アパレルショップ店員が語る「昔の服」を取っておくべき理由

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公開日:2021/7/13

アパレルショップ店員が語る「昔の服」を取っておくべき理由

服屋の店員に言われた「服を捨てない方がいい理由」

 2020年1月、Twitter上に投稿された呟きが大きな話題を呼んでいました。そのツイートは、信頼できる服屋の店員から「売っている僕らが言うのも何だけれど服の質はどんどん落ちてきている。いいものをお持ちだと思うから昔の服は捨てないほうがいい」と助言されたというもの。実際に投稿者はアドバイスに従い、服をたくさん所有しているといいます。

 ツイートの内容に共感する人は多かったようで、Twitterユーザーからは「たしかに最近の服は質が落ちて、劣化しやすくなったような気がします」「古くなってきたから買いなおそうとしても、もう同じクオリティのものは売ってない…」「最近の洋服は高いお店でも量販店でも、生地の質が落ちてるように感じます」といった声が続出。

 

 また、クリーニング店に勤務しているとあるユーザーは「昔のものって、本当に縫製も綺麗だし、素材の質も違う」と発言。ニット類や布団に至るまで質の低下を感じるそうで、「経済の悪化って、こうゆう所に出てくるんだな」と実感を語っていました。

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世界を席巻する「スローファッション」

 最近ではファストファッション系のブランドが普及し、手頃な価格で服が手に入るようになっています。しかし安価な衣類は信頼できないという人も多いようで、Twitter上では「ファストファッションは持ちが悪い。肌着も何回か洗うとすぐに向こうが透けて見える」「やっぱり高価な物に比べると生地が薄い」といった声が。

 そんな中、世界ではファストファッションの対義語となる“スローファッション”という考え方が広まっているそう。ファストファッションは“ファスト=速い”という言葉の通り、流行を取り入れた服を短いスパンで大量生産するのが特徴です。それに対してスローファッションが重視しているのは、環境保護という観点。使い捨ての大量生産品ではなく、長い間着られる上質な服を選ぶのが基本となっています。

 環境に優しいだけでなく、長期的な目線で考えるとリーズナブルなのもスローファッションの利点。もし安価な服を手に入れても、流行が変わったり素材が劣化するたびに買い替えていたら出費がかさんでしまいます。一着の値段にとらわれるのではなく、どれだけ長い間着られるのかを考えることが大切です。

 そこでポイントとなるのは、流行に左右されすぎないデザインを選ぶこと。数年後の自分を思い浮かべて、世間の価値観が変わっていても着られそうなものをチョイスしましょう。また素材や縫製をよく確認して、経年劣化に耐えられるものを選ぶのも重要です。

 流行に流されず、世界でも通用する普遍的な価値観を取り入れることこそ“真のオシャレ”と言えるのかもしれませんね。

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