ウミガメの多様性をクッキーで表現 クリマロが黒島研究所とコラボ、6月16日「ウミガメの日」にあわせ展開

株式会社クリマロ

公開日:2025/5/27

生物多様性をテーマに、約1,000種のクッキーアートを手がけるクリマロコレクション(本社:三重県、代表:栗田こずえ、以下クリマロ)は、6月16日の「ウミガメの日」にあわせ、ウミガメ研究の第一線を担う黒島研究所(沖縄県竹富町)と連携し、日本近海で確認されているウミガメ6種をモチーフにしたクッキーアートを展開します。気候変動が性比に影響を及ぼす生態の特徴や、種ごとの暮らしの違いを、親しみやすいクッキーで伝えることを目指します。

種ごとに異なる暮らし方 海の中の共存を表現

 今回モチーフとしたのは、日本近海で確認されているウミガメの6種です。
 ウミガメは、種ごとに食性や生息域が異なります。例えば、アオウミガメは海草を主に食べて浅瀬で暮らし、タイマイはサンゴ礁でカイメンを食べ、アカウミガメは甲殻類を砕いて食べる強い顎を持ちます。 種ごとに“得意な暮らし方”があり、海中で棲み分けながら、多様性を前提とした共存関係にあります。
 クリマロはそれぞれの特徴をクッキーアートで表現し、見て味わうことで多様性への理解を促します。

気候変動と性別の関係

 さらに、ウミガメは卵の孵化時の温度で性別が決まり、29度以上ではメス、28度以下ではオスが生まれやすいという生態を持っています。
 近年の気候変動により、メスばかりが生まれているケースが報告されており、たとえばオーストラリア・グレートバリアリーフの調査では、アオウミガメの99%以上がメスというデータ(※WWFジャパン)も確認されています。
 本シリーズでは、「あえてメス多め」の構成にし、気候変動が生態系にもたらす影響を知ってもらうきっかけとしています。

生態の現場である黒島研究所とのコラボ

 今回コラボレーションした黒島研究所は、1975年設立の、日本で最も歴史あるウミガメ研究施設の一つです。アオウミガメを中心に、繁殖地や回遊ルート、温度と性別の関係など、長年にわたり研究されています。また一般公開も行っており、“開かれた研究機関”として、地域の自然や文化を伝える、教育活動にも取り組まれています。
 クリマロは、専門知識や現場の知見に、クッキーアートという身近な表現を掛け合わせることで、生態の特徴や課題をわかりやすく伝える、環境教育ツールを目指しました。

ウミガメシリーズについて

アオウミガメ/クロウミガメ/アカウミガメ/タイマイ/オサガメ/ヒメウミガメ(※日本の海で記録された種)
俯瞰バージョン6種/側面バージョン4種 計10種

価格:600円(税込)~
期間:6月16日(月)~
場所:クリマロ店頭・公式ネットショップ・黒島研究所

【こだわり】甲羅の模様や形、くちばしの形、泳ぐ姿勢など、各種の特徴を表現。監修協力:黒島研究所
【制作】いきものクッキーアートクリエイター「kurita」が担当

今後の展開 

 夏休みに向けて、アンモナイト研究者とのコラボ作品や専門家とのワークショップを順次開催予定です。専門家との対話や体験を通じ、子どもから大人までが楽しめる環境教育・体験型学習の拠点化を図ります。

黒島研究所

1975年設立。沖縄県黒島に位置する、日本で最も歴史あるウミガメ研究拠点のひとつ。アオウミガメをはじめとした調査・保護活動のほか、地域の自然・文化の記録・展示・教育活動も実施。NPO法人日本ウミガメ協議会の附属機関。
住所:沖縄県八重山郡竹富町黒島136|HP:https://kuroshima.org/

株式会社クリマロ

失われつつある生物多様性に関心を持ってもらうことを目指して、生きものの魅力を親しみやすい「クッキー」という形で表現する活動を続けています。代表・栗田こずえは、幼少期に田んぼや森で出会った多様な生きものとの原体験をもとに、2016年よりクッキーアートを開始。時には専門家の監修のもと、これまでに約1,000種を超えるいきものクッキーを制作してきました。

住所:三重県桑名市北鍋屋町84-1
代表者:栗田こずえ
設立:2016年
電話:0594-41-5837 
公式サイト:http://cookie-kurimaro.com