青春歌舞伎小説『カブキブ!』アニメ化決定に「心を揺さぶってくる大好きな作品! 絶対見るぞ!」とファン大興奮

マンガ

公開日:2016/8/22


 ボーイズラブ小説やライトノベル、ホラー作品など様々な分野で活躍する作家・榎田(えだ)ユウリの大人気小説『カブキブ!』がアニメ化されることが決定した。これには「ちょっと待って! カブキブアニメ化まじで!? 超嬉しい!」「カブキブアニメ化するなんて、大きい楽しみができたー! 待ち遠しいっ!」とファンから喜びの声が溢れている。

 『カブキブ!』は、普通の高校生である来栖黒悟(くるすくろご)が、好きで好きで仕方ない歌舞伎のために高校で“歌舞伎部”を作ろうとするところから物語が始まる。担任に訴えるも、反応は薄く「同好会なら…」と言われてしまう。ただ、それでもメンバーは5人必要なため、黒悟は親友で眼鏡がトレードマークのトンボと仲間集めを開始。演劇部のスターである浅葱先輩に無謀にも参加を打診するが――。

 歌舞伎の魅力をテーマにすえた斬新な青春物語に、読者からは「歌舞伎に興味なかったけど、これ読んでハマりそう!」「歌舞伎ファンとしては、眉に少々唾を付けて読み始めたけど、中々に引き込まれた! 読んでいるうちに手に汗握って『○○屋!』とつい叫びたくなる(笑)」「歌舞伎の話と言っても難しくなく、ちょっとずつ歌舞伎の魅力に引き込まれていく」「高校生たちの素直な情熱にグッとくる! 歌舞伎を全力で楽しもうとしている姿がまさに青春!」といった声が。分かりやすく歌舞伎を紹介していることで、これまで歌舞伎に触れたことのなかった人も取り込み、多くのファンを生み出した。

advertisement

 また「キャラクターがみんな魅力的!」「登場人物の誰もが個性的で、でもみんないいヤツばかりで感情移入しちゃう!」「男装の麗人、オタク少女、名門御曹司とか、キャラがみんな立ってて見てて楽しい」「音痴な自称ロッカーの阿久津が中二病をこじらせてて面白い」と、キャラクターの魅力にハマっている人もいるようす。

 そんな大人気の『カブキブ!』の作者・榎田ユウリは、2000年にボーイズラブ小説『夏の塩』でデビュー。一般的なサラリーマン・久留米と、居候している友人・魚住の関係を描く。魚住は誰もがうらやむ美貌の持ち主で、男女問わず虜にしてしまう男。しかし生活力は無く、久留米にとってはただただ迷惑なだけ。しかし狭くて暑いアパートの一室で顔を合わせているうちにどうも調子が狂いだしてしまう。不幸な生い立ちを背負い、けれど飄々と生きている魚住に起きる小さな奇跡、喪失と再生、そして恋を描いた青春群像劇だ。

 デビュー作にもかかわらず、同作は「ほのぼのしていながら、時に過激でドキドキさせられる! これを読んでBL好きになった」「キャラクター造形や人間関係の描写が素晴らしい! BLというよりも上質なヒューマンドラマのよう」「共感し、時には心が痛くなる、けど読後感はなぜか温かい気持ちになっている素敵な作品!」と大好評。

 その後は“榎田尤利”名義で、デビュー作『夏の塩』の続きとなる『魚住くん』シリーズや『交渉人』シリーズをはじめとするボーイズラブ作品を精力的に発表し、多くのBL小説ファンを獲得。“榎田ユウリ”名義では2007年に発表した、古き良き伝統の国・麗虎国で人の心を見通す力を持つ主人公が活躍する物語『宮廷神官物語』シリーズや、2009年に発表したホラー作品『妖琦庵夜話』、そして2013年に発表された『カブキブ!』など、様々なジャンルにわたる作品を生み出した。2014年にはそれまで刊行した著作が100冊に達するほどの多作ぶりを見せ、多くのジャンルで愛される作家に。

 そんな中『カブキブ!』のアニメ化決定が発表されたのだが、ファンからは「ユウリ作品の中でも特に笑って泣いた作品! アニメ化されるなんて最高!」「読んでいるうちに心を揺さぶってくる大好きな作品! 絶対見るぞ!」「榎田先生の作品はカブキブから好きになった! 記念的な作品がアニメ化されるとか嬉しい」と興奮の声が上がっている。

 TVアニメ化決定の特報も公開され、2016年11月25日には最新5巻の発売も控えている『カブキブ!』。放送開始日や声のキャストなどは明らかとなっていないが、続報を待っている間に、榎田の100冊にも及ぶ作品読破に挑んでみるのもいいかもしれない。