3歳までの赤ちゃんの育児を月齢別に紹介! 育児をらくらく&安心に! 新米ママとパパをサポートする育児書

出産・子育て

更新日:2017/5/29

『最新版らくらくあんしん育児』(土屋恵司:監修/学研プラス)

 初めての育児。赤ちゃんが無事に生まれてうれしい反面、生まれたばかりの赤ちゃんは、すべてが待ったなしの状態だ。泣き止まない赤ちゃんを前に、お腹がすいたのか、オムツの交換なのか、新米ママとパパはオロオロするばかりだ。近くに頼れる人がいるとも限らない。そんな時、ママやパパが安心して育児ができるようにサポートするのが、『最新版らくらくあんしん育児』(土屋恵司:監修/学研プラス)だ。

 本書は、赤ちゃんの成長を、月齢別に、赤ちゃんの全身写真付きで掲載しているのが特徴だ。

 例えば、生後0カ月。標準的な身長と体重、手足の動きといった発達の目安に加えて、育児の不安を解消するためのポイントやラクに育児ができるコツを、「あんしんマーク」と「らくらくマーク」をつけて紹介。月齢ごとにあるQ&Aのページでは、赤ちゃんの発達で気がかりなことや疑問に思っていることを解決することができる。しかも重要な部分はアンダーラインがついているので、忙しい時はその部分を読むだけで必要な情報が手に入る。赤ちゃんの成長と生活リズムがわかる表もついているので、一目で理解することができるだろう。

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 例えば「赤ちゃんの安全を守る 事故&ケガ 予防の基本」では、室内の危険ポイントが紹介されている。0~6カ月までは窒息事故、8カ月を過ぎた頃は誤飲、1歳児は転倒など、赤ちゃんの発達時期ごとに気をつけたい室内環境の整え方も具体的に提示。さらに巻末には、いざという時に役立つ「病気症状別の緊急度チェック表」(※1)もある。急に赤ちゃんが発熱した時、どの症状のタイミングで小児科を受診したらいいのか。あるいはすぐに救急車を呼ぶべきかなど、症状にあわせた緊急度がランク別に色分けされているので、赤ちゃんの急変時もあわてることなく対応することが可能だ。

 また、コラム「みんなで子育て」のページでは、パパも育児に参加しやすくなる方法、ママが育児を一人で抱え込まない方法も紹介されている。

 例えば、「赤ちゃんをお風呂に入れる」場合にも、ママとパパの考え方に違いがある。ママは、「お湯をためて、準備をして、お風呂に入れて、着替えて完了」までの流れをお風呂と考えるが、パパは「お風呂に入れる」ことのみを考えてしまいがちだという。やってもらいたいことを具体的に伝えることで、ママとパパの感覚の差をうめることができる。コラムには、パパへのアプローチの仕方もある。新米パパを、立派なイクメンに育てるのもママの腕次第。パパも育児に参加したい気持ちでいっぱいのはず。こうしたコラムを読みながら、パパと協力しあいながら子育てする方法を考えてみるのもいいだろう。

 すべてのページを監修するのは、日本赤十字社医療センター小児科・新生児科部長の土屋恵司先生。「育児で一番大切なことは、『我が子のことを考えて、成長を見守ること』。(中略)ママとパパも赤ちゃんといっしょに経験し、成長をやさしく見守っていきましょう」と、土屋医師はママ・パパにこんなメッセージを送っている。新米ママとパパにとって、心強い存在になる一冊だ。

文=富田チヤコ

(※1)「病気症状別の緊急度チェック表」は、ダウンロード可能なので、外出先でも必要な時に確認できて便利だ。

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