朝井リョウ原作『武道館』がドラマ化。NEXT YOU演じるJuice=Juiceインタビュー【前編】

エンタメ

2016/1/25


 2月6日からフジテレビ系列で放映開始されるドラマ『武道館』。原作は、大のアイドル“信者”としても知られる直木賞作家・朝井リョウの同名小説(文藝春秋)だ。表題のとおり、武道館ライブをめざすアイドルグループ“NEXT YOU”を主人公にした物語で、アイドルの内面にも迫るその内容は、多くのアイドルファンからもたくさんの反響を集めた。

 そして今回、ドラマ化にあたり作中ユニット“NEXT YOU”名義でのCDがリリースされることも注目されている。演じるのは、現役アイドルであるハロー!プロジェクトの5人組グループ・Juice=Juice。結成は2013年。昨年6月にスタートした武道館を目標に据えた全国ツアー「LIVE MISSION 220」では、12月に全国47都道府県の会場での公演を達成するなど、着実に実力と人気を高めている。

 ドラマ放映開始に先行して、2月3日にはNEXT YOUの「Next is you!」とJuice=Juiceの新曲「カラダだけが大人になったんじゃない」を収録した両A面シングルも発売。NEXT YOUとして、Juice=Juiceとしての両面での活躍が期待されるメンバーに、ドラマ撮影にまつわるエピソードを伺った。

左から、高木紗友希(安達真由役)、宮崎由加(鶴井るりか役)、植村あかり(堂垣内碧)、宮本佳林(日高愛子役)、金澤朋子(坂本波奈役)

あっという間の撮影とイメージ通りの配役

――撮影期間は約1カ月半。クランクアップは12月23日だったということですが、改めて、撮影を終えた感想はいかがでしたか?

金澤「あっという間でした。初めに出演を聞かされた時は正直、嬉しい気持ちと共にプレッシャーもあったんです。撮影がはじまってからも慌ただしいスケジュールの中で役柄とどう向き合うかと考えたり、終わった実感もなく過ぎていった感じで。放送が楽しみですね」

――実際に活躍されているアイドルが他のアイドルを演じるのもめずらしいと思いますが、配役は自分たちにふさわしかったと思いますか?

宮崎「自分たちのイメージ通りだなって。たぶん、Juice=Juiceがやるなら『この配役だろう』とみなさんもイメージされるままだと思います。私の演じる(鶴井)るりかちゃんは原作だと14歳の女の子で、ドラマでは19歳になっているんです。甘えん坊の妹キャラなんだけど、14歳と19歳の甘えん坊の違いに初めは『どうしよう』ととまどいました(笑)。監督さんたちと話し合いながら、結果として、自分なりのるりかちゃんを演じられたと思います」

Juice=Juiceは大人っぽく、NEXT YOUは王道のアイドルを彷彿

――Juice=Juiceとしては宮崎さんがリーダーですけど、NEXT YOUでは金澤さん演じる坂本波奈がリーダーなんですよね。

金澤「そうですね。だから、ふだんとは違う感覚もあります。NEXT YOUとしてステージやテレビ出演する時もあり、みんなへ話を振ることが多かったり、分かっていたつもりだったけどリーダーの大変さも身にしみて。由加ちゃんの存在の大きさにも気づきました」

宮崎「ありがとう。私はNEXT YOUでは自由に発言したり、ふだんとは違った雰囲気で気楽に楽しんでいる感じがします」

金澤「メンバーごとの役割もふだんと変わっていて。紗友希の演じるだちまゆ(安達真由)ちゃんもトークを引っ張ってくれるし、その姿が何だか新鮮で不思議な感覚もありますね」

――他に、イメージの違いについて何か感じた部分はありますか?

宮本「私自身はハロプロ研修生として活動をし始めてからメジャーデビューという段階を踏んだんですけど、自分が演じる(日高)愛子ちゃんは、素人出身なので役柄としてもイメージが違いました。やっぱり、リーダーが変わっていたり役割がそれぞれ違うので、意識が変わる部分もありますね」

――Juice=Juiceとしての自分たちと、NEXT YOUとしての自分たち。スイッチの切り替えはなかなか大変そうですね。

高木「NEXT YOUではふだんにはない自己紹介があって、初めのうちは切り替えるのも大変でした。撮影現場ではスタッフのみなさんにJuice=Juiceとして自己紹介した後に『じゃあ、次はNEXT YOUの自己紹介をお願い』って言われたり(笑)。慣れないうちは『えっ?』と身がまえる瞬間もあったんですけど、最近は、Juice=Juiceのライブ中にNEXT YOUとして出る時も『だちまゆ』って呼ばれるのが嬉しいです」

植村「撮影中にもとまどう時があって。色紙にサインを描くシーンがあり、何度か間違えちゃったんです。Juice=Juiceでは植村あかりなので“あ”から描きはじめるんですけど、役名も堂垣内碧(あおい)だから頭文字がいっしょで。無意識にふだんのサインを描いていて、スタッフの方から『違うよ』と指摘されるまで3枚も書いていました(笑)」

――やはり苦労もあったんですね(笑)。Juice=JuiceとNEXT YOU、グループとしてめだつ違いってどんな部分ですか?

宮崎「Juice=Juiceは大人っぽいイメージがあるかな。NEXT YOUは衣装にピンクが使われているのがアイドルっぽくて新鮮ですね」

宮本「1人ひとりの襟にそれぞれ(左から)『N』『E』『X』『T』『U」って、グループ名が描かれているんです。ステージで使うマイクにも描かれていて、イメージ通りのアイドルだなっていう感じがします」

宮崎「並び順もふだんと違うんです。NEXT YOUではMCもダンスも基本的に固定。Juice=Juiceだと曲によってそれぞれの位置もけっこう変わるんです」

宮本「ライブ前のかけ声もだよね。NEXT YOUはライブ前に『みんなで行くぞ!武道館!』と声をかけ合うんです。Juice=Juiceでは1人ひとりの名前を言った後に『We are Juice=Juice!』って言ってるので、アイドルっぽく感じました」

金澤「あとは自己紹介かな。Juice=Juiceだと『金澤朋子です』と言うだけなんですけど、1人ひとりに個性的でキャッチーな自己紹介があって。初めのうちはけっこう恥ずかしかった(笑)」

宮崎「るりかちゃんの『お肌ぷるるん』も初めはどうしようかと思ったよ。原作通りに14歳の女の子が言えばかわいいけど、私が言っても正直『大丈夫なのかな』と思ったし(笑)。でも、演じるのは『今しか楽しめない』と吹っ切れてからは全力でやるようになって、今ではファンのみなさんもマネしてくださるようになりホッとしました」

金澤「つるりん(鶴井るりかの愛称)の自己紹介がいちばんよかったよ」

宮本「いちばんおもしろかった!」

 配役とそれぞれのキャラクターにも注目の今作。インタビュー後編では、撮影当時の裏話やメンバーの抱くアイドルへの思い、そして、NEXT YOUの曲にまつわる魅力などへ迫っていく。

◎ドラマ『武道館』
フジテレビ系列 2月6日(土)夜11時40分~スタート
スカパー! 2月10日(水)夜9時~スタート

◎両A面シングル「Next is you!/カラダだけが大人になったんじゃない」
2016年2月3日リリース


取材・文=カネコシュウヘイ、写真=武田敏将