出産・子育て

『10年後、君に仕事はあるのか?』―「AI+ロボット社会」でたくましく生きる子どもに育てるヒント

『10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」』(藤原和博/ダイヤモンド社)

 AI(人工知能)の進歩が注目される一方で、AIが「人間の仕事を奪う」「貧富の差を大きくする」などともいわれる。親は、これからの社会を生きる子どもに、どのような力を付けさせればいいのだろうか。

『10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」』(藤原和博/ダイヤモンド社)によると、これからの時代を生きるには「情報編集力」が重要になる。

1+2=3とか、微分・積分の問題を解くのは、早く正確に「正解」を当てる力、すなわち情報処理力です。これに対して情報編集力は、正解がないか正解が1つではない問題を解決する力だと述べました。

 本書によると、目の前に問題が出されたとき、その問題を考える力の7割が「情報処理力」、あとの3割が「情報編集力」だという。これは、学校で出題される問題、社会に出てから直面する問題ともにほぼ同じ割合。

 正解を当てるだけなら情報処理力で対応できる。これからの人材は、AIでは対応できない「正解のない問題に対して試行錯誤しながら『納得解』を作り出す力」(情報編集力)が特に求められることになる。

 本書は、情報編集力が必要な問いとして、次のお題を挙げている。

お題
片手で食べられる「かき氷」問題

 かき氷を食べるときは、盛ってある器とスプーンを持つ必要がある。両手がふさがると、電話をしたりLINEをしたりできない。片手でかき氷が食べられるイノベーションが起こったら、かき氷ブームが起こりそうだ…。

 察しがついた人がいるかもしれない。

 この問いを、長く社員の間で続けて、製品化したメーカーが、埼玉にある「赤城乳業」。「ガリガリ君」こそが「片手で食べられるかき氷」だ。

「赤城乳業」のコーポレートスローガンは「あそびましょ」。著者である藤原和博氏は、40年の社会人生活のなかで見えてきた、情報編集力が高い人の特徴を2つ挙げている。

(1)「遊び」があってイマジネーション豊か
(2)「戦略性」がある

 この2つがあれば、「仕掛ける側」に回ることができるという。便利なAI社会(本書ではAI+ロボット社会)に“生かされているだけ”“仕掛けられるだけ”になってしまっては思考停止し、自分がロボット化してしまう恐れがある。

 突発的な事象への対処が求められる「遊び」は、情報編集力を鍛え、人間としての伸び代も育てる。本書は、10歳までは思い切り遊ばせることを勧めている。

文=ルートつつみ



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