樹木希林が言葉を詰まらせながら語った“9月1日”の悲劇とは?『news zero』に娘・内田也哉子が出演

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2019/8/29

『9月1日 母からのバトン』(著:樹木希林、内田也哉子/ポプラ社)

 2019年8月29日(木)、日本テレビ系の番組『news zero』に内田也哉子が出演した。彼女が語ったのは、8月2日(金)に発売された樹木希林との共著『9月1日 母からのバトン』(ポプラ社)について。同書は樹木希林が遺した言葉と、それを受けて内田也哉子が考え、対話し、その末に紡ぎだした言葉をまとめた一冊だ。樹木希林が本当に伝えたかったことは何なのか、『news zero』で内田也哉子は同書をより深く理解するためのヒントを教えてくれた。

「死なないで、死なないで……。今日は、大勢の子どもが自殺してしまう日なの」。昨年の9月1日、病室の窓の外に向かって樹木希林は言葉を詰まらせながらそう呟いたらしい。夏休みが終わり2学期に突入するその日、多くの子どもたちが陰鬱な気持ちを抱えている。

 内田也哉子は「癌でいつ死ぬかわからない状態で死が現実味を帯びてきたときに、健康もあって、未来もあって、命を落としていく子どもたちに何か伝えたかったのだと、そのときは困惑もしたけれど、今になって子どもたちに伝えたかったのだと思う」と、その時の心境を告白。

 さらに「本人が不登校や自殺について、率先して皆さんに何か伝えたいというわけではなかった。『不登校新聞』の取材を受けたり、歳をとって、きっかけをもらって、徐々に活動を増やしていった感じだったと思います」と樹木希林の心境を代弁していた。

 『9月1日 母からのバトン』は、母・樹木希林からバトンを受け取った内田也哉子だからこそ伝えることができる“命”の物語なのだろう。同書を手に取った人の感想を見てみると、「夏になると今でもかつて9月1日に抱いていた辛い気持ちが蘇る。私も『休んでいいよ』と言われたかったな…」「希林さんはご自身が亡くなる直前まで9月1日に学生の自殺が多いことを気にされていた。そんな彼女の言葉はやっぱり胸に響く」「希林さんは昔から一貫した気持ちを伝えていたように思う。この本を読んでようやくその本質を理解できた気がする」といった声が多い。どうやら皆それぞれに、樹木希林の大切なメッセージを感じ取っているようだ。

 ちなみに『news zero』では、内田也哉子が有働由美子キャスターとの対談を通して小学校時代の母との関係性や病室で樹木希林が語ったこと、実際に不登校経験者と会って感じたことなどを語った。

 現代に生きる私たちが知らなければならないこと、夏の終わりに今一度考えてみるのも良い。ぜひ『9月1日 母からのバトン』をチェックしてみてほしい。