人生初のロングヘアー断髪の瞬間「人生の重みを感じました」—-小林愛香2nd写真集『hikari』インタビュー

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公開日:2022/5/21

小林愛香 2nd写真集 hikari
小林愛香 2nd写真集 hikari』(小林愛香/KADOKAWA)

 人気アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場するAqoursのメンバー・津島善子役など、声優やアーティストとして活躍する小林愛香さんが3年ぶりの2nd写真集『hikari』(KADOKAWA)を出版しました。

 トレードマークだったロングヘアーを30センチ以上もカットし、写真集撮影に挑んだ小林さん。貴重な断髪の瞬間も切り取った写真集では、真冬の山形県で撮影に臨んだロングヘアー時代のカットや、都内や千葉県でイメージチェンジ後に撮影したカットを多数収録。彼女の変化を、1冊に凝縮しています。

 タイトルには「明るい未来に向かって光が広がっていけば」という願いを込めたと語ってくれた小林さんに、写真集の撮影秘話やロングヘアーを切った理由などを聞きました。


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■タイトルを『hikari』にした理由「完成した作品からまっすぐな光を感じた」

――前作『愛香』から3年ぶりの写真集となりました。出版の話を聞いた当時、どんな思いを持ちましたか?

小林愛香(以下、小林):世の中的にも色んな変化があったなかで、再び写真集を出せる機会を与えていただいてありがたかったです。前作からの3年間は『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』の主題歌を担当させていただくなど、個人的にも変化が大きかったと感じていました。なのでファースト写真集とは異なる自分を見せられればと、お話を聞いた時点から考えていました。

――撮影は、山形県、都内や千葉県で行なったそうですね。各地でのロケを経て、完成した作品への手ごたえはいかがでしょう?

小林:素敵な瞬間をたくさん切り取っていただいて、ありがたかったです。カメラマンさんたちには、そばで一緒に過ごしているような感覚で撮影していただいて。自分をどう表現するかより、自然な場面のひとつひとつが1冊の中で繋がった作品になったと思います。

――前作のタイトルはご自身の名前である「愛香」を用いていましたが、今作の『hikari』には、どんな意味を込めたのでしょうか?

小林:前作のタイトルには、名前の由来と同じく「人を愛して、愛される写真集になってほしい」という願いを込めたんです。一方の今作では、完成した作品からまっすぐな光を感じたのが、タイトルの決め手になりました。光は途中で屈折や反射をしても、ひたすらまっすぐ進もうとするのがカッコいいとも思って。それに、コロナ禍の影響もありマイナスな気分になりがちな世の中が「ちょっと嫌だな」と感じていたので、プラスの意味を持つ言葉にしたいとも考えていました。

小林愛香 2nd写真集 hikari
Photo by TAKAHIRO OTSUJI

小林愛香 2nd写真集 hikari
Photo by TAKAHIRO OTSUJI

■髪型の変化は活動にも影響。断髪時は「人生の重み」を感じた

――2nd写真集の撮影に向けて、トレードマークだったロングヘアーを30センチ以上もカットしたそうですね。ファンのみなさんからもたくさんの反響があったと思いますが、イメージチェンジの背景にはどんな思いがあったのでしょうか?

小林:昨年10月に28歳になったんですが、元々、30歳までに髪を切りたいと思っていたんです。25歳の頃から言い続けてきて。その思いを知っていた写真集の担当スタッフさんが、出版が決まったときに「ひとつのチャレンジとして、髪を切ってみませんか?」と提案してくださったんです。絶好の機会でしたし、そのタイミングを逃したら30歳まで切るチャンスはないと思ったんですよね。写真集という形に残る作品で、ファンのみなさんに見てもらいたい気持ちも強かったです。

――ヘアスタイルの変化は、日頃の生活や活動にも影響がありそうですね。

小林:めちゃめちゃありますね。座るとき、ロングヘアーの時代は髪を巻き込まないように気を配っていたけど、気にならなくなりました(笑)。それから、アーティスト活動でも影響はあるんですよ。ダンスでは、ロングヘアーのときから髪の動きも含めて全身を大きく見せられるように動いていましたけど、短くしてからは、わずかな動きでも髪が躍動するようになったんですよ。意外な発見でしたけど、素敵だなと思って。ステージでの見え方も変わったと思いますし、ファンのみなさんにも変化を感じてほしいです。

――2nd写真集の山形県で撮影した前半部ではロングヘアー時代。都内や千葉県で撮影した後半部では、イメージチェンジ後の姿を記録しています。それぞれの間には、断髪の瞬間を切り取ったページもありますが、撮影当日はどんな心境でしたか?

小林:髪の毛を切られている最中は、ひたすら「ギャーッ!」と叫んでいました(笑)。カット中の状態が自分から見えない状況でしたし、どれぐらい切られているかも分からなかったので怖かったんですよ。でも、スタッフさんたちが見届けてくださっている安心感もありましたね。30センチ以上も切った経験は過去に一度もなかったですし、自分自身の人生の重みも感じました。

小林愛香 2nd写真集 hikari
Photo by TAKAHIRO OTSUJI

■山形県、都内や千葉県でのロケを回想。真冬の撮影ではラーメンに癒された

――スキー場での撮影もあった、山形県でのロケはいかがでしたか?

