『けもフレ』×『サピエンス全史』、『君の名は。』×日本の古典文学…近畿大の名物講義本シリーズ『平成最後のアニメ論』で完結!

アニメ・マンガ

2019/2/12

(c)井上智徳

 「近畿大学」はあらゆるニュースを提供してくれる大学のひとつ。同大学の水産研究所が完全養殖に成功した「近大マグロ」、卒業生でもある「つんく♂」さんが喉頭がんによる声帯摘出と声を失ったことを2015年度の入学式の場で明かしたことを覚えている人も多いだろう。

 そんな近畿大学で話題となったのが、「深夜枠を中心に週に20本以上『アニメ』を視聴しておくこと」が受講条件の講義「映像・芸術論1」。文芸評論家としても活躍する町口哲生さんが、アニメの潮流を整理し、哲学など学問的な知見から重要作を分析する。

 その講義の内容をまとめた書籍「教養としての10年代アニメ」シリーズの3作目『平成最後のアニメ論』(ポプラ社)が2月8日に発売された。本作では、新海誠監督作で大ヒットした映画『君の名は。』を題材に日本の古典文学の豊穣な世界観に触れ、アニメ『けものフレンズ』をテーマに「サピエンス全史から人工生命までの人類史」を説く。ほかにも、「機動戦士ガンダム」シリーズや「VTuber」、ボーカロイド「初音ミク」、現在映画公開中の『幼女戦記』を題材に「萌えの新境地と大戦間ものブーム」を論じ、”平成最後”の冠のとおり2010年代のアニメの総括と、2020年代への展望をのぞかせる。

 前2作と同じく、『COPPELION』『CANDY & CIGARETTES』の井上智徳氏が描き下ろした装画イラストが目印。ぜひ3作あわせてチェックしてみてほしい。

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