タッキー主演でドラマ化も決定! パン職人男子の魅力とは

2013/1/17

 4月からNHKでドラマ化されることになった大人気シリーズ『真夜中のパン屋さん』(大沼紀子/ ポプラ社)。4年ぶりに滝沢秀明が主演を務めることでも話題になっているこの作品。舞台となるパン屋「ブランジェリークレバヤシ」は、夜の11時から朝の5時までの真夜中だけ営業している少し変わったパン屋なのだ。このパン屋のオーナーをつとめるのが、滝沢演じる暮林陽介。パン作りはまだまだ見習い中だが、彼の師匠でこのお店のすべてのパンを作っているブランジェと呼ばれるパン職人・柳弘基とともにお店を切り盛りしている。今回は、そんな2人の魅力的なブランジェからパン職人男子の魅力を探ってみよう。

 まず、パン作りは体力が必須! うっすらと白い無精髭を生やし、ふちなしのメガネをかけている暮林は、もともと海外勤務のエリートサラリーマンだったし、見た目の柔和な印象からそんなに体力のある人には見えない。でも、猫背でひょろりとした見た目とは裏腹に、怪我をした居候の女子高生・篠崎希実を軽々と背負ってしまうぐらいの力持ち。毎日材料となる小麦粉を運んだり、何種類ものパン生地をこねるパン職人には、案外体力も筋力もある人が多いのだ。パンの甘く香ばしい匂いと、それをまとうほどよく引き締まった身体のギャップに惹かれる人もたくさんいるはず。

 また、職人らしいストイックさも魅力のひとつ。パン作りでは“完璧さ”が求められるという。気温や湿度、材料から水の温度、捏ね方、発酵させる時間。それらすべてが“完璧”でなければならないのだ。そのため、毎日の修行は欠かせない。弘基と暮林は、新商品の試作やパン作りの特訓のために休日でも毎日店を訪れる。それに、弘基がクリスマス用のシュトレンを作っていたときも、奥さんが作ってくれていたものとは「匂いが違う」という暮林のために何度も何度も試行錯誤を繰り返し、そのスパイスを見つけ出すのだ。スパルタ指導の弘基だが、その完璧で優雅な手つきからはパンに対する確かな愛情と揺るぎない情熱を感じる。

 そして、そういった仕事にはおのずとその人の人格が出るらしい。弘基は「惜しみない愛と、果てしない誠意、限りない情熱と、真の優しさ」を兼ね備えたものだけが、最高のブランジェになりえると言うのだ。大切なのは相手を思い、このうえない愛情をもってパンに接すること。触れる瞬間も、触れている間も、手を離すその瞬間まで愛するということだそう。

 彼らがそれほどまでに愛情をもってパン作りに情熱を注げるのは、作ったパンを食べさせたい人がいるから。弘基はパン作りを志すきっかけになった女性を思い、彼女にほめてもらうためにパンを作り続けてきた。暮林が不器用ながらもパンを作る気になったのは、妻である美和子のため。それに、パン作りの技術はなかなか上達しない暮林だが、酔っぱらいや引きこもりの脚本家、オカマや子どもなど突然店を訪ねてくる変わったお客さんたちにも笑顔を絶やさず、変わらぬ態度で接する彼の姿には、誠意と優しさがあふれている。

 そんなふうに誰かを思い、その人のために作り上げるパンがおいしくないはずがない。こんなパン職人男子がいるお店、ぜひ行ってみたくないですか? 愛情たっぷりの彼らの手つきにうっとりしてしまう人もいるはず。これからは、やさしさと力強さに加え、たくさんの愛情を兼ね備えたパン職人男子の時代がくるかもしれない。