「男を、読む」特集裏話『ダ・ヴィンチ』6月号

特集番外編1

2017/5/6

「男を、読む」特集裏話『ダ・ヴィンチ』6月号

編集M井

 

 みなさま、G.Wを楽しまれておりますでしょうか?

きっと執筆に追われておられるであろう連載作家の先生方には大変、大変恐縮ながら、私は久々にロング休暇を頂いておりまして、実家が関西なのをいいことに、宝塚歌劇にほくほく顔で通っています。
宝塚大好きな私はオペラグラス片手にしあわせ……!などと、ほんわかした日々を送っておりましたが、本日いよいよ本誌の発売日! ということで、いま慌ててPCを開きました(多方面にすみません)!

 今月号『ダ・ヴィンチ』第一特集では「男を、読む」と題して、男性作家のエッセイや私小説をご紹介する特集を組ませて頂いております。
先月号の特集に引き続き、紙面を担当させていただきましたが、今特集は一緒に組んだ後輩Tくんがものすごく!頑張ってくれていたので、彼に概要は任せて私はのんびり(?)取材裏話などを書きたいと思います。

 さて特集のグラビア&インタビュートップを飾ってくださったのは、大泉洋さん(『大泉エッセイ』)です。実は『探偵はBARにいる3』の北海道ロケまで伺い、その合間にお写真だけを撮らせて頂き、『大泉エッセイ』に関するインタビュー取材を東京でお願いをさせていただくことになっていました。

 その東京での取材時のことです。なんと取材場所だった某撮影所に偶然にも別の撮影で、TEAM NACSの戸次重幸さんもいらっしゃったようで……。

 取材は楽屋で行われるとのこと。そのため、大泉さんの楽屋を訪れると、楽屋ドア横に張り紙がされてあるのですが(誰がどの楽屋かが分かるように、「○○様」と書かれた紙が飾られています)、ふいに私はその用紙に目を奪われ、釘づけになりました。
通常は「大泉洋様」と書かれている「はず」の用紙です。しかしそこにはプリントされた「大泉洋様」の上に、あからさまに付け足したであろう手書きの文字(以下青字)がありました。

「おい見ろよ、こいつ…
大泉洋(※「様」が雑に消されている)だぜ」
「へへ…ビビってるぜ。やっちまえ!!」
※内容は毎日変わります。チームナックス

 日ごろお世話になっているナックス担当の私は……すぐにピンときました。
これは……シゲさん(戸次さん)の文字ではないか……。な、何をしているんですか、シゲさん……。
思わずそうツッコミながら、そのとき私の頭には、戸次さんが大泉さんの楽屋前で、サインペン片手にきゃっきゃと落書きされている様子が、頭に浮かびました。

 そして階段を上がり、今度は戸次さんの楽屋前にいそいそと移動してみることにしました。
すると案の定、「戸次重幸様」と書かれた張り紙の上に、さらに張り紙が雑に貼ってありまして……。

臨時トイレ
大専用

大泉先生の達筆な文字(大泉さんはすごく上手です)で、戸次さんの楽屋はトイレ扱いになっていました……。

 みなさま! ナックス(※今年44歳)の皆様はいつもこんな感じなのです……誰がみてなくてもこんなことをやっておられるのです……。なんて可愛いのでしょうか……(笑)。
マネージャーさんによるとこれが連日続いているとのことで、私自身、取材時とても忙殺されていた時期だったのですが、これには大変爆笑させてもらって、とても癒された取材現場になりました。

 こんなエピソードもありつつ、主演映画の撮影中にも関わらず、写真撮影でも取材時でも大泉さんは気さくに爆笑しながらお話してくださって、いつもいつも素敵だなあと、元気をもらうばかりです。まだ未読の方は是非『大泉エッセイ』をお手に取ってみてください。きっと同じく元気をいただけることと思います。

 また、『いのちの車窓から』の著者である星野源さん、伊丹十三賞の受賞、おめでとうございます。授賞式に私もお邪魔させていただき、素晴らしいスピーチを聴かせて頂きました。エッセイ集『いのちの車窓から』にも、星野さんの素直な言葉が詰まっていると思います。

 エッセイが私は大好きです。日常のあれこれ、面白かった、素敵な出来事を著者の目線から綴ったエッセイの数々を読むたびに、私はその著者が身近に感じられて、大好きになっていきます。
著者の横で本を制作している編集として感じているのは、エッセイの文字からは著者の「人」部分そのものが素直にじみ出ているのではないか、ということです。
今特集を機に、ぜひたくさんの作家の普段はなかなか知り得ない「人」と「心」に触れてみていただけたら嬉しいです。

 

語らない男たちを、読み解いてみませんか

編集T

 

 作家、俳優、ミュージシャン、芸人……。様々な分野で活躍する表現のプロフェッショナルたちを、彼らが綴ったエッセイや私小説から読みといていく、というコンセプトの本特集。

 文字で表された男たちの言葉からは、普段マスコミや、大勢の視聴者やファンの前ではなかなか見ることのできない素顔が浮かび上がってきます。

 今回の特集ではダ・ヴィンチでもおなじみの大人気エッセイを著者である大泉洋さん、若林正恭さん、星野源さんをはじめ、3月に『ムロ本、』を発表されたムロツヨシさん、ベストセラー『大人の流儀』シリーズを手がけられる伊集院静さん、「私小説」というテーマで芥川賞作家である円城塔さん、羽田圭介さんにもご登場いただいております。

 さらに、特別かき下ろし企画が2本!

 ひとつは、クリープハイプの尾崎世界観さんが書き下ろすショートショート。星新一テイストの少しブラックなSF設定に、尾崎さんらしいユーモアの溢れる傑作です。

 もうひとつは本特集の扉のために特別にご寄稿いただいたおかざき真里さんによる描き下ろしイラストです。「本を読む男」をテーマに、色気ただよう素敵な作品を寄せていただきました!

 読み応え抜群の「男を、読む」特集。GWのお供にも、お休み明けにも是非!