芸能界No.1トイレ博士が教える”最新トイレの世界”とは? 「トイレをポジティブに考えることが重要」

芸能

2017/2/24

 「クール・ジャパン」の代表選手といえば、日本発の「高機能トイレ」だ。先日も、大手通信会社がスマートフォンでトイレの空室を確認できるクラウドサービスを開始するとして話題になった。利用状況に応じて最適な清掃管理ができるという。トイレはいつも綺麗でありたい。しかし清潔にしておきたいと思いながらも自宅のトイレ掃除となると誰もが憂鬱なものだ。

 そんなトイレ掃除の参考にしたいのが『芸能界No.1トイレマニア 佐藤満春のトイレ学』(佐藤満春/第三文明社)だ。芸能界イチのトイレ好き芸人として有名な佐藤満春さんが、トイレの悩みから、トイレの正しい掃除の仕方まで、さまざまなトイレの知識を教えてくれる。講演も手がける佐藤さんの独特な語り口は、読者も思わずトイレ掃除が好きになるトイレ愛にあふれている。

 トイレといえば、4K(暗い、汚い、怖い、臭い)という印象がつきものだったが、それは過去の話。最近の公衆トイレは清潔で明るく開放感あふれる温かみのある近未来トイレに進化を遂げているという。

 例えば、本書で紹介している秋葉原駅前の有料トイレ「オアシス」は広々として常駐する管理人によりいつも清潔が保たれている。渋谷ヒカリエにある「スイッチルーム」は、酸素バーやフットマッサージまで受けられる充実ぶり。まるでトイレであることを忘れてしまいそうな快適な空間に変わっているのだ。トイレ掃除の前にまずはトイレをポジティブに考えることが重要だ。

 昨今、育児に参加するイクメンや料理好きな弁当男子など、家庭的な男性が増えてきているものの、未だに家事が苦手という男性も多いが、トイレ掃除こそ男性向きなのだそうだ。

 その理由は、本書で解説しているトイレ掃除の手順にある。

(1)天井の換気扇にべっとりくっついてしまった埃には「中性洗剤」を用いる。
(2)壁に飛んだ尿やカビの汚れは、「セスキ酸ソーダ」を含ませたぞうきんで拭く。
(3)水槽タンクや便座は「中性洗剤」を含ませたぞうきんで拭き、脱臭フィルターの汚れを取る。
(4)便器のフチ裏に溜まりやすい汚れは、「酸性洗剤」を染み込ませたトイレットペーパーをあて、しばらくしてから柔らかいブラシで洗う。
(5)最後に床を壁と同じく「セスキ酸ソーダ」を含んだぞうきんで拭く。

 このようにトイレ掃除は汚れや場所ごとに有効な洗剤や掃除法があり、非常に理屈っぽい作業のため男性向きだという。確かに言われてみれば、こうした地味でコツコツした作業を男性は意外と好きなものだ。一方、女性は作業を効率化するのが得意だと思われるので適材適所といえる。

 その他、さまざまなトイレ雑学を学べるユニークな一冊となっている。何故そこまでトイレを愛しているのか。今回、著者である佐藤満春さんに、さらにお話を伺った。

――そもそもどうしてトイレに興味を持ち、それを広めようと思ったのですか?

佐藤:僕自身、極度の人見知りで芸人をやっていながら芸人がたくさん集まる楽屋が苦手でした。仕事の現場では違うフロアの隅のトイレで一人、時間が過ぎるのを待っているようなことが幾度となくあったほどです。トイレの滞在時間が増える中、トイレの居住性や技術革新の歴史にも興味を持つようになり気がついたら一人でトイレのトークライブを開催するほどはまっていました。

――佐藤さんのご自宅のトイレはどんなトイレですか?

佐藤:現状、まだ賃貸に住んでいるためいたってシンプルなトイレにしています。ただ、どうしても自動開閉式のトイレに座りたく2年前にLIXILのPASSOという型を取り付けました。プラズマクラスター搭載なのでいつでも綺麗です。

――未来の人々のトイレ文化はどうなってほしいですか? またどんなトイレがあったらいいと思いますか?

佐藤:世界にはまだまだ屋外排泄が通常である国がたくさんあります。排泄物が感染症を広める原因にもなります。ですから、まず世界的に下水道を整備し、トイレという物の存在が当たり前になることが目標です。あとは技術革新がさらに進み、排泄物自体が何か有効活用できるような仕組みができるとよいなと考えています。排泄物から電気が生み出せたら、まさに再生可能エネルギーだなと。

 トイレの綺麗な会社は業績が上がるとも、風水では金運がアップするともいわれる。トイレに宿っている「トイレの神様」に満足してもらえるように、いつもトイレはピカピカにしたい。

文=愛咲優詩