和牛出演の『情熱大陸』がDVDに。『情熱大陸×和牛』発売記念オンラインイベントをレポート!

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公開日:2021/9/12

情熱大陸×和牛
『情熱大陸×和牛

 9月9日、DVD『情熱大陸×和牛』の発売を記念し、和牛(水田信二・川西賢志郎)のオンライントークイベントが開催された。イベントには、本作品の演出を務めた山内健太郎ディレクター(MBS)も登場。和牛とは長い付き合いだという山内氏とともに、息の合ったトークを約1時間にわたり繰り広げた。

 DVD『情熱大陸×和牛』は、2021年3月14日に放送された『情熱大陸(和牛編)』に未公開映像を加えたもの。2枚組・約120分のボリュームで、普段は見せることのない「ネタ作り」の様子など貴重な映像も収録されている。出場資格を2年残し、2019年に『M-1グランプリ』卒業を宣言した和牛。「漫才師として舞台に立つこと」を第一に選んだ彼らの、生き様に迫る作品となった。

情熱大陸×和牛

 イベント前半では、DVDを観た3人が「話したい」と思うシーンを3つずつ紹介。撮影の裏話を交えながら、密着当時を振り返った。

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 川西がピックアップしたのは、水田が舞台の本番前に靴紐を直しているシーン。元々、左右のバランスを気にしてよく靴紐に触っているという水田。ただ、密着期間中に関しては「(靴紐を触る回数が)ちょっと多ない?」と思ったそう。

情熱大陸×和牛

 川西は、“ドキュメンタリーの王様”とも言える『情熱大陸』に密着されると、誰でもカメラを意識した行動をしてしまうのではと分析。その状態のことを、「情熱大陸をする」と表現した。水田だけでなく、現場にいたスタッフにまでその傾向が見られたそう。川西自身もカメラを意識する自分を感じていたそうで、「ドキュメンタリーの中にも、ちょっと『情熱大陸(をしている状態)』が入っちゃってる」と語った。緊張が解けたからか、密着期間終了後、水田は舞台の出番に遅刻してしまったそう。その結果、先輩芸人のショウショウに出番を代わってもらったのだとか。川西は「僕の中での『情熱大陸』完結版は、2人でショウショウさんに頭下げてるところ」だと語った。

 水田が選んだのは、アキナと和牛の4ショット。初めてのレギュラー番組が一緒だったという和牛とアキナ。その番組には山内氏も参加していたため、当時のメンバーで『情熱大陸』に関われたことが感慨深いという。このシーンが好きだと語る水田は、「またみんなで集まれたらなぁ。GAGとか、学天即とかプリマ旦那(現・令和喜多みな実)とか」と振り返った。

情熱大陸×和牛

 また、同期ということもあり、アキナとアインシュタインは特に「すごく特別」という川西。仕事がなく「飯も食えてない」ときに切磋琢磨した時代があるからこそ、今では「『情熱大陸』のDVDにしていただけるような漫才師」になれたと語った。

 山内氏は、和牛のネタ作りシーンをピックアップ。漫才師は「こんなボケどう? こんなツッコミどう?」とラリーをしながらネタを作ると思っていたが、想像とまったく違っていたという。和牛は2時間以上「設定」について話しており、それが印象的で「すごく貴重な場面を撮らせてもらった」と振り返った。

情熱大陸×和牛

 川西によると、芸人にとってネタ作りを見せることは、本来であれば「ネックになってくる」。ただ密着を引き受けた時点で「見せ切る」と決め、普段通りリアルにネタ作りをしたんだそう。山内氏は、ネタ作り撮影の際は和牛を2人にし、カメラを固定した上で別室でモニタリングしていたという。カメラが動くと「リアリティがなくなる」とし、DVDを購入した人は「覗いてる」感覚でネタ作りを見てほしいと話した。

 イベント後半では、ファンから届いたいくつかの質問に回答。質問は、なんと500通ほど届いたという。「情熱大陸のオファーを受けたときの心境」「密着中、カメラマンやディレクターに苛立ちを感じなかったか」「放送後の反響」などの質問に回答した。

情熱大陸×和牛

 エンディングで、山内氏は「(自分は)テレビマンなんで、放送したものが残らないのが普通」だが、それが今回DVD化されたことに対し「大げさじゃなく、一生もんの仕事になった」と感謝の想いを述べた。またDVDを購入した方に対し、何回も観れるように作っているので「2周目・3周目と長く観ていただけると嬉しい」とメッセージをおくった。

 川西は、DVDには「あくまで、今、2021年の僕たちがリアルに詰まっている」とコメント。今後どうなっていくか分からないが、これからも「良い漫才師でいれたらなと思っておりますんで、今後の僕たちにも期待していただけたら」と話した。

 最後に、水田は今回発売するDVDが良いものになったことを踏まえ、「これがこの先も良いものであり続けるためには、自分たちもずっとちゃんと漫才やっていかなあかんなと思う」という。買ってくれた人・関わってくれた人をがっかりさせないようにしたいと、和牛の未来を見据えた。また、『情熱大陸』で川西の好感度が上がった一方、自身はそうではなかったことにも言及。「子ども抱くシーンとか、サインしておばちゃんとハグするシーンとかは、どっかで『ネオ情熱大陸』みたいなかたちでやらせてほしい」と希望を口にした。

情熱大陸×和牛

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