“肛門キュッ”1日8秒3セットで 骨盤のゆがみをリセット! 【肛門の筋肉を鍛えてやせる・第2回】

健康・美容

更新日:2020/5/8

“肛筋”を鍛えるのは1本のペン!?

 「肛門をキュッと締めて」と言われても、慣れないうちはおしりの筋肉(大臀筋)だけを使ってしまっている可能性がある。大臀筋の奥にある肛筋(外肛門括約筋、肛門挙筋)までしっかり正しく使う感覚をつかむために、1本のペンがあるといい。どこにでもあるボールペンやシャープペンでOKだ。

1.背すじをすっと伸ばして自然に立つ。
2.ペンをおしりの割れ目の奥(肛門に軽く触れる程度)までしっかり差し込んだら手を離し、肛門付近の筋力でぎゅっと挟みこむ。そのまま8秒間キープする。


 肛筋が正しく使えている人は、8秒間ペンが落ちない。外肛門括約筋をしっかりと使っているので、続けると便のちょいモレや便秘、さらに痔の予防にも効果が期待できる。骨盤底筋群にも連動するため、尿モレにも効果大。大臀筋も使われるため、ヒップアップや下半身の冷え・むくみも解消。骨盤が正しい位置に戻り、ぽっこり下腹や腰痛にも効果がみられるはずだ。

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 「この“肛筋を正しく使う”感覚が身につけば、ボディメイクは半分成功したも同然です。読んだ人は驚くと思いますが、この本で紹介しているストレッチは、超カンタンなズボラストレッチ。しかも1日24秒という超短時間です。それほど少ない投資でも、肛筋を使いながら行なうことで、最大のエクササイズ効果がねらえるのです」(久嬢氏)

肛筋ストレッチは1日8秒3セット!

 柔軟性があって可動域も広く、血液循環も良好でキュッと引き締まっている、いわゆる“質のいい筋肉”は、日常的に収縮(力を入れて縮める)と弛緩(力を抜いて緩める)を繰り返している。裏を返せば、収縮しっぱなし、もしくは弛緩しっぱなしの筋肉は、衰えていくということだ。「つまり筋肉は、いわゆる“ストレッチ”で、収縮と弛緩を繰り返すことで鍛えていくのが一番効果的です。加齢によって常に弛緩状態になってしまった肛筋を、意識的に収縮する(閉じる)。肛門を開閉することによって、質のいい筋肉を育てていくのです」(久嬢氏)

 さらに久嬢氏自身の経験から、「筋肉を育てるストレッチは、ごく少ない時間でもいいから毎日続けるほうが効果的」だと言う。そのため、この本で紹介されているストレッチは、ほぼ毎日行なっても負担にならないよう、8秒(回)×3セットでできるように考案されている。「続けて24秒(回)で行なってもいいし、3セット連続でなくても、1日のうちで合計3セットになればいいと思います。その日の体調と気分に合わせて増減させてください」(久嬢氏)

 1日たったの24秒で、憧れの体型と体質を手に入れられるのかも。まずは8秒、挑戦してみよう。