何年経っても消えない悲しみ、終わりがない孤独…その思いとどう向き合うべき?

暮らし

2018/3/3


 何年たっても消えない悲しみやつらい思いをどう処すれば良いのか。実際に経験した20人のメッセージからその活路を探る書籍『悲しみの処方箋』(主婦の友社)が2018年2月28日(水)に発売された。

■「あきらめきれない悲しみ」伴侶・親との別れ

 悲しくて辛くてたまらないときは、何もしなくていい。息をして生きているだけでいいんです。

高木慶子さん 上智大学グリーフケア研究所 特任所長
※高は正しくは「はしごたか」

 汗をかくと熱が下がるのと同じように、涙は心を浄化してくれます。悲しんでいいの。
 泣かないとダメなんです。

 死は人生の中で最も大きな神秘です。”問題”は乗り越えられるけれど、”神秘”は受け入れるしかないのです。

 落ち着いたら、故人と向かい合って、毎日話しかけることで、心が少しずつ強くなっていきますよ。

■「やりきれない悲しみ」がんと向き合う

「何くそ」と思って、家族で連携して、冷たい『告知』のハナを明かそう! まだできることはいっぱいあります。

鎌田 寛さん 医師・作家 諏訪中央病院名誉院長

 いまやがんは死病ではなく、ほかの病気と区別する必要もありません。適切な治療を受ければ、ちゃんと生き抜いていける病気です。

 がんであってもなくても、人間はいつか死ぬのです。

 必要以上にがんを怖がらず、クヨクヨ悩んでもガンは消えないので、あきらめずに最善の治療を受けて、できる限り幸せで前向きな気持ちで毎日を生き抜きましょう。

■「終わりがない孤独」それでも生きてゆく

 人生100年! “いっそ気楽”に、ひとり暮らしを楽しみましょう。そして等身大で世の中と渡り合っていく覚悟と社会をつくりましょう。

樋口 恵子さん 評論家

・夫の死で落ち込まないように、「しがらみ」をつくっておく
 女の老後は、既婚、未婚に関わらず、圧倒的多数がひとりです。既婚者は夫の死で落ち込まないように、会社とか組織とか、ボランティアなら役員を引き受けるなど多少責任のあることを背負って、老後も社会に積極的に参加する伏線を敷いておくことが大切です。

・「仕方なくひとり」ではなく、「できるからひとり」
 ひとりというのは、孤独ではあるけれど孤立ではありません。ひとりであるがゆえに気兼ねなく友達のところに行けるし、来てもらえる。「仕方なくひとり」ではなく、「できるからひとり」なのです。友人の輪を広げて、ひとり暮らしを大いに楽しみましょう。

【コンテンツ紹介】
第一章:「あきらめきれない悲しみ」伴侶・親との別れ
寺田理恵子、イルカ、玄 順恵、小山明子、落合恵子、木内みどり、高木慶子、宮林幸江、河合千恵子、石井須美子、羽成幸子、ひろさちや

第二章:「やりきれない悲しみ」がんと向き合う 
鳥越俊太郎、寺内タケシ、鎌田實、内富庸介

第三章:「終わりがない孤独」それでも生きてゆく
永六輔、樋口恵子、山折哲雄、帯津良一