【大手派遣会社のメリット・デメリットランキング】利用経験者167人アンケート調査

株式会社エミリス

公開日:2025/3/27

大手派遣会社のメリット・デメリットに関する意識調査

株式会社エミリス(大阪府東大阪市、代表取締役:馬場 栄和)は、大手派遣会社を利用したことがある167人を対象に「大手派遣会社のメリット・デメリットに関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

派遣社員として働く際、「やっぱり、名の知れた大手派遣会社を利用したほうがいいのかな?」と悩む人も多いでしょう。

大手派遣会社には、大手ならではのメリットがある一方で、デメリットもあります。

そこで今回、株式会社エミリス( https://emiris.net/ )は、大手派遣会社を利用したことがある167人に「大手派遣会社のメリット・デメリット」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

詳細はこちらhttps://emiris.net/column/1554#cyousa



【調査概要】
調査対象:大手派遣会社を利用したことがある方
調査期間:2025年2月10日~24日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:167人(女性114人/男性53人)
回答者の年代:10代 1.2%/20代 37.7%/30代 35.3%/40代 16.8%/50代以上 9.0%



【調査結果サマリー】
・大手派遣会社ならではのメリット1位は「求人数が多い」
・大手派遣会社のデメリットは「フォローが不十分」
・大手派遣会社を選ぶ際のポイントは「対応の良さ」
・地域密着型派遣会社より大手派遣会社のほうが良かった人が83.5%



大手派遣会社ならではメリット1位は「求人数が多い」

大手派遣会社を利用したことがある167人に「大手派遣会社ならではメリット」を聞いたところ、圧倒的1位は「求人数が多い(57.5%)」でした。以下、2位「対応が良い(17.4%)」、3位「福利厚生が充実(16.8%)」、4位「安心感がある(13.8%)」、5位「大手企業に派遣される(11.4%)」の結果です。

大きく分けて「仕事探し」と「働き始めてからの安心感」という面で、大手派遣会社にメリットを感じている人が多いとわかりました。仕事探しをするうえで求人数が多かったり、憧れの大手企業で働ける求人が多かったりすることは魅力的です。

また丁寧な対応をしてもらえて福利厚生も充実していると、働き始めてからも安心できますよね。

<1位 求人数が多い>

・紹介してもらえる仕事数が多いため、仕事が決まりやすい(10代 女性)
・求人掲載数が多く、東京などの都市部でなくても多くの求人が出ている。家から近くの案件や未経験でもOKな案件が多数あるので、チャレンジしやすい状態でした(20代 男性)
・複数の派遣会社に登録しましたが、やはり大手は求人数が多く、自分に合った仕事を探しやすいと感じました。「給与」「勤務地」「時間帯」「業種」などいくつか希望条件を出しましたが、複数の仕事を紹介していただけました(30代 女性)

幅広い選択肢が、派遣社員として働く人にとっての大きな魅力になっていることがわかります。選択肢が多いと、希望に合う業種・職種や働き方の求人を見つけやすくなるからです。

「実務未経験なのでハードルの低い派遣から」「プライベートと両立しやすい働き方をしたいから派遣で」といった条件がある人も、仕事を見つけやすくなります。

<2位 対応が良い>

・派遣会社を初めて利用した際、丁寧にマンツーマンで打ち合わせをしてくださった(30代 女性)
・担当者がきちんと教育されており、きめ細やかで親切(40代 女性)
・コンサルタントの対応も親切で、常に相談に乗ってくれる点が非常に心強かったです(50代以上 男性)

大手派遣会社を利用して、フォロー体制や担当者の対応力に感心した人も多くなっています。大手派遣会社では担当者の教育もきちんと行われていますし、相談窓口などのフォロー体制が確立されているからです。

仕事探しの相談をするときも、就業開始してから相談したいことがあるときも、対応力が高いと安心できます。

<3位 福利厚生が充実>

・福利厚生が整っている会社も多いこと(20代 男性)
・研修が充実しており、低価格でMicrosof Excel講座をオンライン受講できてとても助かりました。身につけたExcelスキルはずっと活用できています(30代 女性)
・正社員でなくても、派遣会社独自の福利厚生が受けられること(40代 女性)

大手派遣会社は法律で定められた福利厚生だけではなく、独自の福利厚生メニューを用意していることが多いです。具体的な福利厚生の内容は「社会保険」「健康診断」「研修」「交通費支給」「レジャーの優待」などです。

