待望の続編、放送スタート! 織田裕二主演『連続ドラマW 頭取 野崎修平』、正義感溢れるあの男が“頭取”として帰還

エンタメ

2020/1/17

 織田裕二が、強い正義感と厚い人情で銀行の不正と戦う銀行員を演じ、大好評を博した『連続ドラマW 監査役 野崎修平』(WOWOW 2018年1月放送)の続編『連続ドラマW 頭取 野崎修平』が、新作を切望していたファンの大喝采のなか、1月19日(日)から、放送がスタート(全5話 毎週日曜22:00~)。監査役から頭取へ――野崎はどう変わったのか?

 バブル崩壊後の“失われた20年”。それがシリーズ前作から続く、このストーリーの舞台だ。ドラマ続編の幕開けに映し出されるのは、業績不振の責任をとった、おおぞら銀行頭取・柳沢(光石研)の辞任会見。「こんなドロ舟に乗ってくれる人がいますかねぇ」という危機的状況に追い込まれた銀行の次期頭取として、白羽の矢が立ったのが野崎修平だった。あの男が、おおぞら銀行に帰ってくるのだ!

 傑作経済コミックを原作にとった本シリーズは、金融ビッグバン時代の背景をはじめ、リアルにこだわりながらも、エンターテインメント色あふれる人間ドラマ。シリーズ新作でも、それが第1話から勢いあるストーリーに乗って展開していく。

■自分流で銀行再建を進める野崎。そこには、トップゆえの覚悟と孤独も

 かつて監査役として銀行の闇を晒し、その病巣を吐き出させた後、自身が頭取として一歩を踏み出すことになったものの、おおぞら銀行国有化に伴い、そのポストを辞任。そのあと多くの企業再建に携わってきた野崎が、異例の抜擢を受けるところからストーリーは始まる。

 頭取に着任した野崎を待ち受けていたのは、リストラや成果主義で士気を失った行員たちと、彼に冷たい目を向け、頭取の座から引きずり降ろそうとする役員たち。

 いきなり針の筵のど真ん中に立たされる野崎だが、前作でも「まさにハマり役!」と絶賛された織田裕二が、ひとまわり大きくなった彼を“快演”している。「おおぞらが昔と同じような独善的な銀行になるならば、私はためらわずこの銀行を潰す」と、行員たちの前で宣言するシーンでは、このドラマを支える“野崎らしさ”が存分に滲み出る。その表情にはトップに立つ者の覚悟と孤独も……。

■野崎の失脚を企てる人物とは。本作からの新キャラクターにも注目

 独自の再建案で突き進む野崎の前には、次々と対立する人物も現れる。

 その筆頭が、松嶋菜々子演じる立川祥子だ。前作では、出世への野心を原動力にして、男社会のなかで戦ってきた彼女。本作では、野崎が去った後のおおぞら銀行を常務として支えてきた立川と野崎の、銀行を守るための方針が対立、互いの正義のぶつけ合いが描かれていく。笑顔で野崎を迎えるが、腹の内では虎視眈々と上のポストを狙う祥子。これまで松嶋があまり演じてこなかったタイプのヒロインだが、観る者が凍り付いてしまうような冷たい表情に一変するさまに魅了される。

 そして、本作からの新キャラクターも。小澤征悦演じる京極春樹は、野崎が駆逐した京極頭取(古谷一行)の息子。元財務省主計局のエリート官僚だった彼は、みずから望んでおおぞら銀行に役員として入ってくる。この先、野崎から頭取の座を京極家に奪い返すため、画策を繰り返していくことになるが、波乱に満ちた展開を予見させる第1話での、春樹登場シーンは圧巻。傲慢で、シニカルな語り口にも釘付けとなってしまう彼の動向からは目が離せない。

 もうひとりの新キャラクターは、“半官半民のところでのうのうと楽しながら、ほとぼりがさめた頃、自分が潰した銀行に戻ってくるなんて許せない”と、野崎に対し怒りを露わにする、風間俊介演じる融資部の若手行員・石原俊之だ。後に野崎の掲げる“社会に貢献できる理想的な銀行づくり”をともに担っていく石原だが、初回では、野崎に対して反発心を剥き出しにし、彼から突然出されたミッションに苦悩する。石原の反骨精神に目を付け、銀行員として育てていこうとする野崎の姿にも、新たな“野崎らしさ”が見えてくる。

 全5話に凝縮されたストーリーは、一話一話、すべてが見どころ。

 前作に続き、元おおぞら銀行専務で、企業のリスクマネジメントをする会社を起業した武田(岸谷五朗)、元頭取・京極(古谷一行)、野崎との対決に敗れ、収監されている総会屋の東都政策研究室総帥・海藤(宇梶剛士)をはじめとする人物たちも、ストーリーに深く絡んでくる。

 まずは第1話で、“監査役”から“頭取”となった野崎修平の堂々たる姿を観てほしい。

『連続ドラマW 頭取 野崎修平』(全5話)[第1話無料放送]
 1月19日(日)より、毎週日曜22:00~

原作:周 良貨・能田 茂(『頭取 野崎修平』集英社刊) 脚本:前川洋一 監督:権野元 出演:織田裕二、松嶋菜々子、小澤征悦、風間俊介、岸谷五朗、瀧本美織、駿河太郎、泉 里香、小林且弥、渡辺翔太(Snow Man/ジャニーズJr.)、三浦誠己、小市慢太郎、野間口 徹、西田尚美、相島一之、宮川一朗太、宇梶剛士、古谷一行

おおぞら銀行国有化から3年。再生の兆しが見えないなか、かつて監査役として銀行の闇を晒した野崎修平が同行頭取に再任した。行員たちの仕事への気持ちが荒廃しているなか、社会に貢献できる理想的な銀行づくりを目指し、改革に乗り出した矢先、元エリート官僚で京極元頭取の息子・春樹が取締役に就任。父親が築き上げた頭取の座を奪い返そうと、常務の祥子とともに野崎を失脚させるため様々な策略を企てる。

直前の前作再放送
『連続ドラマW 監査役 野崎修平』(全8話)
全話をWOWOWオンデマンドで配信中
原作/周良貨・能田茂(『監査役 野崎修平』集英社刊) 脚本/前川洋一 監督/権野 元 出演/織田裕二、岸谷五朗、松嶋菜々子(特別出演)、古谷一行ほか

出世コースから程遠い行員生活を送ってきた野崎のもとに下りた辞令は、役員昇進である監査役への就任。だがそこで銀行内の不正を目の当たりにし、この銀行を変えると決意する。そして辿り着いた銀行の抱える“究極の闇”。そこには頭取の影が……。やがてストーリーは銀行内にとどまらず、魑魅魍魎うごめく政界へも発展していく――。

『頭取 野崎修平』全10巻 (電子書籍)
周良貨/原作 能田茂/画
集英社ヤングジャンプコミックスDIGITAL 各480円(税別)

文=河村道子