「ブックショート アワード」 第1回大賞作品『HANA』映画公開&第2回大賞作品も発表!!

文芸・カルチャー

2016/6/6

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 アジア最大級の国際短編映画祭「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア2016」が6月2日(木)から開催されている。オープニングセレモニーでは、2015年から始まった“映画祭による文学賞”「ブックショート アワード」の第2回大賞作品の表彰と、第1回大賞作品に選ばれた『HANA』のショートフィルム製作発表が行われた。

 WEBで公募した二次創作の短編小説に贈られる「ブックショート アワード」。 第2回となる今年も1,886作品と数多くの作品が応募され、栄えある大賞に輝いたのが、大前粟生の『ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金がほしいか』。「朝起きるとバケツのなかに水がたまっていた。」という一文から始まる、夏に憧れた雪女の話で、“雪女が溶けて水になる”というアイデアや、現在と過去の往還のなかで語られる主人公ユキオとユキの奇妙で魅力的な関係は、読者を強く惹きつける。

 大前は、「GRANTA JAPAN with 早稲田文学」の公募プロジェクトでも最優秀作を受賞しており、今回の「ブックショート アワード」にも大賞作品以外に13作品を応募。受賞作に劣らぬハイレベルな作品ばかりで、今後の活躍に期待が高まっている。

 また、大賞に選ばれた作品はショートフィルムに映像化されることが決まっており、第1回大賞作品である、結城紫雄の『HANA』の製作発表も行われた。『HANA』は、芥川龍之介の『鼻』を女子高を舞台に大胆に書き換えた作品で、胸の小ささを気にしていることを必死に隠す主人公・ハナを通して、誰しもが持つ人間の繊細なコンプレックスの克服を鮮やかに描き出している。

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 監督は、国内外で数々の受賞経験を持つ岡本雄作。実は原作のある映画を撮るのは初めてということで、どう小説の世界観を映し出していくか悩みつつも、作品のテーマにもある「第三者的なエゴイズム」をうまく描き出していきたいと語る。

 また、主人公・ハナを演じる、モデルで女優の岡本夏美をはじめ、北村優衣、小野花梨、大関れいかなど、リアルな十代の女の子たちがキャスティングされ、作品により一層華を添えていく。さらに、ダチョウ倶楽部の上島竜平や、ピン芸人・ゆってぃなども教師役で登場するということで、どんな風に物語に絡んでくるのか気になるところだ。

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 映画は「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア2016」の中で絶賛上映中。日によって上映される場所や時間が異なるので、チェックしてから足を運ぼう。
⇒『HANA』公式サイト

「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア2016」
期間:2016年6月2日(木)~26日(日)
場所:表参道ヒルズ スペース オー、アンダーズ 東京、ラフォーレミュージアム 原宿、シダックス・カルチャーホール、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ、ブリリア ショートショート シアター
⇒「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア2016」公式サイト
⇒「ブックショート アワード」公式サイト