会社の部活で「eスポーツ」を採用する企業が増加。そのねらいは?

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公開日:2021/4/19

会社の部活で「eスポーツ」を採用する企業が増加。そのねらいは?

 近年日本でも「eスポーツ」が急速に認知されており、会社の部活としてeスポーツを採用する企業も増えているそうです。果たしてeスポーツは、仕事にどのような影響を与えるのでしょうか。

eスポーツ部を設立する企業のねらい

 eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、主に競技性の高いゲームなどに使われる名称。近年はゲーム専門のプロチームによる世界大会などが盛んに行われており、ゲームを「スポーツ」として捉える動きが高まっているようです。

 そんな中で「株式会社日立システムズ」は、2018年10月に社内クラブ活動の一環として「eスポーツ部」を新設。取引先チームとの交流戦や、社内大会などに取り組んできました。「eスポーツ部」設立のねらいとして、同社は「活動を通じて世代や組織を超えたコミュニケーションの活性化」「優れたeスポーツ選手を輩出することを通じて、チャレンジングな企業風土を醸成」などをあげています。

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 その他にも、今年は「NTT 東日本」がeスポーツチーム「TERA HORNs」の結成を発表。社内公募で集まった社員の中から、選りすぐりの精鋭が選抜されました。さらに「株式会社電通」「株式会社サイバー・コミュニケーションズ」「凸版印刷株式会社」は、共同で企業向けのeスポーツイベントを開催。eスポーツを通じた異業種交流会が行われ、熱い戦いが繰り広げられたようです。

社会人がeスポーツをやるメリットは?

 プレイヤーとしてeスポーツに参加する企業に、ネット上では「こういう会社で働きたい!」「うちの会社もeスポーツ部を立ち上げてくれないかな」「ゲームだったら社内の誰よりも有能な自信がある!」といった声が。実際に社会人でも趣味でeスポーツに興じている人は少なくないようで、「休日にフットサルをやるようなものでしょ」などとも言われています。

 ところで社会人がeスポーツをするメリットとしては、どのようなものがあげられるでしょうか。まず多いのが「今はネットを介してやれるゲームがほとんどだし、社員同士の関係が良くなりそう」といった意見で、コミュニケーションの場として利用されているようでした。確かに共通の趣味ができると、社内での会話も円滑になる可能性が。ゲームで協力したり対戦することを通して、より絆が深まっていくかもしれません。

 その他には「直観力や判断力を鍛えられる…… ような気がする」「ゲームによるけど、海外の人とチャットでやり取りするから基本的な英語はわかるようになった」といった声が。また「本当にゲームで勝つためにはPDCAを回さなきゃいけないし、問題を解決する能力は養われそう」とも指摘されていました。

「社会人の趣味としてのeスポーツ」は、今後どのように広まっていくのでしょうか。

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