KADOKAWA文芸編集部の11月の新刊お披露目!第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞、史上初の三冠受賞作『をんごく』(北沢陶)、どんでん返しの帝王が贈る緊迫の航空サスペンス『こちら空港警察』(中山七里)のほか、それぞれの心に刺さる全9作品!

文芸・カルチャー

公開日:2023/12/7

KADOKAWA文芸編集部の11月の新刊!

KADOKAWA文芸編集部がお届けする11月の文芸単行本新刊が揃いました。

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▼最新情報はこちらから!
KADOKAWA文芸編集部Xアカウント @kadokawashoseki

村上健司 多田克己『それいけ! 妖怪旅おやじ』(11月01日発売)

あの名コンビが、知られざる伝説地を目指して西へ東へ。愛憎半ばの珍道中!

名所から穴場まで、おばけの伝説地を目指して西へ東へ!
“あの”名コンビ+αが、全国各地に点在する伝説地を訪ね歩く。

茨城の旧家に受け継がれてきた「河童の妙薬」を譲り受ける。
鬼のスーパースター・酒呑童子と茨木童子の出生地を探して新潟へ。
高い山が少ない房総半島で、あえて天狗を訪ねる。
『稲生物怪録』の舞台・広島には京極夏彦氏も参加。
江戸の七不思議から「妖怪」を七つピックアップ。
国道16号沿いに分布するダイダラボッチ伝説を強行軍で巡る。
伊豆大島に伝わる民間信仰「日忌様」の謎を追う。
九尾の狐と殺生石を求めて栃木と福島へ――。

ときに手を取り合い、ときに罵り合い、一喜一憂しながら「妖怪馬鹿」が各地を廻る。
妖怪ライター・村上健司による探訪記&妖怪研究家・多田克己による解説で、ゆるく、深く楽しめる!
今日からあなたも妖怪旅おやじ!?

雑誌「怪と幽」創刊号から続く人気企画が待望の書籍化。

詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322104000662/
刊行記念座談会はこちら ⇒ https://kadobun.jp/feature/interview/entry-81918.html
刊行記念イベントレポートはこちら ⇒ https://kadobun.jp/feature/readings/entry-81300.html

川越宗一『福音列車』(11月02日発売)

日本史が世界史と激突する瞬間のきらめく5つの福音を、直木賞作家が描く!

「福音の列車が、やっと日本にも来る。このやかましく、血なまぐさい戦闘の騒音とともに」

国と国の歴史が激突するその瞬間、その時代を活写した5つの物語。

明治維新の後、アメリカの海軍兵学校に留学した佐土原藩主の三男・島津啓次郎。彼はスピリチュアル(黒人霊歌)と出会い、これにぞっこんに。しかし、歌うにはソウルとガッツが必要だと言われる。「ゴスペル・トレイン」

上野戦争で死に損ない、妻と二人で「虹の国」ハワイへ移住して再起を図ろうとした伊奈弥二郎。待っていたのはサトウキビ農場での重労働だった。威圧的な白人農場主たちに、弥二郎とハワイ人労働者のエオノはストライク(労働争議)を決行する。「虹の国の侍」

第一次大戦後、日本が委任を受けて統治していた南洋のパラオにて。海軍大尉・宮里要は諜報目的で潜入した米軍将校・エリスの死体を検分したが、旅券からは肝心の顔写真が剥ぎ取られていた。「南洋の桜」

シベリア出兵にて、どうしても従えない命令を忌避して脱走兵になった、騎兵一等卒・鹿野三蔵。彼はモンゴルで、黒旗団(ハラ・スルデ・ブルク)という馬賊団に参加。生まれや人種を越えて、自らの国(ウルス)を探そうとする。「黒い旗のもとに」

神戸で生まれ育ち、祖国のためにインド国民軍婦人部隊、ラーニー・オブ・ジャンシー聯隊に志願した、少女・ヴィーナ。元サラリーマンの陸軍少尉で、インド独立指導者のチャンドラ・ボースに心酔する青年・蓮見孝太郎。インパール作戦で、近くて遠い二人の人生が交錯する。「進めデリーへ」

詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322112001254/

北沢陶『をんごく』(11月06日発売)

第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!

嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ――

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。
未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告を受ける。
巫女の懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。
倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会う。
エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、
倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。
壮一郎とエリマキは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する――。

家に、死んだはずの妻がいる。
この世に留めるのは、未練か、呪いか。

選考委員満場一致、大絶賛!
第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!

詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322306001322/
試し読みはこちら ⇒ https://kadobun.jp/trial/wongoku/entry-80642.html
インタビューはこちら ⇒ https://kadobun.jp/feature/interview/entry-81917.html
対談はこちら ⇒ https://kadobun.jp/feature/talks/entry-80186.html

中山七里『こちら空港警察』(11月14日発売)

役立たず署長、日本の空の玄関を守ります!

