赤裸々トークにファン歓喜! ツイッター人気マンガ家のトークショー「Fragment Live!」イベントレポート

エンタメ

公開日:2018/6/9

TwitterなどのSNSが日常に溶け込んだことで、友人同士はもちろんのこと、作家とファンの距離感も以前に比べてグッと近づいたかもしれません。
SNSを通して、つらくて眠れない夜にソッと寄り添ってくれる作品に出会ったり、きゅんとするラブストーリーにときめいたり、退屈な時間を色鮮やかなものに変えてくれたり。そんな作品を描く作家に直接感想を送れたり。
5月19日、SNSで大人気の作家さん4名によるトークイベント「Fragment Live!」が開催されました。

 出演者は、『コミケ童話全集』のおのでらさん、『殺さない彼と死なない彼女』『さよならバイバイ、大好きだったよ。』の世紀末さん、『バイトの古森くん』『後輩くんは甘やかしたい』のせかねこさん、『ゆるふわ昆虫図鑑』のじゅえき太郎さん。
 4人とも、実際に会うのはイベントの日が初めて。

おのでらさん
世紀末さん

せかねこさん
じゅえき太郎さん

 司会進行は、世紀末さんの担当編集・関口順一さん、じゅえき太郎さんとせかねこさんの担当編集・山﨑旬さん、おのでらさんの担当編集・斎数賢一郎さん。

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 作家さん同士のトークはもちろん、担当編集との制作秘話、即興イラストバトルなどなど、てんこもりの3時間! 本レポートでは、その一部をお届けします。

■初対面だけど、意外な接点アリ!?

関口:みなさん初対面ということですが、実は少しずつ接点がありますよね。せかねこさんと世紀末さんは、お互いに作品のファンで。お二人が初めてTwitterでやりとりしたときがこれ(スライドにスクショが映される)

世紀末:恥ずかしい!

せかねこ:晒されてる……。

関口:せかねこさんが担当の山﨑さんに、世紀末さんのファンだとを伝えたところから始まったんですよね。

せかねこ:そうです。好きだったのですがフォローする勇気がなくて。そしたら山﨑さんから「世紀末さんにフォローされてますよ」って言われて、すごく驚きました。

関口:じゅえき太郎さんも世紀末さんのこと、意識してませんでしたっけ?

じゅえき太郎:えっ(笑)

関口:以前お会いしたとき「世紀末さんってどんな人なんですか?」って。

じゅえき太郎:いや、世紀末ちゃんはTwitterのカリスマ的存在のように思っていたので、そういう意味で確かに気になっていましたね。世紀末ちゃんは関口さんとタッグを組んでやっているから、僕は山﨑さんと一緒に戦うしかない、と。

関口:ライバル意識ですね。世紀末さん、どう?

世紀末:あの、スライドに私のTwitterアイコンが映ってるんですけど、あの頭上のシロツメクサってフリー素材だから、こういう場で大きく映されると……。

じゅえき太郎:シカトされてる……!(笑)

関口:世紀末さん流の攻撃ですね。

■アラブ王のマンガがアラビア圏でひろまった!? Twitterでの衝撃事件

関口: Twitterですごく驚いたことや嬉しかった出来事、ありますか?

おのでらさん:石油王の漫画がアラビア語に翻訳されたことでしょうか。

おのでらさん:友人とGoogle翻訳で遊んでいたらアラビアの方から連絡がきて……。「君たちはなぜアラビア語が使えるんだ?」って。そうしたらアラビア語と日本語が分かる別の方がきちんと翻訳してくれたんです。それからアラブ圏を描いたマンガとして知られ始めたみたいで、ちょくちょくアラビア語のDMが飛んでくるように(笑)。

世紀末:私はTwitterがきっかけで、大好きなバンドのツアーグッズに携われたのがすごくうれしかったです……。クリープハイプの尾崎世界観さんの本を読んだことを投稿したら、マネージャーさんから「尾崎喜んでます」って連絡をいただいたんです!! それがご縁でツアーTシャツのデザインをさせていただき、『殺さない彼と死なない彼女』の帯コメントもいただけました。

じゅえき太郎:僕は、うーん……DMで昆虫の画像を送ってもらえるようになったことでしょうか。虫の写真と一緒に「この虫はなんですか?」とか「触って大丈夫ですか?」と質問がくるという。ヒアリ騒動があったときは「これはヒアリですか?」って DM がすごく多くて。調べてお答えできるものに関しては、頑張ってお答えしてました(笑)。

せかねこ:私は笑うとニャンちゅうみたいな声になるんですが、それをTwitterで言ったら津久井教生さん(ニャンちゅうの声優さん)からご返信が……! 「昔から見てます」って言ったら、フォローまで返していただきました!!

■作家対応の格差が発覚……!?

関口:今日は担当編集もいるので、これを機に担当の第一印象をお聞きしたいなと。世紀末さん、どうですか?

世紀末:最初に関口さんから連絡がきたときは、「こいつは私のことを騙そうとしてるんじゃないか」と思って、お兄ちゃんと一緒にインターネットでめちゃくちゃ調べました。

関口:え、そんなに情報出てこないんじゃないかな。

世紀末:いや、徹底的に調べたら出ました。KADOKAWAのに同姓同名の編集者さんがいるってわかって、「ああ、本当にいるんだ」って。それくらいですかね。

関口:僕の印象は「存在した」なんですね……。おのでらさんは、どうですか?

おのでらさん:最初の打ち合わせで、Twitter漫画についてどんな話を振っても「ああ、あれね」って理解してもらえたのが印象的でした。今までTwitter漫画についてここまで話せる相手が周りにいなかったので、すごく楽しくて。他の編集さんにも何名か会いましたが、斎数さんがいちばん読んでましたよ。

斎数:いやあ、楽しかったですよね。

関口:斎数さんとおのでらさんって、なんだか学校の先輩後輩みたいな空気感ですね。じゅえき太郎さんは、いかがです?

じゅえき太郎:なんだろう、すごく頭が良さそうなイメージですかね。ネームを持って行ったときも、僕の話を聞かず静かに読んでる。

関口:山﨑はじゅえき太郎さんの話を無視してるの(笑)?

じゅえき太郎:ネームを読んでもらうときってすごく緊張するから、「ダメだとは思うんですけど~」みたいな言い訳をしちゃうんです。で、僕がずっとしゃべっている前で、山﨑さんはひたすら真剣な表情で読んでいる。

山﨑:なにかしゃべっているなぁ、とは思いつつ読んでますね。

関口:なるほど。せかねこさんも山﨑が担当ですが。

せかねこ:そうですね。ただ私は東京から離れたところに住んでいるので、実は山﨑さんにお会いするのは今日で2回目なんです。

山﨑:『バイトの古森くん』は一度もお会いしないまま完成しましたからね。ずっとメールや電話のやりとりで。

せかねこ:山﨑さんは……すごく褒めてくれる印象です。私は自分が描いたものになかなか自信がもてないんですが、ネームに強くダメ出しをされたこともないし。この前、初めてKADOKAWAさん本社に行ったときは、ダメ出しどころかタルトも食べさせてくれましたし。

じゅえき太郎:あれ、ちょっと待ってください。僕はタルトもらってません。

関口:じゅえき太郎さんは週に2~3回いらしていたこともあるって聞きましたが、タルトはもらったことがない?

じゅえき太郎:一度もないです。いつもペットボトルのお茶だけ。いま格差に気づいてしまいましたね――。