〜3日後には、普通に会話は復活。ただ、それ以来、何が地雷かわからないので、義母が夕食を終えた後、私は入れ替わるようにダイニングで食事をしています。咳の音、電話の内容も聞こえる薄い壁で隣り合っていた義母の部屋と私の部屋。監視されているかもと怖くなり、距離を置くようにしました。つまり、私の居場所がないのです。夫は実母なので味方だろうし相談できません。

どうしたいか:
 お義母さんを気にせず、自分の居場所を感じるにはどうしたらいいでしょうか?(40代女性)

高品:義母はすごくできた人物ということで「完全であれ」のドライバーが考えられます。また「顔も見たくない」とまで言っているのを考えると「お前であるな」の禁止令が働いているようにも思います。義母の目から見たら相談者は「完全な私の家族というテリトリーを壊した」ということになり深い恨みを買ってしまうわけです。

〈解決法〉
 この場合は「お義母さん、申し訳ありません。そういうつもりじゃなかったんです。お義母さんの子どもたちに対する思いを壊したようで申し訳ありません」と、義母の完全性を担保する形で謝るといいでしょう。むしろ逃げ回っていたらどんどん溝が深まってしまいます。ただし義母に完全に嫌われているようなら「4. ゲームの場から離れる」しかないかもしれません。

――家族や職場の上司など、なかなか人間関係を手放すことが難しい相手のトラブルはそうそう容易に逃げられません。「めんどくさい人間関係は捨ててしまえ」という意見もありますが、先生はそうする前に「事実を話す」ことを大切にしていらっしゃるんですね。

高品:自分の身を守るとなった場合、時にはかなりきついことも言わざるを得ないかもしれません。もちろん言い方などは気をつけたほうがいいのですが、「事実を告げる」というのは相手に理性を働かせることにつながるので、ぜひやってほしいと思いますね。

 近頃はトラブルがあったら第三者機関に訴えたりすることも聞きますが、それが激しくなるとさもしい世の中になってしまうような気もしています。なるべく互いに注意を促して、うまくやっていこうという方向にもっていけるのが理想ですし、なにかトラブルがあったらひとまずワンクッション置いて、相手の理性に訴えかけたらどうでしょう。

 人間には必ず「別れ」が来るわけですが、いきなり切ってしまうのはやっぱりさみしいですよね。一旦、向き合って、それでもダメだったら離れる。ちゃんと向き合えば自分の中に納得もあると思います。

――そのためにも相手の禁止令やドライバーを知っておくのは、冷静に対処する武器になりそうですね。

高品:禁止令やドライバーもそうですが、人間関係にはルールがありますからそれを知ることは大事でしょう。ただし自分をあまりにも損なうような関係の場合は、本当にダメになってしまう前に離れること。実は最初にお話しした「反復強迫」の概念のように、人間というのは簡単にマイナスから離れられないものでもあるんです。その場合は周囲の力を借りるなどして傷つく前になんとか離れる。自分を守るためにはとても大事なことです。

取材・文=荒井理恵

写真はイメージです(c)PIXTA(ピクスタ)

〈著者プロフィール〉
高品孝之(たかしなたかゆき)/臨床心理士。一級交流分析士。博士(教育学)。1960年、北海道生まれ。早稲田大学卒業後、高校の教員になるも人間関係のトラブル解決の困難さを目の当たりにし、心理学を学びはじめる。北海道大学大学院教育研究科博士後期課程を修了後、30年間、高校の現場で心理学的手法を用いて、生徒と生徒、生徒と親、親と親など、さまざまな人間関係のトラブルを解決。常に現場を重視しており、人間関係のトラブルを解決する手際の良さには定評がある。

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