声優、BBQ、クラゲ…、ヘンテコな検定試験あれこれ

社会

2013/8/30

 現在公開中の映画『ガッチャマン』では竜役を演じ、4月に公開された『HK/変態仮面』でも主役に抜擢されるなど、大活躍中の鈴木亮平。実は鈴木、世界遺産検定1級の持ち主でもあるそう。多くの人は、漢字検定や簿記検定のように、仕事に役立つために資格を取るので、世界遺産検定は何の役に立つのか疑問に思う人もいるはず。

 しかし、8月17日に発売された『趣味がないのでヘンテコ検定を受けてみた』(芳文社)では、作者であるきのしたきのこが「趣味無し人生を脱出」するためにちょっと変わった検定に挑戦しまくっている。そこで、世界遺産検定などのように、あまり知られていないちょっと変わった検定にはどんなものがあるのか紹介してみよう。

 まずは、主に声優になりたい人が受験するという「声優能力検定」。ネットで申し込みをすると問題が家に届き、あとは期限内であればいつでもどこでも電話で受験することができるのだ。受験方法もかなり特殊だが、試験内容もこれまた変わっている。早口言葉のようなものを読む滑舌の問題や、『ごんぎつね』を情景が浮かぶように読めという朗読の問題。「どうしたの? 何してるの?」というセリフを「尋ねるように」「やめさせるように」「びっくりして」とそれぞれ声を使い分けて表現するなど、とにかく声だけで結果が決まる。自分で使い分けられているのか判断するのは難しいし、何より自宅で練習しているところを誰かに聞かれたら……と思うと恥ずかしくて仕方がない。声優志望でないなら、この恥ずかしさを乗り越えるのがもっとも大変かも。

 また、より簡単においしいBBQを楽しむための方法を学ぶ「BBQ検定」では、試験の直前にテキストが配られて基礎講習が行われる。ここでは、テンガロンハットに超イカしたシャツを着た日本バーベキュー協会の会長が直々に指導してくれるのだ。しかも、講習内容はただ話を聞くだけじゃない。肉や野菜をおいしく焼くための実習などもあるので、おいしい料理が試食できる。作者なんて、前の席に座っていた人からノンアルコールビールをもらって一緒に楽しく飲んだんだとか。それに、チーズの初歩的な知識の理解度をはかる「C・P・A・チーズ検定」でも、会場によっては試験後に珍しいチーズとワインをタダで楽しめるそう。検定と聞くとなんだか堅苦しいものや面倒くさいものを想像するかもしれないが、こんな検定ならいくらでも受験したくなる!

 そして、お好み焼きの歴史やおいしいお好み焼きの作り方といったことだけでなく、小麦粉についてやソースの保存方法といったマニアックなところまで出題される「お好み焼き検定」。この受験会場は、なんと大手ソース会社であるブルドックの本社なのだ。帰りはお土産としてソースやしょうゆ、ミックス粉までもらえちゃうというから、まるで会社見学にでも来たみたい。

 他にも変わった試験会場で行われるものはたくさんある。新江ノ島水族館では「えのすいクラゲ検定」が行われるし、「境港妖怪検定」は、水木しげるの故郷でもある鳥取県境港市で行われる。これなら検定を受けるだけで普段は行けない場所にも行けちゃうし、旅行気分を味わうことだってできるのだ。

 他にも、「日本酒検定」や「だしソムリエ」、「会議力検定」、「古代発火法検定」、「鬼検定」など、不思議な検定がたくさんあるよう。こんなにいろんな検定があるのだから、1つくらいは自分の興味があるものもあるはず。趣味といえるほど好きなものがないとか、履歴書の資格欄に書くものがないと悩んでいるなら、興味を持ったヘンテコ検定を極めてみるのもアリかも?

文=小里樹