片付けをすれば人生の探し物も見つかる! シングルマザーが再婚相手を見つけた方法とは?

暮らし

2016/6/10


『あなたもつかめる! もう探さない人生』(吉川永里子/主婦の友社)

 家の散らかり具合をなんとかしたいと思っている人は多いだろう。しかし、片づけられない人の多くは、「時間がないから」「ほかに優先したいことがある」「どこからやればいいかわからなくて」などとあらゆる理由づけをして、片づけることを先送りにしている。ここでハッキリ言おう、片付けないあなたは、「経済的・時間的・意欲的」にも損をしていると。

 それを実感しているのは、現在は収納スタイリストの吉川永里子氏。今でこそこの肩書きだが、かつての吉川氏はものすごい片付け下手だったとのこと。学生時代、定期券が見つからず、何度も自腹で通学した経験がある。また結婚後もしばらくは、物にあふれた生活をし、いつも探し物をしていたという。

 そんな吉川氏が一念発起して、部屋の片付けと整理収納アドバイザーの資格取得に着して、気がついたことがあるという。

人間は整理整頓された環境にいれば悩む時間が少ない

 散らかし放題の人間には、「探す」という行為は無意識だ。けれど、それを止めてみて、「探す」ことは、大変労力のいることだと気づかされたという。そして、「探す」ことへ費やしていた時間を、未来へと向けることができた。その結果、こんな結論に。

未来を考える余裕ができたことで「子どもを産もう!」という気持ちが自然とわき上がってきました。

 片付けで新たな人生が開けてきたのだ。このように片付けの前向きな力を教えてくれる、そんなすてきな本が発売された。『あなたもつかめる! もう探さない人生』(吉川永里子/主婦の友社)である。暮らしのアイデア投稿サイト「暮らしニスタ」の人気連載が単行本化された。

シングルマザーに再婚相手が!

 まさか片付けひとつで、生き様にまで変化が及ぶとは、驚きである。他にも吉川氏のクライアントでこんな事例があるという。

 30代半ばのシングルマザーは、美容師で休日は週1日だけ。家事もままならず、散らかしがちな家でストレスを感じながら生活をしていた。それが吉川氏のセミナーを受け、キッチンの整理整頓に取り組んでいたころから、様子が変わっていったという。

 出会ったころの彼女の口癖は「私なんて」という自信なさげな物。それが徐々に整理収納が進むと、片付け・家事を前より積極的に行うように。そんな母の姿に触発された娘もお手伝いをよくするようになり、まず親子関係が良好に。それまで食べていくことだけで、いっぱいっぱいだった毎日にゆとりができた。その結果、再婚相手にめぐり合うことに!

〝彼女のレセプターが開いた〟のだと思います。…
 情報に敏感になり、それまで見過ごしていた出会いをきちんとキャッチできるようになったのです。

 〝レセプターが開く〟というのはコーチング(対話により相手を育成する技術)における、警戒心が解けて心を開くという意味。心にゆとりがある状態だ。
 結婚相手まで見つけることができるという、恐るべき片付けの力。

片付けできないのは、6つの要因から

 けれども多くの人が自力で片付けに挑んでいるはずだ。なのになぜスッキリしない、もしく汚部屋へリバウンドしてしまうのか。吉川氏は6つのタイプに当てはまるのではないかと分析している。

【片付けられない人の6タイプ】
・思い込みが強い人

面倒なら洗濯ものはたたまなくていい。洗濯ものはたたんでタンスにしまわなくても、そのまま出して着る。マジメな人に多いが、片付けは自分の生活に合わせても良い。

・心配性のストック地獄
気がつけばラップのストックが100本。「なくなったらどうしよう」「セール品のうちに」と買う前に、自分が使うペースを把握しよう。気分にまどわされず適正な買い物ができる。

・行動より言い訳が多い人
「でも」「だから」と理由を言い訳するよりも、行動した方が早い。本当は10分で終わる洗濯ものをたたむ行為。自分が1日、どのように時間を費やしているか把握すれば、言い訳せずに行動ができる。

・なんとなく生きている人
 「流行っているから」となんとなく服を買うから、その服の賞味期限が終わったことに気がつかない。「いる・いらない」を人に聞くのではなく、自分で考えよう。

・片付けないで全部すてる「ものぐさな人」
 面倒くさいからと、物を一気に捨てたり、増やしたりする人。実は金銭的に損している。ならばはじめから極限まで物を減らすこと。よく見極めて買い足そう。

・過去・未来にしがみついている人
「以前のようにやせたら着る」「職場復帰したら着る」と過去と未来に執着していると、過去・現在・未来と3倍の服を管理することに。物にも期限を決めそれを守ること。

 あなたはどれに当てはまるだろうか。もしくは、どれにも当てはまらないと思うかもしれない。ならば本書を手に取って、多くの人の失敗例を読んでみよう。幅広い悩みが掲載されているため、きっとどれかには当てはまるはずだ。そして解決方法も得られるだろう。

 なんとなく日々の生活に不満を抱えている、また行き詰まりを感じている。そんな人は、少し目線を変えて、「片付け」に取り組んでみてはどうだろうか。片付けの「内省力」は、ハンパないことを教えてくれる一冊である。

文=武藤徉子