上記のような福利厚生があることで収入が増えたり支出が減ったりして、手元に残るお金が増えます。「福利厚生の充実が安心感につながっている」というコメントもありました。

<4位 安心感がある>

・サポート体制が整っているので、給与の未払いや支払い遅れなどのトラブルがなく、スムーズに支払いが行われる点も安心でした(20代 男性)
・「派遣会社が倒産したり支払いが滞ったりすることはないだろう」という安心感はあります(40代 女性)
・派遣先でも信用されやすいし、自分も安心感があること(50代以上 女性)

大手派遣会社であれば倒産や給与未払いのリスクが少なく、コンプライアンスの面でもしっかりしているだろうと考える人が多いからですね。

また「長期的に勤務できる可能性がある」という声も。大手派遣会社だと派遣期間が終わっても、すぐに別の求人を紹介してもらえる可能性が高くなります。無収入になるリスクを少なくできる点でも、大手派遣会社は安心だとわかりました。

<5位 大手企業に派遣される>

・大手企業への派遣など、良質な求人が揃っている。きれいなオフィスで働きたい人にとっては良いと思う(20代 男性)
・派遣先に大手企業が多く、有給休暇や給与について信頼できる(30代 女性)
・派遣先企業に多くの有名企業が含まれており、自分のキャリアにプラスとなる案件が多いと感じました(50代以上 男性)

大手派遣会社を利用すると、知名度の高い企業や大手企業で働ける可能性が高まります。「大手派遣会社に高めの派遣料金を支払える会社」が派遣先となるからですね。大企業や有名企業に正社員として入社を目指すのは狭き門ですが、大手派遣会社の派遣社員ならハードルは下がります。

なお派遣社員として大手企業で働けるメリットとしては、「きれいなオフィス」「休みを取りやすい雰囲気」「キャリアアップ・スキルアップになる」などが挙がりました。

「大手企業は派遣社員の受け入れに慣れているので、働きやすい」というコメントも。派遣社員に任せる仕事内容が明確で、派遣社員の働き方にも理解が深い職場は働きやすいとわかります。



大手派遣会社のデメリットは「フォローが不十分」

続いて、「大手派遣会社のデメリット」を聞きました。

1位は「フォローが不十分(30.5%)」。2位「融通がきかない(13.8%)」、3位「競争率が高い(12.0%)」が続きます。以下、4位「担当者の当たりはずれが大きい(7.8%)」、5位「担当者がよく変わる(4.8%)」の結果でした。

主に対応面やフォロー面で不満を感じている人が多くなっています。

ただ「デメリットはない」という人も13.2%で多く、挙げられたデメリットの数もメリットに比べて少なくなりました。そのため全体的には「大手派遣会社はデメリットよりもメリットが大きい」と感じている人が多いこともわかります。

<1位 フォローが不十分>

・就労後のアフターフォローが遅いこと(20代 女性)
・営業担当者やコーディネーターが抱えているスタッフ数はかなり多いので、ほとんどスタッフケアに手が回らず、自分自身で解決できそうな内容の相談はけっこう流されてしまいます。「自分自身で考えてください」という回答が返ってきたこともあります(30代 女性)
・派遣先が決まってから、担当者に放置されがちになってしまった(40代 男性)

とくに就業開始後のフォローについて、不十分と感じた人が多くなりました。派遣先が決まるまでは熱心だったのに、就業開始にフォローをしてもらえなくなり、「所詮派遣スタッフは営業成績を上げるための駒なのか」と感じる人もいます。

フォローが不十分になってしまう理由としては担当者の資質もありますが、「担当者ひとりで抱えているスタッフが多いから」なども挙がっています。抱えているスタッフが多いことで、問い合わせや相談への対応が遅れてしまうケースもあるとわかりました。

<2位 融通がきかない>

・決められたルールや線引きが多いため、臨機応変な対応にならないことも多い(20代 女性)
・事務的なやり取りで、融通がきかない(30代 男性)
・個別事案への対応がマニュアル化されすぎていること(40代 女性)

多くの大手派遣会社では、ルールやシステム、マニュアルなどがきっちり決まっています。ルールやマニュアルが厳格に運用されているおかげで、全国どこでも同じサービス品質を維持できます。

一方で「画一的で寂しい」「かゆいところに手が届かない」と感じた人も多くなりました。例えば「相談したいことがあるとき、担当者に直接相談はできず、別途設けられている相談窓口を経由する必要がある」などのケースがあります。

