原作小説『小説 BATTLE OF TOKYOvol.1』ついに発売――未来都市「超東京」で4つのチームの戦いが始まる

文芸・カルチャー

公開日:2021/2/25

『小説 BATTLE OF TOKYO vol.1』
月島総記/角川文庫)

 Jr. EXILE世代の4チームが集結し、コラボバトルを繰り広げる総合エンタテインメントプロジェクト、BATTLE OF TOKYO。2019年のアルバムリリース以来、長らく謎に包まれていたその全容がいよいよ明かされ、本格的に始動するーー。

 GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ。

 EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS に続くJr.EXILE世代であり、今後のLDHを背負っていく使命を帯びた38名の若者たち。彼らを中心とした未曽有のプロジェクト、BATTLE OFTOKYO(以下、BOT)。

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 舞台となるのは、はるか未来の架空の都市〈超東京〉だ。

 GENERATIONS は7人組の怪盗団「MAD JESTERS」に。THE RAMPAGE は最強の用心棒集団「ROWDY SHOGUN」に。FANTASTICS は人気イリュージョニストにして街を守るトラブルシューターの「Astro9」に。BALLISTIK BOYZ は自由を愛するハッカー集団「JIGGY BOYS」という設定だ。

 彼らはそれぞれのチームの個性に特化した異能力”スキル”を持っており、スキルの発動によって互いの存在を感知しあう。そして世界の秘密を解き明かす闘いへと導かれていく……。

 LDHメンバーが総出演するプロジェクトというと、日本全土を席巻し一大ブームを巻き起こした「HiGH&LOW」(以下、「ハイロー」) が記憶に新しい。BOTはその第2弾のようなもの……と想像する人も多いかもしれないが、とんでもない。

 「ハイロー」が不良マインドあふれる男たちの友情と抗争をド直球に描いていたのに対し、BOTはそのコンセプトからして入り組み、かつSFマインドに充ちている。

 それもそのはず、本プロジェクトチームには『攻殻機動隊』『交響詩篇エウレカセブン』など数々のSFアニメを手がけた脚本家の佐藤大氏を招聘。またVR映像演出の第一人者・東弘明監督、小説家の月島総記さんも参加して共同で世界観とストーリーを構築。「ハイロー」の脚本を担当する平沼紀久さんらを中心に、EXILEHIROの次世代エンタテインメント創造へのアイデアをもとに、デジタルテクノロジーを駆使しバーチャル世界で新たなLDHエンタテインメントを展開する、かつてないプロジェクトを目指しているのだ。

 2019年7月にコラボ形式のアルバム『BATTLE OF TOKYO 〜ENTER THE Jr.EXILE 〜』リリースと4daysのライブ。そして多くの人の度肝を抜いたMV6本が発表されて以降、長らく沈黙を保ってきたBOTだが、これから一気に動きだす。まず小説版の発売を皮切りに、新作MVの発表、さらにはデジタル、バーチャルでの様々な展開も準備している。

 2020年という苦境の時期を経て、新たな時代を切り拓く世界規模のエンタメを――。無限にして未知なる可能性を秘めたBOTが今この瞬間から、いよいよはじまる。

文:皆川ちか
(本記事は『ダ・ヴィンチ』2021年3月号「BATTLE OF TOKYO」特集からの転載です)