駄女神アクア vs. 駄天使ガヴリール! 10話までの2人を振り返り、どっちが「駄目キャラ」か比べてみた!

マンガ

更新日:2017/3/21

(C)2017 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば2製作委員会
(C)2016 うかみ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ガヴリールドロップアウト製作委員会

 2017年冬アニメとして人気を誇っている“このすば”こと『この素晴らしい世界に祝福を!2』と、“ガヴドロ”こと『ガヴリールドロップアウト』。この2つの共通点は、やはり本来清く正しくあるべき存在が駄目キャラであること。“このすば”のメインヒロインである女神・アクアは“駄女神”、“ガヴドロ”のメインヒロインである主席の天使・天真=ガヴリール=ホワイトは“駄天使”と呼ばれている。元居た場所では秀でた存在だったはずの2人だが、住む世界が変わって、今や目も当てられない。

 見事な駄目っぷりを発揮している2人だが、比較するとどちらの駄目度が高いのか。気になったので、現在放送が終了している10話までの2人を、駄目度は★、女神度、天使度は☆で評価し、勝負させてみようと思う。

■まずは第1話

このすば「この不当な裁判に救援を!」駄女神度★★
 開始早々、国家転覆罪の疑いをかけられた主人公のカズマ。アクアは何とか助けようとするも、知能が低すぎて全く役に立たない。さらに途中、自分が罪に問われる可能性が出てくると、カズマに責任転嫁するという有様。

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ガヴドロ「もう戻れないと知ったあの日」駄天使度★★★
 アニメ開始から数分は、天使として満点の行動をしていたガヴリール。しかしネトゲにはまり、5分経たずに駄天使と化す。口調も雑になり、部屋も散らかり放題。さらには、ジュースの味が気に入らないからと学校の廊下に投げ捨て、こぼしっぱなしで去ろうとする。

■2話はこれといった事件もなかったため、続いて第3話

このすば「この迷宮の主に安らぎを!」女神度☆☆
 この回は、女神の力が珍しく役に立ち、なおかつ死者の魂を浄化するという、アクアの女神らしさを感じられた回。ダンジョン内にアンデッドが異様に多かったのはアクアのせい説もあるが、そこは女神ゆえのことなので据え置くとしよう。

ガヴドロ「友と勤労と虫刺されの夏の日」駄天使度★★
 対してガヴリールは、相変わらずの怠惰っぷり。ネトゲの課金のために喫茶店でアルバイトを始めるも、露骨にやる気なし。客として来た悪魔・サターニャとともに店長自慢のブレンドコーヒーを無下にし、店長の心に深い傷を負わせた。

■次は第5話

ガヴドロ「その幻想を壊されまくった天使」駄天使度★★
 後輩天使のタプリスが、ガヴリールに会いに来る回。しかしガヴリールはそれが後輩であることに気付かず、ジュースを買うお金を持ち合わせていなかったことから、彼女からお金を巻き上げようとする。その後も、後輩の前でも改心することなくネトゲ三昧と、まさに駄天使。しかし最後、寝てしまったタプリスに布団をかけてあげたことを考慮し、★2つ。

■続いて第7話

このすば「このふてぶてしい鈍らに招待を!」駄女神度★★★
 人間界の便利グッズの権利を売って大金を手にしたカズマ。冒険者はやめて、お金で魔王討伐のメンバーを雇おうと目論む彼を見たアクアは、雇った冒険者のほっぺをお札で叩いてこき使おうと、女神とは思えないことを言い出す。他にもじゃんけんでズルをしようとしたりと、やることなすことがいちいち小汚い。

■第8話

ガヴドロ「秋の学校生活」駄天使度★★
 学校行事が目白押しだった8話では、ついにネトゲ廃人化していたツケが……。ヴィーネに焼肉を餌に頑張れと促されるも、体力がなさすぎて全くついていけないガヴリール。この他にも、面接試験前、サターニャに「おもしろ面接」なる本を渡すという悪戯を仕掛けるなど、小さなマイナスポイントが嵩んだ回となった。

■第9話

このすば「この不浄な温泉街に女神を!」女神度☆
 アクシズ教徒の総本山アルカンレティアに来ている一行。アクアは信者に「エリスの胸はパッド入り」と後輩女神エリスの悪口を吹き込むなど悪行もはたらくが、温泉が魔王軍によって毒されていると知り、信者たちを守るために立ち上がる。

ガヴドロ「聖夜と晦日になんか来た」駄天使度★★
 初詣の人混みにイラついて世界の終わりを告げるラッパを鳴らしかけたり、天使の力を使って宝くじに当せんしようとしたり。さらに里帰り(天界帰り)の際には禁止されている人間界の娯楽物、ゲームやパソコンを持ち込もうと必死になったり。最近大人しかったガヴリールだが、ここにきて積極的に駄目度を上げていく。

■ラストの第10話

このすば「この素晴らしい仲間たちに祝福を!」(最終回)女神度☆☆☆☆☆
 自身の信者に女神であると信じてもらえず、責められ、それでも信者を守ろうとするアクア。身を危険にさらしてでも立ち向かうその姿は、まさに女神。アクシズ教教義の内容はどうかと思うが、今回のアクアは、最終回らしく女神らしい姿を見せた。

ガヴドロ「天使と悪魔故郷に帰る」駄天使度★
 前半は純粋無垢な妹に心を動かされ、優しいお姉ちゃんとして振る舞うガヴリール。今回は初の☆獲得となるか……と思いきや、天界学校の校長に人間界の様子を聞かれてネトゲ内の情勢を話したり、サターニャの天界潜入計画を面白がって乗り気だったりと、10話まで☆の獲得には至らなかった。差し引きで★1つ。

■総合点

このすば☆☆☆
ガヴドロ★★★★★★★★★★★★

 別々で見ているとどちらの駄目っぷりもひどいものだが、比較すると、現状ではガヴリールの圧勝。全話通して☆がないという駄目っぷり。アクアはラスト2話で☆を叩き出し、なんと☆3つという結果に終わった。知能は果てしなく残念なアクアだが、意外と頑張っている!!

「このすば」は最終回を迎えてしまったが、「ガヴドロ」はここからがラストスパート! 「このすば」のように、最終話で☆をたくさん獲得して逆転……はもはや厳しそうだが、少しは天使度を上げられるのか!? それとも、このまま駄天使として★を増やすのか……。気になるところだ。

文=月乃雫