<3位 競争率が高い>

・大手派遣会社は求人数豊富ですが、登録者も多いため人気の案件は競争率が高い(20代 男性)
・待遇の良い人気求人は募集者が多いこともあり、すぐ決まってしまう。社内選考に通らないことがある(30代 女性)
・とにかく競争率が高い。職種未経験などのハードルはあったかと思いますが、100社エントリーして3社~4社ぐらいしか選考に残れませんでした(30代 女性)

大手派遣会社は登録している派遣スタッフも多いため、「高時給」「駅から近い」「仕事内容や派遣先が魅力的」といった求人には、人がたくさん集まります。

応募者がたくさん集まれば、スキルや能力の高い人が優先されます。そのため社内選考で落選してしまい、希望の仕事に就けなかった人も多いとわかりました。「地元密着型よりもスキルが求められる」というコメントも寄せられています。

<4位 担当者の当たりはずれが大きい>

・「レスポンスの速さ」「連絡の頻度」「連絡方法」「説明力」など、営業担当によって満足度に雲泥の差がある(30代 女性)
・就業しているスタッフよりも、新しい仕事の営業を優先する若い営業さんが多い大手派遣会社に当たったときは、面談中もスタッフの話は聞かず自分の話ばかりというケースがありました。一方で派遣スタッフの話を聞いて、働きやすいように動いてくださる営業さんがいる大手派遣会社もありました(40代 女性)
・担当者の当たりはずれが大きかった。おざなりな対応しかしてくれない人に当たると最悪でした(50代以上 女性)

大手派遣会社は派遣コーディネーターや営業担当者の数も多くなっています。そのため、相性の悪い担当者や雑な担当者に当たってしまう可能性も。同じ派遣会社に登録していても、担当者の対応によって評価は大きく変わると予想できます。

<5位 担当者がよく変わる>

・担当者が何度も変わることがあった。引き継ぎがきちんとされていないこともあり、戸惑った(30代 女性)
・大手の場合は担当の営業さんの異動が激しく、毎年担当が変わってきちんと引き継ぎされないこともよくあります(40代 女性)
・内勤のコーディネーターや担当営業の異動が多い(50代以上 女性)

大手派遣会社の場合は、派遣コーディネーターや営業担当者の異動や、退職・転職などの入れ替わりも頻繁です。

担当者が変わるとイチから新しい担当者と関係を築く必要があるので、デメリットと感じる人も多くなりました。相性が良かった担当者から相性の悪い担当者に交代してしまう可能性もあります。

またコメントでは「担当が変わったときにちゃんと引き継ぎできていないと困る」という声も多くなりました。



大手派遣会社を選ぶ際のポイントは「対応の良さ」

大手派遣会社を利用したことがある167人に「大手派遣会社を選ぶ際のポイント」を聞いたところ、1位は「対応の良さ(36.5%)」でした。僅差の2位は「福利厚生が充実している(31.1%)」、3位は「求人数が多い(29.3%)」となっています。

時給よりも「担当者の対応やサポート体制」「福利厚生」など、安心して就業できるかを重視している人が多いとわかりました。

<1位 対応の良さ>

・担当営業が信頼できるかどうか。人当たりが良いだけではなく、派遣社員のことを考えて行動してくれるかどうか(20代 女性)
・大手だと派遣先によって営業担当の質にバラツキはあると感じるので、相性を見極めることも大事だと思う(30代 女性)
・会社自体の福利厚生も大事だとは思いますが、担当者が親切かやちゃんと派遣先との連絡を密に取ってくれるかが大事(40代 男性)

具体的には「会社として用意しているサポート体制」と「担当者の対応」があります。とくに担当者の対応を挙げた人が多くなりました。

派遣会社の担当者は、登録者の希望を聞いて求人を紹介してくれます。意思疎通がうまくできないと希望と合わない求人を紹介されてしまうので、担当者の対応力や姿勢は大切です。

また担当者は求人紹介だけではなく、スキルアップの提案やアフターフォローも担ってくれるので、就業開始後もお世話になる相手です。就業先でのトラブルについて相談することもあるので、「担当者を信頼できるか」「担当者の対応が早いか」が大切だと感じている人も多くなりました。

<2位 福利厚生が充実している>

・福利厚生が充実していること。また小さい子どもがいるので、託児所・病児保育などがあるといい(30代 女性)
・有給休暇や健康診断など、福利厚生の充実ぶりを確認しておくこと。交通費支給の有無なども(50代以上 女性)

