萩尾望都のSF原画展開催にファン大興奮!「絶対行くぞおおおお!」「このためだけに地方から東京へ!」

マンガ

公開日:2016/4/8


 1969年に『ルルとミミ』でデビューして以降、幅広いジャンルで活躍を続けてきた漫画家・萩尾望都。日本の少女漫画史におけるSF黎明期を担ったと言っても過言ではない萩尾望都の夢のSF原画展「宇宙にあそび、異世界にはばたく」が、2016年4月9日(土)から5月29日(日)にかけて武蔵野市立吉祥寺美術館で開催される。これにはファンも「絶対行くぞおおおお!」「GW行けるかな…。いや、絶対に行く!」「このためだけに地方から東京へ行くぞ!」と意気込みを見せている。

 『ルルとミミ』でデビューを飾った萩尾望都は、1976年に『ポーの一族』『11人いる!』で第21回小学館漫画賞を受賞。特に、外部との接触を断たれた宇宙船を舞台に、様々な国からやってきた11人の受験生の友情や恋を描いた『11人いる!』では、少女漫画でありながらSF要素も取り入れた異例の漫画として、世間に大きなインパクトを与えた。

 同作の読者からは「めくるめくストーリー展開に度肝を抜かれた!」「これは少女漫画であり、少女漫画じゃない。新しいジャンルだと思う」「SFにサスペンスにラブロマンスに、普通の少女漫画にはない何かがある」と大好評を博し、異色の少女漫画家としての地位を確立。竹宮惠子や大島弓子など同時期に人気を集めた漫画家らとともに「花の24年組」と呼ばれ、1970年代の少女漫画黄金期を築いた。

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 その後も『百億の昼と千億の夜』(原作:光瀬龍)や『スター・レッド』、『マージナル』、『バルバラ異界』などの名作を世に送り出し、2012年には科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術分野における優れた業績等に対して贈られる“紫綬褒章”を少女漫画家として初めて受賞。それまで漫画家の受賞者はいたものの、水木しげるや赤塚不二夫など、青年・少年漫画を描いている男性漫画家ばかり。そんな逆風のなかでの受賞に世間では「ずっと読んできた漫画家さんがこの賞を獲って本当に嬉しい」「少女漫画ファンとして嬉しく思います」「やっぱりこの人以外の受賞はあり得ない」といった祝辞の声が多く上がった。

 そして最近では、『寄生獣』のスピンオフ作品が2016年3月25日(金)発売『月刊アフタヌーン』に掲載されたことで話題に。『寄生獣』と言えば岩明均原作のSFダークファンタジー漫画で、主人公・泉新一と、その右手に宿った正体不明の寄生生物・ミギーが、大切な両親、仲間のために戦う物語。2014年には実写映画化も果たし、多くのファンを魅了した作品を萩尾望都が手掛けるとあって、「SF少女漫画界の金字塔が描く寄生獣は絶対に面白いはず!」「この人が描いたら原作超えちゃうんじゃ…」とファンも気が気じゃないようす。読み終わった人からは「萩尾望都の寄生獣が凄すぎてどうしよう」「スピンオフ読んだ…。やっぱり恐ろしい漫画家だった」「桁外れだわ! 本当に素晴らしい」といった絶賛の声ばかり。

 そんな大人気漫画家・萩尾望都のSF原画展「宇宙にあそび、異世界にはばたく」が開催されるとあって、昔からのファンは「萩尾望都の漫画と共に思春期を過ごしてきた。これはいくっきゃないな!」「『ルルとミミ』の原画もあるのかなー。私、あのマンガ読んでからケーキ作りにはまったんだよね(笑)」「『11人いる!』好きだったなー。俺男だけど、初めて少女漫画で好きになったのが萩尾望都だった。開催期間中毎日行ってやる!」と、原画展開催を喜ぶ声が溢れている。また、「寄生獣でこの人の存在初めて知ったんだけど、すごい綺麗な絵を描くよなー。原画展も行ってみよ」といった声も。

 同展覧会では、少女漫画界にSFを取り入れ、革命的な漫画家として大成した萩尾望都のカラーイラストレーション、コミック生原稿など、200点を超えるSF原画が結集。彼女の代表作でもある『スター・レッド』『11人いる!』『百億の昼と千億の夜』など、数え切れないほどの作品原画が展示され、夢の展示空間を実現。また関連イベントとして、2016年4月16日(土)の19時より、萩尾望都と『テルマエ・ロマエ』で知られるヤマザキマリとの対談が、武蔵野公会堂ホールにて開催され、SFを中心にトークが展開される予定となっている。(※応募受付は終了)

 ファンならばなんとしてでも行きたい本原画展。夢の空間を存分に楽しもう。

萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく」
開催期間:2016年4月9日(土)~5月29日(日)10:00~19:30
休館日:4月27日(水)、5月25日(水)
入場料:100円 ※小学生以下・65歳以上・障害者は無料
会場:武蔵野市立吉祥寺美術館
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル7階
主催:武蔵野市立吉祥寺美術館
協力:河出書房新社
⇒詳細はこちらまで

■『萩尾望都 SFアートワークス
著:萩尾望都
価格:2,916円(税込)
出版社:河出書房新社