成田空港でGS(グランドスタッフ=空港業務スタッフ)として働く咲良は人気の芸人の帰国を知り、芸能人を間近で見れることにワクワクする。しかし、ゲートに現れた人気芸人・瀬戸は空港警察に先月から着任したばかりの仁志村賢作に身柄を確保されてしまう。普段から、「役立たず」と陰で言われている空港警察の行動に驚く咲良。何と瀬戸には麻薬密輸の容疑が掛かっているらしい。しかし、瀬戸の身体には麻薬犬もTDS(検査機器)もX線も金属探知機も反応を示さなかった。とんでもない濡れ衣だと瀬戸は激昂するが、仁志村は意外なモノに着目し、瀬戸を追い詰め始める。

詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322209001167/

秋川滝美『ひとり旅日和 幸来る!』(11月24日発売)

グルメ×旅×おひとりさまに贈る、人生満喫本! 日和の恋の行方は――?

人見知りで要領の悪い日和は、なんとか滑り込んだ就職先でも叱られてばかり。
会社を辞めようか悩んでいると、社長から気晴らしに旅に出ることを勧められた。
初めて行った熱海で、ひとり旅の魅力にとりつかれ、どんどん行動範囲を広げていく。

日和は、仲の良い会社の先輩・麗佳の結婚を機に、これまで貯金をしてこなかったことに焦りを感じる。
今後は計画的に旅をしようと心に誓い、9ヶ月我慢したのちに選んだ行き先は石川・能登『のとじま水族館』!
お目当ては日本でジンベエザメを飼育している水族館をコンプリートすることだった。
その後も土地のおいしいものに舌鼓をうち、春日山神社、海釣り、笹川流れ遊覧船など、旅を大満喫する。

ある日、麗佳から、想いを寄せる蓮斗が転勤をするという話を聞く。
本人と連絡を取っているにも関わらずその素振りはなく、
教えてくれなかったことにモヤモヤしていたが、それには理由があって――。

今回の旅先は石川、新潟、山口!

詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322304000755/
シリーズ紹介はこちら ⇒ https://kadobun.jp/feature/readings/entry-81415.html

青崎有吾『地雷グリコ』(11月27日発売)

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!

射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。

詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322011000437/

宮木あや子『令和ブルガリアヨーグルト』(11月29日発売)

あのヨーグルトが題材の、お仕事&推し事小説!

商品誕生に秘められたドラマ、新入社員の由寿の奮闘が始まる!

吾輩は乳酸菌である。名前はブルガリア菌20388株。
学生時代に読んだネット投稿小説がきっかけでブルガリア菌が「推し」となった朋太子由寿(ほうだいし・ゆず)の日々を温かく見守っている。
「株式会社 明和」に就職した由寿は、配属となった大阪支店量販部で、阪神・淡路大震災のときに活躍した「おでん先輩」のエピソードを聞き感銘を受ける。
入社して一年後、広報部で由寿は社内報の制作を担当することになり、「明和ブルガリアヨーグルト五十周年」特集のために関係社員にインタビュー取材を行ってゆくのだが……。

協力=株式会社 明治

装画=まめふく
装丁=名久井直子

詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322304001095/

桂望実『この会社、後継者不在につき』(11月30日発売)

中小企業診断士・北川が悩める経営者を導く! ”会社の終活”エンタメ小説

自分が引退しても、我が子のように大切な会社には末永く続いてほしい――経営者の願いも虚しく、中小企業の後継者不足が問題となって久しい。

二人の息子のどちらかに会社を継がせたい、洋菓子店の二代目社長。
社内に目ぼしい人材がいないとボヤく、ワンマンバッグメーカー社長。
社長の急な逝去により外国人オーナーのもとで働くこととなった、刃物メーカー社員。

会社の行く末に三者三様の悩みを抱える人々に、型破りな中小企業診断士・北川は、前代未聞の経営改革案を提示する。
『県庁の星』著者がおくる、痛快お仕事エンタテインメント!

詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322305000293/

伊岡瞬『清算』(11月30日発売)

明日、会社がなくなる。 最後に残った二億円、俺がもらってもいいはずだ。

広告代理店「八千代アドバンス」は、経営悪化により、会社を解散し清算することが決まる。制作部の畑井伸一は、総務部長に任命され、経験のない会社解散の手続きを担当することに。そんな中、負債の返済用資金二億円が元社員と共に消えてしまう。虎の子の二億円の行方を捜す畑井の前に次々と巻き起こるトラブル。金を取り戻し、八千代アドバンスの秘密を“清算”することはできるのか?

詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322203001856/
伊岡瞬 特設サイトはこちら ⇒ https://kadobun.jp/special/ioka-shun/