『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』の太田紫織によるクトゥルフ神話TRPGシナリオがリリース。2時間で味わう小説のような物語体験
公開日:2024/5/24
人気ミステリ『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』シリーズの太田紫織が原案を務めるTRPGシナリオ『ねえ、いっしょに』が2024年5月23日(木)にリリースされた。TRPGのシステムは新クトゥルフ神話TRPG。BOOTH、TALTOで販売している。

■テーマは「後悔」。少し怖くて、少し切ないシナリオ『ねぇ、いっしょに』
シナリオの舞台は架空の都市「七伏市」。ここの出身者であるプレイヤーたちは、最近同じ夢を繰り返し見るようになった。子供のころよく訪れた商店街の風景と、一人の少女。「――みんなうそつきだよ」と寂しげに言う声、そして眼差しだけが記憶に残っている。
そんなプレイヤーたちが夢に登場した商店街に足を運ぶところからゲームははじまる。寂れたシャッター街に変わり果てた商店街は、おそるべき「異界」につながっていたー。
プレイヤーは霧に包まれた商店街を探索しながら怪異と対峙し、それぞれが抱える後悔を乗り越えていく、ミステリー調のヒューマンドラマだ。
霧の中で現れる少女や、商店街の不思議な住人たちと対話をしながら物語が進んでいくという点、TRPGの魅力の1つであるロールプレイングを最高に生かしたシナリオといえる。さて、ここで、TRPGを知らない人のために簡単に仕組みを解説しておこう。
■物語に没入する。クトゥルフ神話TRPGとは?
TRPG(テーブルトークアールピージー)とは、パソコンやゲーム機ではなく、進行役を務める人(キーパー)がいて、自分のキャラクターを演じるプレイヤーと会話しながら物語を進めていくRPGのこと。ゲームはキーパーとプレイヤー、プレイヤー同士の会話で進んでいく。「クトゥルフ神話TRPG」は長い歴史を誇るが、今はオンラインで遊べるツールも登場。vtuberなどTRPG動画の配信者の増加も相まって、物語への没入感が楽しめるゲームとしてにわかにブームとなっている。
TRPGのシナリオの中には5,6時間、場合によっては、日にちをわけて12時間以上かけて遊ぶ、という長尺のものも少なくない。しかし、今回のシナリオは2時間程度で、キーパー含めて3人程度で遊ぶことができる。短時間でも没入度の高い物語体験をしたいというプレイヤーにピッタリのシナリオだ。
謎解き要素もありつつ、ふっと郷愁をさそうエンディングは、キャラミステリの名手太田紫織ならでは。まるで小説を読むようにTRPGを気軽に楽しんでみてはいかがだろうか。
商品情報
『ねえ、いっしょに』
著者:太田紫織(作家)、寺田幸弘(アーカム・メンバーズ)
プレイ時間:2時間 程度
プレイ人数:1~2人 推奨
価格:800円
※なお遊ぶ上で、特にキーパー役の人は「ルールブック」が必要となる。書籍版のほか、アプリでもルールブックを読むことができる。
https://www.amazon.co.jp/dp/4047358525/
https://product.kadokawa.co.jp/cthulhu/app/
著者情報:太田紫織
小説家。テレビアニメ・ドラマ化もされた『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』や『後宮の毒華』など、魅力的なキャラクターたちの人間ドラマとともに描かれる繊細なミステリー作品が多くの読者の心を掴んでいる。