私の愛する川原泉作品ランキングを発表! 輝く1位はやはりあの作品!?

マンガ

公開日:2017/7/18

 現在発売中の『ダ・ヴィンチ』8月号は、川原泉大特集をお届け。特集に際し、ファンアンケートを実施。好きな作品ランキングと、川原作品との出会いについて、本誌でご紹介できなかった熱い声の一部をお送りします!

 

Q)好きな川原泉作品ランキング!

■1位 笑う大天使
本編はもちろんのこと、番外編の3作品がとても好きです。特に史緒さんと一臣さんの関係がとてもいい。既存の兄妹と言う関係にとらわれるのではなく、史緒と一臣の関係はこうだな、というか。他人との関係なんて一般化されるものではなく、本当はそれぞれ個別具体的な唯一のものなのにな、と思いました(34・女性)

■2位 銀のロマンティック…わはは
フィギュアの走りともいうべき作品。適材適所ということ、努力してもどうにもならないことがある、ということ。たった一度のためにすべてを投じて惜しくないと思うことがあること……。二人が笑いながら滑っているところで、バスタ大ルが絞れるほど号泣しました。当時、自分も新体操で挫折したばかりだったので。

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■3位 メイプル戦記
甲子園~の続編として、これまでのキャラクターの多彩さ、クレバーな展開、複雑な男女(男)関係、ジェンダー、女性が男性社会で戦うという事、深刻になりがちな問題を全て川原漫画の独特の力の抜け具合と笑いのテンポで包み込んだ傑作(44・女性)

■4位 甲子園の空に笑え!
スポーツをテーマにしたマンガでは一番好きです。友情・努力・勝利の定番スポ根マンガにも体育会系にもアレルギーがある根っからの文化系にはとにかく優しいスポーツマンガだと思います。あの話を総括するのが「楽しかったね」なのがホント好き……(25・女性)

■5位 美貌の果実
情報がぎゅーっと詰まっているのが川原泉先生の作品の特徴であろうが、この作品ではワインに関する知識が存分に味わえた。もちろん、家族愛や夫婦の愛についても例外ではない。誰かを愛していて誰かに愛されている、ということをヒシヒシと感じることができる(36・女性)

■6 フロイト1/2
発想が独特で素晴らしい! フロイトが小田原で提灯屋を営むなんて、どこから考えつくんだろう? ヒロインの健気さと切ない過去にも毎回泣いてしまう(39・女性)

■7位 空の食欲魔人
見た目は完璧なイケメンの、何よりの弱点が食欲という落差。パイロットというエリート職業にもかかわらず、食に関することについてはまるっきり子どもというギャップ。
初期の川原作品のエッセンスが詰め込まれていると感じる(53・女性)

■8位 架空の森
不機嫌な訳でもなく生まれついて?の無愛想な苑生さんと「思考にパターンをもたない」母想いの少年。苑生さん大好きスキスキな少年と斜め上にかっとんで行く笑いのセンスの苑生さんが可愛いです。ゴジラと美青年のシュールな終わりも大好きです(38・女性)

■9位 ブレーメンⅡ
わりと小難しい問題をアッサリバッサリほのぼのと時にはサツバツとやっつけているところが大好きです。ナッシュ社長みたいな社長でよく持ってますねこの会社(笑)コピー君がめちゃくちゃ優秀なんでしょうね…(35・女性)

■10位 中国の壺
「ただ見守るだけの人」がとても切なくて、登場人物はそれぞれに結構大変な荷を負ってるのに前向きで明るい。いつ読んでも癒されて明日への元気がもらえます(55・女性)

 

Q)川原作品との出会いの作品&きっかけは?

『パセリを摘みに』
学生の時の先輩に面白いから読んでと貸し出されたコミックスで、一番驚いたのがこの作品。微妙な題材を、繊細そうな描線で熱すぎず自虐的になりすぎず楽しく読み、笑わされて一気にファンになりました(50・女性)

『笑う大天使』
「りぼん」→「なかよし」→「花とゆめ」と、年齢が進むにつけ雑誌の定期講読対象が変わっていくなか「花とゆめ」を買い始めた頃、笑う大天使の連載が始まり毎月翌月号が出るまで何度も繰り返し読んでいました。何度もめくり直して読むと指にインクがついたんだよなー、という記憶。とにかく異色だった。「りぼん」に『お父さんと心配性』、「花とゆめ」に『笑う大天使』くらいに異色だった。なのに物凄くまともで、乙女心くすぐられて、心鷲掴みされた(37・女性)

『メイプル戦記』
高校の漫研の部室に、ずらっと揃う少女漫画(男子校なのに)そして先輩達が挟んだしおりには「絶対読め」のメモ。いわれるがままに読み、あっという間に連載誌まで追いかけるようになりました。先輩、あの一言は正しかったです(40・男性)

『銀のロマンティック…わはは』
中高生男子が、はなゆめ系の作品にハマったわけです。そんなとき、これは読むべきだと少女マンガ仲間の別の男子から『銀のロマンティック…わはは』をオススメされるわけです。あんな名作、読んでハマらないわけがないのです(40・男性)

※一部文章を変更しています


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