オダギリジョー主演、巨匠・小栗康平監督「FOUJITA」ブルーレイ化! 豪華書籍付きの「別巻」発売記念で全作品上映も決定

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公開日:2017/4/21

 日本映画界が誇る巨匠・小栗康平の2015年公開映画「FOUJITA」がついにブルーレイ化。書籍+ブルーレイ『FOUJITA 小栗康平コレクション 別巻』が、2017年4月26日(水)に発売される。

 同作は、パリと戦時下の日本、2つの文化を生きた画家・藤田嗣治(オダギリジョー)の知られざる世界を圧倒的な映像美で描いた作品。小栗の作品は全部で6作あり、これまでに発売されたDVDブック『小栗康平コレクション』(全5巻)と合わせて、今回の「FOUJITA」で『小栗康平コレクション』は完全完結となる。現在のところレンタル化、DVD単品での発売は予定されておらず、「FOUJITA」を観ることができるのはこの「別巻」だけ。付属する書籍には小栗と立教大学教授・前田英樹の対談などが収録されている。

 今回の発売を記念して、2017年5月27日(土)から6月2日(金)の一週間、角川シネマ有楽町で小栗康平監督の全作品が特別上映される。

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1. 泥の河

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    (C)木村プロダクション

 宮本輝原作。戦後の匂いを残す大阪・安治川の河口を舞台に少年少女たちの、ひと夏の出会いと別れを描く。

2. 伽耶子のために(耶は「にんべん」に「耶」)

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    (C)劇団ひまわり映画製作事務所

 在日韓国・朝鮮人青年と日本人少女との愛。李恢成の原作をもとに、その悲しみの素顔を慈しみをもって描く。

3. 死の棘

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    (C)松竹・松竹第一興行

 純文学の極北と称された島尾敏雄の同名小説を映画化。精神の壊れに向き合う夫婦の壮絶な姿を描く。「グランプリ・カンヌ1990」「国際批評家連盟賞」をダブル受賞。

4. 眠る男

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    (C)群馬県「眠る男」製作委員会

 動かず、語らない、眠る男とともに季節が巡っていく。地方自治体である群馬県が制作した映画としても話題になった。

5. 埋もれ木

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    (C)「埋もれ木」製作委員会

 3千年前の樹木が立木のまま、地中に埋まっていた。女子高生たちのロール・プレイング・ゲームから始まる新しいファンタジー。

 詳しい日程は角川シネマ有楽町の公式サイトに掲載されているので、この機会に全作品をスクリーンで楽しもう。
◆角川シネマ有楽町:http://www.kadokawa-cinema.jp/yurakucho/

小栗康平コレクション[別巻]「FOUJITA」(ブルーレイ)発売記念して、映画「FOUJITA」のパンフレットを書店店頭にてプレゼント!!

購入特典:「映画FOUJITA パンフレット」
対象商品:「小栗康平コレクション[別巻]FOUJITA」
入手方法:店頭での購入者先着順

※映画パンフレットには数に限りがございます。

店舗リスト

・紀伊國屋書店 新宿本店
・東京堂書店 神田神保町店
・八重洲ブックセンター 本店
・三省堂書店 有楽町店
・ジュンク堂書店 池袋本店
・三省堂書店 池袋本店
・芳林堂書店 高田馬場店
・丸善 丸の内本店
・書泉 ブックタワー
・書泉 グランデ

小栗康平(おぐり・こうへい)
1945年、群馬県前橋市生まれ。第一回監督作品『泥の河』(1981年)でキネマ旬報・ベストテン第1位、モスクワ映画祭銀賞など国内外で数々の賞を受賞。第三回監督作品「死の棘」(1990年)では、カンヌ国際映画祭グランプリ・カンヌ90、国際批評家連盟賞をダブル受賞した。2015年に前作から10年ぶりとなる「FOUJITA」を発表。著書に『哀切と痛切』、『見ること在ること』、『映画を見る眼』、『時間をほどく』、『じっとしている唄』、『小栗康平コレクション』1~5がある。

前田英樹(まえだ・ひでき)
1951年、大阪府生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。専攻はフランス思想。主な著書に『沈黙するソシュール』、『小津安二郎の家』、『映画=イマージュの秘蹟』、『ソクーロフとの対話』、『小林秀雄』、『在るものの魅惑』、『倫理という力』、『宮本武蔵「五輪書」の哲学』、『独学の精神』、『日本人の信仰心』、『深さ、記号』、『保田與重郎を知る』、『ベルクソン哲学の遺言』、『剣の法』、『小津安二郎の喜び』などがある。

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