言い方ひとつで損をする! 新社会人なら覚えておきたい言葉の選び方
公開日:2014/4/29
ビジネスの現場では、「不徳の致すところです」など、学生時代には聞かなかった言葉は多く出会う。新社会人になり先輩や取引先の人から言葉を掛けられてもわからないということもあるかもしれない。そんな新社会人にオススメなのが『大人なら知っておきたいモノの言い方サクッとノート』(櫻井弘:監修/永岡書店)。社会人なら覚えておきたい、人を嫌な気分にさせない丁寧な“モノの言い方”が載っている。これさえ覚えておけばビジネスシーンで良い印象を与えること間違いナシのフレーズを新社会人に向けていくつかピックアップしよう。
【お願いする時の“モノの言い方”】
新入社員は上司にモノをお願いすることが多い。そんな時に必要なお願いの“モノの言い方”をチェックしよう。
●「読んでおいてください」→「ご一読いただけると幸いです」
企画書やプレゼンの資料を見せる時に「読んでおいてください」と言われると、あまり良い気分はしない。読んでもらうというのは依頼ごと。人にものを頼む際は、謙虚に表現することを心掛けるようにしよう。
●「延ばしてもらえませんか?」→「ご猶予を頂けるとありがたいのですが……」
仕事が重なってしまう。急な予定が入ってしまうなど、のっぴきならない事情があり納期を遅らせてほしい時には、ただ単に「延ばしてもらえませんか?」と言うより、「ご猶予を頂けるとありがたいのですが……」と言った方が丁寧であり、気配りが感じられる。社会人なら納期に遅れないのが一番だが、万が一の時に備えて覚えておいてほしい。
【謝る時の“モノの言い方”】
お願いすると同時に新入社員が多く発するのは謝るフレーズ。そんなときに覚えておきたいフレーズはこれ。
●「気付かなかったんで……」→「私の認識不足で……」
どれだけ注意していても、気付かない……。新入社員なら一度や二度ぐらい、そんなうっかりミスもあるだろう。「私の認識不足で……」と言うだけで、「気づかなかったんで……」よりぐっと大人の印象になる。責任を素直に認めて謝罪し、合わせて打開策や改善策を提示することで悪印象は避けられそうだ。
●「言い訳してもしょうがないんで……」→「申し開きできません」
ミスをしてしまうことは誰にだってある。そんな時は「言い訳してもしょうがない……」なんて言わずに「申し開きできません」と言い切ってしまおう。同じ言い訳をしないにしても、大きく印象が違うはずだ。きちんと謝ったうえで、失敗した経緯や理由を説明することによって言い訳にならず相手に聞き入れてもらえることもあるかもしれない。
同じことを言っていても、言い方によっては自分の価値を下げてしまいかねない。そうならないためにも、大人の“モノの言い方”を覚えておいて損はないはずだ。本書には冒頭に記載した「不徳の致すところです」などの言葉も載っている。もし、わからないという人がいたらぜひ、チェックしてほしい。
文=舟崎泉美