なぜ日本からグーグルは生まれないのか―? 「週刊文春」の人気ビジネスコラム連載が書籍化

ビジネス

2017/1/11

 グーグル日本法人元社長の辻野晃一郎による、『週刊文春』の人気ビジネスコラム連載が待望の単行本化。『「出る杭」は伸ばせ! なぜ日本からグーグルは生まれないのか?』が2016年12月13日(火)に発売された。

 もう「いい人」はやめて「出る杭」になろう。同書は、大企業、外資系、ベンチャー、メーカー、IT、管理職、企業経営、起業。すべてを経験した著者だからこそ語れる、これから先、生き残るためのビジネス論を綴ったもの。『週刊文春』の2年余にわたる連載から56本のコラムを厳選して加筆、さらに50ページもの書き下ろしコラムが収録されている。

 辻野が繰り返し説くのは「出る杭」の大切さ。イノベーションは「出る杭」から生まれ、日本が再び元気を取り戻すために必要なのも「出る杭」だという。そして、自らが「出る杭」になることで仕事も世界も変わってくる。

 現在、政府の旗振りや長時間労働問題などで、「働き方改革」に対する機運が盛り上がりつつある。本来、「働き方」は「生き方」といえる。政府の旗振りなどで初めて本気になるのではなく、会社も個人も、もっと早くから目覚めねばならなかったテーマでもあった。長時間労働やサービス残業など、日本企業の、特にホワイトカラーの生産性の低さについては長いこと指摘され続けてきた部分。今こそ、組織は「個」に犠牲を強いるのではなく、「個」を尊重した働き方を本気で確立せねばならない。一方で、働く「個」も意識改革や行動変革に目覚める必要があると辻野はいう。

 2007年にグーグルに入社した辻野は、2010年、同社を退社後に起業。大企業、外資系、ベンチャー、メーカー、IT、管理職、企業経営、起業を経験し、ビジネスをあらゆる角度から見てきた。その経験をいかし、同書ではグーグル、アマゾンといったグローバル企業の未来を分析。また、盛田昭夫、イーロン・マスクといった、辻野が出会ってきた「出る杭」なリーダーたちの思考も紹介している。さらに、ソニー、東芝、マクドナルドなどの失敗企業の研究やAI、ロボットなどの新技術、フィン・テック、ウーバーといった新ビジネスまで、幅広いテーマを独自の視点で分析・解説し「出る杭」の大切さを説く。同書は、ビジネス環境に不安を持つビジネスマンの今後の指針となるはずだ。

辻野晃一郎
1984年に慶應義塾大学大学院工学研究科を修了後、ソニーに入社。1988年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長兼CEOを務める。また、2012年4月より早稲田大学商学学術院客員教授。

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