派遣社員はどうしても正社員に比べて雇用が不安定で、経済面で不安を抱えやすくなります。「年金」「保険」などの福利厚生が充実していると安心感につながるため、派遣会社を選ぶときには福利厚生を重視する人も多くなりました。

「使える制度がどうか確認したほうがいい」というコメントもあり、自分にとって役立つ制度があるかも重要だとわかりました。「独自の福利厚生が充実」と言われている大手派遣会社でも、使いたい・使える福利厚生がないなら、恩恵にあずかれないからですね。

<3位 求人数が多い>

・求人数が多いこと。他では扱っていない求人があること(20代 女性)
・求人数が多く、新着情報が日々入る(30代 女性)
・正直なところ、派遣会社の良し悪しは実際に登録し働いてみないとわからないと思いました。そのため希望する勤務地の求人を多数出している派遣会社に登録・応募してみるのが、一番良いかと思います(40代 女性)

いくら担当者の対応が良くて福利厚生が充実していても、就業できないと意味がありません。そのため求人数の豊富さは派遣会社選びで大切なポイントになります。

ただし派遣会社全体の求人数が多くても、働きたいエリアや職種の求人が少ないと、応募できる仕事は少なくなってしまいます。そのため、希望する求人が多いかをチェックポイントとしている人も多くなりました。

<4位 時給が高い>

・同じ職場でも時給に差があるので、できるだけ時給の高い派遣会社を選びます(20代 女性)
・時給が高めに設定されている(30代 女性)

同じ職場でも、派遣元である派遣会社が違うだけで時給が違うこともあります。

理由としては「派遣先企業が派遣会社に払っている派遣料金が違う」「派遣会社のマージンが違う」などが考えられます。そのため職場や労働時間が同じ派遣求人なら、時給を見比べて応募する人もいるとわかりました。

<5位 口コミの評価が高い>

・他社との表面的な違いはあまりないので、利用者の口コミを確認することが大事だと感じています(30代 女性)
・実際に利用した人の口コミや評判を参考にすると良いと思います(40代 男性)

大手派遣会社はどこも求人数が多く、福利厚生も充実しています。条件面での差別化が難しいため、口コミを見て登録する会社を選ぶ人もいるとわかりました。

ただしネットの口コミには「極端な意見が含まれがち」という点には注意が必要です。たまたま相性の悪い担当者に当たってしまった派遣スタッフが、感情のままに書き込みしている可能性もあるからですね。

とくに担当者の対応については人によりけりなので、悪い口コミだけを見て判断しないようにしましょう。



大手派遣会社のほうが良かった人が83.5%

最後に、「大手派遣会社」と「地元密着型派遣会社」の両方を利用したことがある103人に、どちらのほうが良かったかを聞きました。

その結果、大手派遣会社のほうが良かったと回答した人が8割を超えました。やはり大手ならではの「豊富な求人数」や「安心感」というメリットは、派遣スタッフにとって大きいことがわかります。

一方「地域密着型派遣会社のほうがいい」を答えた人は、大手派遣会社によるフォローの不十分さ・遅さや、「住んでいる地域の求人が少ないこと」を挙げていました。

「住んでいるエリアに、信頼できて地元求人に強い派遣会社があるか」によっても、どちらを選ぶのがおすすめなのかは変わりそうです。



まとめ

大手派遣会社には「ルールが厳しく、融通がききにくい部分もある」「好条件の求人は競争率が高い」といったデメリットがあります。

一方「求人数が多い」「福利厚生が充実している」といったメリットは魅力的で、地域密着型よりも大手のほうが良かったという意見が多くなりました。

なお「就業開始後のフォロー」「派遣求人の提案」といった対応力については、「派遣会社がどこか」よりも「担当者が誰か」による部分が大きくなります。

そのため希望する業種・職種の求人が豊富な派遣会社をいくつかピックアップしたうえで登録時面談をし、担当者の対応を確認して最も信頼できる派遣会社をメインで利用するのがおすすめです。



※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://emiris.net/column/1554#cyousa



■株式会社エミリスについて
株式会社エミリスは、飲食事業を主として、大阪・兵庫・和歌山など関西地区を中心にコメダ珈琲を複数店舗運営しています。

■会社概要
社名:株式会社 エミリス

所在地:〒577-0827 大阪府東大阪市衣摺6丁目1-46 平尾NスタイルB号

代表取締役:馬場 栄和

創業:2020年10月

資本金:100万円

事業内容:飲食業

URL:https://emiris.net/