長時間労働、ブラック企業、パワハラ、過労死…追い込まれるその前に実践したいココロの使い方

ビジネス

更新日:2017/2/6

 長時間労働、ブラック企業、パワハラ、過労死…。会社につぶされる前に「逃げる技術」を使ってみてはいかがだろうか。追いこまれた自分を助ける心の使い方を、6カ月先まで予約が取れないカリスマ心理カウンセラーが教える『堂々と逃げる技術』が、2016年12月22日(木)に発売された。

 今、仕事に潰されてしまうような過酷な働き方にあえいでいる人たちが多くいる。もしかしたら、あなた、あるいはあなたの身近な人が、そのような状況に追い詰められている可能性もあるだろう。同書では、追い詰められた時、つぶされる前に知っておくべき賢い身の守り方として、自らを助けるためのとっておきの心理テクニックを紹介している。

 追いこまれたときに「逃げる」ことを選択できる人と、「逃げる」ことを選択できない人の違いはたったの1つ。それは「逃げる技術」を持っているか、持っていないかの違いだ。「逃げる技術」は“技術”なので、習得すれば誰にでも使うことができる。

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 「逃げるなんてカッコ悪い」と思う人もいるかもしれないが、「逃げる技術」を使ったからといって、人生の敗者にはならない。なぜなら、この「逃げる技術」とは単なる現実逃避ではなく、実は本来の自分に戻るための技術でもあるから。

 まず大切なのは、毎日の生活の中に「逃げる」という選択肢をもつこと。会社を辞めるつもりで、思いきり逃げる方法もある。しかし、会社を辞めずにほんの少しだけ物理的な距離を取る。たとえば、カフェに一時間だけ逃げるなど…。これも「逃げる」技術の一つとなる。実は物理的な距離は、心理的な距離と同じ意味があり、少しだけでもとてもラクになれるのだ。その他にも、心をラクにしてくれる技術はたくさんある。

「逃げる技術」の中にはこんなパターンも!
・「周囲に合わせて生きない」と自分自身で決める。
・心の中の自分の立ち位置を変えれば状況は改善する。
・1時間だけ問題から逃げるだけで心は晴れやかになる。
・どんなに小さいことでもいいので自分の欲求に従う。
・自分で自分を勇気づける「セルフ勇気づけ」を行う。
・あれこれ「考えない」という選択肢もある。

 「逃げる技術」は、第一に他人の目を気にする自分、周囲に合わせている自分から逃げるためのもので、単に目の前の困難から逃げるためのものではない。そして、第二には本来の自分の生きる道へと逃げるための技術という意味でも使われる。

 自分の生きる目標というのは、他人に決められることでもなく、また周囲に合わせることでもない。自分自身でいろいろと試行錯誤をして見つけて、その目標を達成する必要があるのだ。その目標は自分自身にしかわからないし、見つからない。このように、誰もが人生にその使命を負っており、一人もその使命から逃れることはできない。だからこそ、その使命を全うするために、人生の限られた時間を使わなければならないし、時間を無駄にするわけにもいかない。

 人生の目標が見つかれば、自分の人生を主人公として生きることができる。そうすると、今まで大変だと思っていたことが「楽しい」ことに、「苦しい」と思っていたことが「幸せ」に感じられる人生を過ごすことも可能になるのだ。自分で目標を定め、目標に向かい、本当の自分を取り戻して自分らしく生きる──、これは自分のためでもあり、周囲の人のためにもなる。自分で逃げると決めたら、誰にはばかることなく、堂々と逃げることのできる自分になる勇気も必要だ。

※掲載内容は変更になる場合があります。