ここが変だよ日本のお笑い!現役外国人芸人「チャド・マレーン」も仰天なニッポンの芸人魂とは?

エンタメ

2018/1/17

『世にも奇妙なニッポンのお笑い(NHK出版新書539)』(NHK出版)

 実力派お笑いコンビ「チャド・マレーン」のチャド・マレーン氏による『世にも奇妙なニッポンのお笑い(NHK出版新書539)』(NHK出版)が発売された。

 著者であるオーストラリア人のチャド・マレーン氏は、1998年に吉本興業の芸人養成所NSCへ初の外国人として入学を許される。翌年の1999年には、先輩芸人の加藤貴博氏と「ジパング上陸作戦」を結成し、同年に今宮こどもえびすマンザイ新人コンクールこども大賞を受賞。栄誉ある「M-1グランプリ」にも8年連続準決勝進出という快挙を成し遂げ、脚光を浴びた。

 本作では全9話にわたり、大阪の芸人として奮闘してきた著者がニッポンのお笑いについて感じた奇妙な習慣やエピソードなどがユニークに綴られている。

 お笑いを求め、故郷のオーストラリアからはるばるニッポンにやってきたが、彼を待ち受けていたのは、世にも稀なる芸道だった。本書では不自由にも見える芸人同士の上下関係に隠された秘密や、ニッポンの“笑い”を翻訳して海外に届けることの難しさと醍醐味が語られている。日本のお笑い芸人たちが繰り広げる「ツッコミ」「どつき」「ひな壇トーク」の独自性は、外国人漫才師の目にどう映ったのであろうか。

 苦節20年、お笑い芸人として芸の道を全うしてきたチャド・マレーン氏は現在、漫才に励むかたわらで異色の才能も発揮中。松本人志氏が監督した映画作品などの字幕翻訳や芸人の海外公演のサポートを行い、日本のお笑い文化を世界に発信すべく、日々奮闘している。

 本作を読破すれば、お笑い番組を違った視点でも楽しめそうだ。

チャド・マレーン
1979年、オーストラリア・パース生まれ。吉本興業所属。ホームステイで偶然来日した際に日本のお笑いにハマり、ぼんちおさむに師事。加藤貴博とお笑いコンビ「チャド・マレーン」として活動中。また、松本人志が監督した映画作品などの字幕翻訳や芸人の海外公演のサポートなど、日本のお笑い文化を世界に発信すべく奮闘している。

文=古川諭香