小林:プライベート旅行に来たような感覚で楽しんでいました。雪遊びのカットでは、小高い雪山を7往復ぐらいソリで滑って。OKカットが出るまでの指示がけっこうスパルタで、カメラマンさんのギリギリの位置を滑り降りるのに苦戦したのはいい思い出です(笑)。1月の真冬だったので、雪がたくさん降っていたのも印象に残っていて。雪山の撮影では、一面真っ白で駐車場に車を停められないかもしれないほどの積雪でしたが、無事に予定通り進められることになり、素敵な写真をたくさん撮れてよかったです。

――温泉旅館で撮影した露天風呂でのカットは、2nd写真集発売後に大きな反響を集めていましたね。

小林:あんなに注目されると思っていなかったので、ビックリでした。朝方に撮影したときは、すごく寒かったので実は5分とかからずに撮影を終えたんですよ(笑)。スピード勝負だったので、気合を入れて臨んでいました。

――撮影の合間やオフの時間の思い出もありますか?

小林:撮影させていただいた旅館がいい雰囲気だったんですよ。リノベーションされていたのか、昔懐かしい感じと現代的な感じを融合していて。コース料理もすごくおいしかったですね。でも、実はコース料理を食べる日のお昼に、現地にあったチェーン店のラーメンを食べて……(笑)。雪山での撮影があまりに寒かったので、温かいものをちょっとだけ欲しくなったんですよ。スタッフさんとみんなで体を温めつつ、腹ごしらえしたのも楽しかったです。

――2nd写真集の後半は、都内や千葉県の撮影したカットを収録しています。ロングヘアーを切ったあと、イメージチェンジ後の姿が切り取られていますね。

小林:ロングヘアーだった頃とは違うよさもあるんだなと感じながら、撮影に臨んでいました。例えば、首をかしげる仕草は以前からよくやっていましたけど、髪の毛の動きを気にせず自然とポーズが取れるようになって。気兼ねなく、動きにとらわれず撮影できたのは新鮮な感覚でもありました。

小林愛香 2nd写真集 hikari
Photo by TAKAHIRO OTSUJI

小林愛香 2nd写真集 hikari
Photo by TAKAHIRO OTSUJI

■思いを込めた写真集を通して「明るい未来に向かって光が広がっていけば」

――2nd写真集への思いや撮影秘話を伺ってきましたが、自分なりに思うお気に入りカットも教えてください。山形県で撮影した前半では、どの1枚を選びますか?

小林:雪の上で寝そべったまま、カメラ目線で微笑んでるカットですね。スタッフさんに雪をかけられながら、撮影していたんですよ(笑)。自然体で楽しそうな表情を浮かべていて、個人的には「奇跡の一枚」と言いたいほどです。

――ロングヘアーをバッサリ切ったあと、イメージチェンジ後の姿を切り取った後半でお気に入りのカットは何ですか?

小林:逆光で撮影したカットが、どれも好きなんですよね。撮影現場での光の入り具合がすごくきれいで、衣装もあいまって絶妙な色合いになったカットがたくさんあって。特に、髪色がシャボン玉のような色になったものは、お気に入りの一枚です。

小林愛香 2nd写真集 hikari
Photo by TAKAHIRO OTSUJI

――最後に、前作から3年ぶりの2nd写真集を通して、ご自身の変化などをどう味わってほしいか、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

小林:世の中には、上手くいかないことや悲しいことがたくさんあると思うんです。でも、大事にしたいものがそれぞれ絶対あるでしょうし、変わらないものもあるので。一瞬一瞬の輝きを「光」として閉じ込めたいと思いながら作った写真集を、たくさんの方に見ていただきたいですし、明るい未来に向かって光が広がっていけばとも思っています。また、私の変化も感じてもらえるので。前作の写真集も自宅でたまに見返しますけど、同じように見比べながら、より深く私自身を知ってくださったらうれしいです!

取材・文=カネコシュウヘイ

小林愛香 2nd写真集 hikari

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【応募方法】
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※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

〈応募締切〉
2022年5月27日(金)まで

プロフィール
小林愛香(こばやし・あいか)
1993年10月23日生まれ、神奈川県出身。2011年にTVアニメ『フリージング』のエンディングテーマ曲「君を守りたい」で歌手デビュー。スクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!サンシャイン!!』の津島善子役で声優デビューを果たすと同時にAqoursのメンバーとしても活動を開始。自身とデザイナー・行場ユミとの共同でプロデュースするアパレルブランド・yipyipを展開。2020年にシングル「NO LIFE CODE」でメジャーデビューし、歌手・声優を中心に活動している。新曲「MI-RA-I miracle circle」が、NHK Eテレにて放送中のTVアニメ『宇宙なんちゃら こてつくん』の主題歌を担当している。
オフィシャルサイト:https://kobayashiaika.jp/
Twitter:https://twitter.com/Aikyan_
Instagram:https://www.instagram.com/kyanstagram_/

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